そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

野に咲く小さな花38・コミカンソウ&ナガエコミカンソウ

2018年06月12日 | 野に咲く花
こんな、葉っぱの裏に実がなっている植物なんて見た事ありますか?

以前に住んでいた、大阪府枚方市の某団地の裏の草むらにはえていました。
いつものように、しゃがみ込んでキョロキョロしていると、こんな不思議なものを見つけたのです。

実を拡大すると、こんな感じでした。


全体の様子です。

いったいなんという植物なんでしょう?

部屋に帰って図鑑を開いても、最初の2冊には載っていません。
こんな時は、岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)が頼りです!
やっぱり出ていました!!
「コミカンソウ」という植物のようでした。
トウダイグサ科コミカンソウ属
です。

葉っぱの裏に実がなると言うことは、その部分に花が咲くはずですよね?
さっそく同じ場所へ行って探しました。
有りましたよ~!!

実が出来ているのは枝の根元よりの部分でしたから、これは雌花ですね。

そして、小さな小さな雄花です。


図鑑にも花は載っていませんでした。
小さくて苦労しましたが、とにかく写りました。
良かった、良かった!!


そして、今いる所へ引っ越して来た年の7月始めのこと。
こんなの見つけました。

以前に見たコミカンソウに似ていますが、実の成り方が違っています。
なんだか柄が付いているでしょう?

これも岩槻さんの図鑑には載っています。
「ナガエコミカンソウ」でした。
なるほど! 実の部分に「長い柄」が付いていますものね。

花の様子です。

上が雌花、下が雄花です。
コミカンソウと少し違っていますね。

アフリカ原産でその地では多年草ですが日本は寒いので、毎年タネから育っているらしいとのこと。
図鑑が発売された06年には、千葉県が北限とのことでした。





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コメント (2)
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