70個以上の銀河団の観測から、由来の分からないX線輝線が検出されました。
ダークマター候補として存在が予測されてきた、
“ステライルニュートリノ”の初検出という可能性があるので、今後の検証が気になりますよねー
NASAのX線天文衛星“チャンドラ”と、
ヨーロッパ宇宙機関のX線観測衛星“XMMニュートン”による観測で、70個以上の銀河団から不思議なX線輝線が検出されました。
ただ、この輝線はこれまで知られている物質では、あてはまらない波長のものなんですねー
ひょっとすると“ステライルニュートリノ”と呼ばれる素粒子が、崩壊した兆候かもしれないんだとか…
“ステライルニュートリノ(右巻きニュートリノ)”は、
ニュートリノの質量が0でないという、近年の観測結果を受けて、
存在が予測される未検出の粒子です。
“弱い力”と“重力”で相互作用をする通常のニュートリノと違い、
“重力”での相互作用しかしないとされています。
そして、銀河団の総質量の大部分を担う
ダークマター(重力的作用のみで検出される謎の物質)の正体の候補でもあるんですねー
今回の成果をもって、ダークマターを見つけたと言うのは飛躍しすぎなんですが、
もし本当であれば大発見になります。
X線輝線は検出感度ぎりぎりのかすかなものでしたが、
他の研究者からも同様の輝線を見つけたとの報告もあるので、誤検出の可能性は小さくなりました。
でも、X線輝線が通常の物質由来である可能性も皆無ではなく、
また“ステライルニュートリノ”であったとしても、それが宇宙に存在するダークマター全ての正体とは限らないようです。
“チャンドラ”や“XMMニュートン”、また日本の“すざく”などの膨大な銀河団データの分析や、
2015年に打ち上げ予定の衛星“ASTRO-H”による観測、
これらの検証が、謎のX線輝線の正体を知る一手になるそうですよ。
ダークマター候補として存在が予測されてきた、
“ステライルニュートリノ”の初検出という可能性があるので、今後の検証が気になりますよねー
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“チャンドラ”によるペルセウス座銀河団のX線像。 “チャンドラ”と“XMMニュートン”の観測で、 謎のX線輝線が検出された銀河団の1つ。 |
NASAのX線天文衛星“チャンドラ”と、
ヨーロッパ宇宙機関のX線観測衛星“XMMニュートン”による観測で、70個以上の銀河団から不思議なX線輝線が検出されました。
ただ、この輝線はこれまで知られている物質では、あてはまらない波長のものなんですねー
ひょっとすると“ステライルニュートリノ”と呼ばれる素粒子が、崩壊した兆候かもしれないんだとか…
“ステライルニュートリノ(右巻きニュートリノ)”は、
ニュートリノの質量が0でないという、近年の観測結果を受けて、
存在が予測される未検出の粒子です。
“弱い力”と“重力”で相互作用をする通常のニュートリノと違い、
“重力”での相互作用しかしないとされています。
そして、銀河団の総質量の大部分を担う
ダークマター(重力的作用のみで検出される謎の物質)の正体の候補でもあるんですねー
今回の成果をもって、ダークマターを見つけたと言うのは飛躍しすぎなんですが、
もし本当であれば大発見になります。
X線輝線は検出感度ぎりぎりのかすかなものでしたが、
他の研究者からも同様の輝線を見つけたとの報告もあるので、誤検出の可能性は小さくなりました。
でも、X線輝線が通常の物質由来である可能性も皆無ではなく、
また“ステライルニュートリノ”であったとしても、それが宇宙に存在するダークマター全ての正体とは限らないようです。
“チャンドラ”や“XMMニュートン”、また日本の“すざく”などの膨大な銀河団データの分析や、
2015年に打ち上げ予定の衛星“ASTRO-H”による観測、
これらの検証が、謎のX線輝線の正体を知る一手になるそうですよ。