宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

連星系の中に地球型系外惑星

2014年07月09日 | 宇宙 space
いて座の方向3000光年彼方に、連星の一方を回る系外惑星が発見されました。

この系外惑星“OGLE-2013-BLG-0341LBb”は重さが地球の2倍しかなく、
主星からの距離は、太陽から地球までとほぼ同じくらいなんですねー

太陽から土星までと同程度(約15億キロ)離れた2つの暗い星。(イメージ図)

ただ、主星の明るさが太陽の400分の1しかないので、
惑星は摂氏マイナス200度以下のとても寒い場所のようです。

連星系の惑星は、これまでにもいくつか発見されているのですが、
主星からの距離や質量が、これだけ地球と似た性質をもつものは初めてなんだとか。

天の川銀河に存在する恒星の半分は、連星系を成しています。

なので、恒星同士がそれほど離れていない連星系に、このような惑星が見つかることは、
生命に適した地球のような惑星が、宇宙に存在する確率を高めたといえるんですねー

今回の発見は、“重力マイクロレンズ効果”という、
惑星系の重力が、たまたま重なった位置に見える背景の恒星(2万光年彼方)の明るさを、
変化させる現象を利用したものになります。

惑星の存在がレンズ像に及ぼすと考えられる効果のうち、
今回初めて実際に検出された種類のものもあり、
連星系における観測データの分析に、今後役立つと期待されているようです。