ブラックホールから膨大なガス放出が…

“NGC 5548”と名付けられた銀河系の中心にある超大質量ブラックホール。
このブラックホールから、膨大なガスが放出されているのが発見されました。
何でも飲み込んでしまうはずのブラックホールなのに、なんでなんでしょうねー

セイファート銀河“NGC 5548” 中心に超大質量ブラックホールがある。

この流れが、ブラックホールから通常放出されるX線の90％を遮断していて、
この現象を説明するのに、専門家らは従来考えられてきた宇宙の仕組みに、別の見解を加えようとしています。


その見解とは、

　　通常、物体がブラックホールへ向かって落下すると、
　　それは崩壊した星の周囲に形成される平たい降着円盤の中に堆積する。

　　その円盤の中心に近い部分からはX線が放出され、外縁部からは紫外線が放出される。
　　
　　このブラックホールの場合には、ブラックホールに近い部分で放出されるX線がチリで遮断され、
　　それによって紫外線が強力な風を巻き起こしている。

　　この風の威力は相当なものなので、ブラックホールからガスを放散させるほどの勢いがある。

っというものです。


“NGC 5548”は、時速350万キロを超える猛烈な風を発生させることで知られています。

でも、新たに発見されたガスの流れは、
最高で時速1800万キロという、驚くべき強さの風にあおられている可能性があるんですねー