元NASA職員や若いハッカー、熟練エンジニアなどのグループが、
1990年代半ばに放棄され漂流を続けている宇宙探査機を、太陽を回る軌道から地球の軌道に取り戻すという、壮大な夢の実現に向けて動いています。
漂流を続けているのは、1978年に太陽風の調査などの目的で打ち上げられた、
ISEE-3(International Sun-Earth Explorer-3)と呼ばれる探査機。
1997年に運用を終了したあと、NASAはほとんど関与していませんでした。
でも今年の5月、天文愛好家たちがISEE-3との交信に成功するんですねー
民間グループが地球軌道外の探査機を制御するのは史上初になり、
グループはクラウドファンディングで、約1600万円の資金を獲得することになります。
そして、6月28日にはプロジェクト・メンバーが、
ゴールドストーン探宇宙通信施設のDSS-24アンテナを使って同期通信に成功し、
探査機の軌道パラメータの調整に必要な情報を取得しました。
また、グループはNASAから、少なくとも7月16日まで活動継続の承認を受けたので、
その間に初の軌道制御操作を試みる予定なんだとか。
これが成功すれば、今月末までにエンジンが再起動され、
探査機は現在の太陽中心軌道から地球周回軌道に投入されることになります。
ISEE-3の当初のミッションは太陽の調査で、
地球から太陽の方向へ百万マイルも離れた場所にいました。
すでにNASAでは、ISEE-3との通信に必要な機器を破棄していたのですが、
NASAが使っていたハードウェア装置すべてを、
エミュレートできるソフトウェアを搭載したハードウェア部品を開発。
それらを組み合わせ、探査機の言語で通信し、受信データを解析したんですねー
ただ、このままでは月に衝突する可能性がゼロではないので、
ISEE-3を月上方の望ましい軌道に乗せるのに、スラスターを起動する必要があるんだとか。
ISEE-3が月に接近するにつれ、月の引力が強まり軌道変更が難しくなります。
軌道変更に必要な燃料が足りなくならないように、
グループはこれからの数週間、軌道修正に集中することになるようです。
ISEE-3を安定した地球の軌道にのせ、観測機器の再稼働に成功すれば、
観測データをウェブで公開し、誰もがアクセスできるようにし教育に役立てるようです。
1990年代半ばに放棄され漂流を続けている宇宙探査機を、太陽を回る軌道から地球の軌道に取り戻すという、壮大な夢の実現に向けて動いています。
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1997年から放棄されたままの 宇宙探査機“ISEE-3”(イメージ図) |
漂流を続けているのは、1978年に太陽風の調査などの目的で打ち上げられた、
ISEE-3(International Sun-Earth Explorer-3)と呼ばれる探査機。
1997年に運用を終了したあと、NASAはほとんど関与していませんでした。
でも今年の5月、天文愛好家たちがISEE-3との交信に成功するんですねー
民間グループが地球軌道外の探査機を制御するのは史上初になり、
グループはクラウドファンディングで、約1600万円の資金を獲得することになります。
そして、6月28日にはプロジェクト・メンバーが、
ゴールドストーン探宇宙通信施設のDSS-24アンテナを使って同期通信に成功し、
探査機の軌道パラメータの調整に必要な情報を取得しました。
また、グループはNASAから、少なくとも7月16日まで活動継続の承認を受けたので、
その間に初の軌道制御操作を試みる予定なんだとか。
これが成功すれば、今月末までにエンジンが再起動され、
探査機は現在の太陽中心軌道から地球周回軌道に投入されることになります。
ISEE-3の当初のミッションは太陽の調査で、
地球から太陽の方向へ百万マイルも離れた場所にいました。
すでにNASAでは、ISEE-3との通信に必要な機器を破棄していたのですが、
NASAが使っていたハードウェア装置すべてを、
エミュレートできるソフトウェアを搭載したハードウェア部品を開発。
それらを組み合わせ、探査機の言語で通信し、受信データを解析したんですねー
ただ、このままでは月に衝突する可能性がゼロではないので、
ISEE-3を月上方の望ましい軌道に乗せるのに、スラスターを起動する必要があるんだとか。
ISEE-3が月に接近するにつれ、月の引力が強まり軌道変更が難しくなります。
軌道変更に必要な燃料が足りなくならないように、
グループはこれからの数週間、軌道修正に集中することになるようです。
ISEE-3を安定した地球の軌道にのせ、観測機器の再稼働に成功すれば、
観測データをウェブで公開し、誰もがアクセスできるようにし教育に役立てるようです。