そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

アメリカフウロの愉快なタネ飛ばし!

2010年06月14日 | 6~8月の草木
私の名前はアメリカフウロです。
雑草なので、他の仲間と一緒に引き抜かれることも多く、なかなか皆さんに見てもらえないんです

大きさは7ミリ前後の小さな花です。
でも、可愛でしょ。
見たことありませんか?  


花が終わるとちょっと変わった形の実が出来てきます。
花の真後ろに見えているのがそれです。

ちょっと熟すと、写真の向かって左側に見えているような、ツンツンとしたものが伸びてきます。
実はこれが、ちょっとしたヒミツ兵器なんです!


さらに実が熟してくると根元のところのサヤみたいなのが開いて、黒いタネが姿を現します。
丸く囲んでいる所を見てね。



タネは、入れ物に入っていて、ちょうどスプーンの上に乗っかっているような感じで、くっついています。

そして、タネが充分に熟すと・・・
真ん中のとんがっている部分が裂けて、くるりと巻き上がって、中に入っているタネを飛ばします。
それっ


飛ばした後の姿は、こんな形になるんですよ!

ふふ、愉快な形でしょう?


クローズアップしてみると

もう空っぽになってますが、この中にタネが入っていたのです。



民間薬で、葉っぱを干して煎じて飲まれる「ゲンノショウコ」というのがありますね。
あれの実も、これと同じように巻き上がって、タネを飛ばします。

飛ばした後の形が、お神輿に似ているので、またの名をミコシグサと呼ばれたりしていますね。

このアメリカフウロは外来種ですが、ゲンノショウコと同じ「フウロ属」の植物なので、似ているのだと思います。




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コメント (7)
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