
ヨーロッパ宇宙機関の探査機“ビーナスエクスプレス”が、ミッションの最終段階を迎えています。
ここ最近は、低い軌道で大気の調査を行っていたのですが、
7月中旬には再び高度を上げ、そこから自然落下して運用終了になる予定なんですねー
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金星大気を抜けて上昇する“ビーナスエクスプレス”(イメージ図) |
“ビーナスエクスプレス”は、5月中旬に所定のミッションを全て終えてからは、
金星の引力と軌道修正によって高度130キロ付近まで軌道を下げ、
大気の調査を行っていました。
機体が受ける大気抵抗から推算される大気濃度は、
高度165キロで1000億分の1kg/m3、130キロでは1億分の1kg/m3となりました。
ちなみに、地球の海面では1kg/m3なんですねー
また、探査機の太陽電池パネルの温度が急激に上がるようすも想定されていて、
将来の探査機設計に活かされることになります。
7月中旬の間は、再び高度を上げているところで、
燃料が尽きなければ26日までに高度460キロ以上の軌道に入り、
それ以降は自然落下して、今年中に最期の時を迎える予定そうです。