ガーデニングをするのに必要不可欠な水、我家では使い放題である。と言うのも、家の裏手に江戸時代に作られた用水路が流れており、そこからサイホンとホースで取水すると、落差2m余りあるので、ポンプなしで散水に使える。所が、畑その2とウッドデッキまでは20mなのでかなり水勢があり散水にも支障が無い。畑その1まではホース長40mなのだが、何とか水は噴き出している。
所が前庭までのホースの長さは家の外周を回ることもあり80mもある。さすがに管路の抵抗大で、チョロチョロとしか水が出ない。
水が流れていない時の静落差は2mあるので、落差は問題ない。問題は管路の抵抗だ。電気コードが長くて細い時、先端で電気ドリルを回しても、高速で回らず力が出ないのと同じだ。こういった時は管路の末端に水圧と流量を維持できるようにサージタンクを付ければ流量は良くなるはず。(サージタンクと言うのは、公益水道の丘の上にある給水タンクとか、電気回路のコンデンサーをイメージしてもらうと良い)
余っている石油タンクの底に穴を開け、鍔付きニップルをタンクに接着する。
タンクの口から内側に手が入らないので、ニップルに鉄棒を通し、その後ろを塩ビ管で押して、
ニップルの鍔にたっぷり接着剤を塗り、タンク底にニップルを接着する。
万一、用水路の水位が上昇した場合、サージタンクから水があふれるのを防止する為、金色の余水パイプを上部に取付け、排水溝へと導いておく。
出来上がったサージタンクを、前庭近くの自転車小屋の高さ1.9m位置に設置する。
定常時タンクには10cmほど水が貯まっており、散水栓を開くと、用水路からの水が主に、タンクからの水が僅か流れる。サージタンクと散水栓は近いので水圧はサージタンクが空になる十数分の間は2m弱のままなので、散水栓からは勢いよく水が噴き出し続ける。
これで、前庭のガーデニングが捗り、家の印象が向上すれば嬉しいな。