大江戸温泉物語の鹿教湯温泉に泊まった後は、ゆっくり朝食、そしてもう一度お風呂に入り、11時にチェックアウト。何となく温泉街を散歩してみる。美ヶ原の向こう側にある我が生まれ故郷の温泉街の数倍の規模ではあるが、ご多聞に漏れず、ここも旅館、ホテルの半分以上は廃業している。そんな温泉街の中心、共同浴場の脇を、内村川が穿った渓谷に降りていくと、日本には珍しい屋根付きの橋が見えてきた。

橋を渡り、対岸の温泉街に付き物の薬師堂に登り、さらにその横の文殊堂に参拝する。
江戸時代、鹿教湯温泉がにぎわっていた頃建てられた文殊堂。

よく見ると、その豪華絢爛ぶりがしのばれる。天井絵の龍。

切妻屋根の端には鬼瓦ではなく、鬼の面が飾られている。

さらに温泉街をぶらついてから、三才山トンネルをくぐって、松本平に帰ってきた。出かける前は只、安さに惹かれて出かけた鹿教湯温泉だったが、歴史と湯治の伝統を感じさせる温泉地であった。また、オフシーズンの平日に出かけてみよう。