令和4年8月26日(金),栗原市瀬峰地区及び築館地区のグリーンな栽培体系への転換サポート事業の検証ほ場を会場に,ズッキーニ立体栽培講習会を開催しました。栗原農業改良普及センターでは,生分解性マルチを使った省力化と立体栽培による軽労化に関する技術を検証,普及するため,検証ほを設置しています。
今回は,立体栽培に関する技術講習と現地検討を通じて,ズッキーニ生産者への技術普及を目的として開催し,生産者24名,JA新みやぎ栗っこ,種苗会社2社の担当者が出席しました。
まず瀬峰及び築館地区の2ほ場で現地見学を行い,生産者から栽培概要,普及センターからは,立体栽培の特徴について説明しました。また,種苗会社からは,今回使用した生分解性マルチ3種類の特徴とズッキーニの今後の管理について説明をいただきました。ほ場では,立体栽培の仕立て方の工夫や注意点など活発な意見交換が行われました。
築館のほ場では実演及び意見交換も行いました。実演では,ほ場主と普及センターが参加者の前で立体栽培の仕立て方を実演し,続いて実際に参加者にも体験していただきました。意見交換会では,普及センターから管内の立体栽培の取組状況について説明した後,検証ほ担当農家3人から立体栽培の所感を伺いました。担当農家からは,「腹白果がほとんど出なかった。」「毎日の収穫や交配が楽になった。」との声がありました。
参加者は,ほ場見学に加えて実際に仕立て方を体験したことや,意見交換を通じて,立体栽培の方法や特徴について理解を深めたようでした。
普及センターでは,ズッキーニの人と環境にやさしい栽培技術の向上に向けて,今後も継続して支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144