夏至から数えて11日目の今日は
半夏生(はんげしょう)という日です。
以前は、田植えはこの頃までに済まそうという、目安になっていたそうです。
この頃に花が咲き、
それまで緑だった葉っぱに、白い模様が入る植物があります。花の付く先の方の葉だけですけれど。
その名も
ハンゲショウ。
ドクダミの仲間です。
白くなる部分の形は色々です。
上の写真はその一例で、きれいなのを写してみました。
葉の表面が白くなるので、別名を「カタシログサ(片白草)」といったり、一部分だけ白くなることから「半化粧」と呼ばれたりもするようです。
全体の姿をお見せしましょう。
右の下のほうに垂れているのは、つぼみです。
付け根のほうに、咲きかけの花が見えますね。
もう少し花が咲き進むと、左のように立ち上がります。
「咲いたぞ~!」と昆虫たちに知らせているのでしょうか?
よく姿を見るのは、水辺や湿地です。
こんなふうに群生しています。
不思議なことに、花が終わって
8月頃になると、また緑一色にもどります。
余談ですが、ネコが好むという「マタタビ」も、今頃花が咲き、その頃に葉の表面が白っぽくなりますね。
不思議でなりません。
理由をご存知の方がいらっしゃったら、是ぜひ教えてくださいませ。
そうそう、忘れるところでした!
最後に
ハンゲ
のことを書かねばならないのでした。
これが、そのハンゲです。
こちらは、なんとサトイモの仲間なんです。
「なんだ、これは
カラスビシャクじゃな~い」
そうなんです。
カラスビシャク(烏柄杓)が本名です。
別名をハンゲ(半夏)と呼ばれ、漢方薬の原料になります。
三つに分かれた葉っぱの元のところに見える小さな茶色いものはムカゴです。
根でも、このムカゴ(珠芽)でも増えるので、なかなかしぶといです。
春に芽が出てきたときと、今頃とでは、葉の形が違うのも不思議です。
興味の有る方はこちらでどうぞ。
カラスビシャクの詳細
よく似た名前なのに、似ても似つかぬ二つの植物、いったいどうなっちゃってるのでしょう?
というわけですが、三題話みたいな題をつけたわりには、面白くないお話でしたね・・・・すみません