逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



丁度50年前、高校2年の1967年夏、ヴィエトナム戦争が激化して、国際情勢を気に掛けて、新聞を比較的読むようになった私も、同級生5人の登山事故死もあり、「ゲバラが殺された」というニュースに全く記憶はない。まして、その時、エルネスト・デ・メディコの偽名を持った日系人も殺されていたこと等、全く知る由もなかった。

今日、ららぽーとのシネコンで「エルネスト」を見た。


主演のオダギリジョーがすごい。日本語のセリフなし、全編の3/4に登場しながら、すべてスペイン語での登場。Cal State Fresno大学で演劇を勉強していたこともあるので、彼の英語能力の高さ(セリフのほとんどが英語だったBig Riverも昔見た記憶あり)は知っていたのだが、あのスペイン語は完璧だ。(むろんスペイン語が母国語の人間が聞けば、アクセント違い位は指摘するだろうが、、、)10kg以上体を絞り、日系ボリビア人のフレディー前村に扮したオダギリジョー、すごいね。

映画は1959年にゲバラが代表団長として訪日時、日本政府の意向を無視して、広島を訪れる場面から始まる。


そこから、舞台は一転。ボリビアの日系人フレディ前村がキューバの医科大学に留学し、、、
、、、、(ネタばれ、途中省略)、、、、、、
最後は、ボリビア軍事政権へのゲリラ戦の中で捕らえられ、フレディ前村は虐殺される。部隊内での偽名はエルネスト・デ・メディコ、医者エルネスト。そして、そのご本尊、本物のエルネスト・チェゲラバも2ヶ月後に軍に捕らえられ、CIAの許可/ボリビア大統領命の下、虐殺される。

まあ、映画だし、脚本も作られたものだろうと思っていたのだが、上映後、本屋に寄ってみたら、基本的に実話に基づいているのだそうだ。さっそくネタ本を2冊買ってしまった。

ゲバラの青春時代を描いた、モーターサイクリスト・ダイアリーズも好きだけれど、この映画も記憶に残る映画になりそうだ。しかし、自民党圧勝予測の日本で、「世界は、変えられる」なんて惹句は広がらず、こんな暗い映画もあまりヒットしないような予感がするのは残念。



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