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あの日の夜は、冷え込んで星空がとてもきれいだったと聞いています。
当時、報道でそれを知りました。
そして、仙台に住んでいた知り合いの自然関係の活動をしていた人に、「人生で見た一番綺麗な星空だったのでは?」とメールしました。
その返信では「とてもそんな余裕は無かった!!」とたいそうご立腹の様子。
そうだろうなあ~とは思いましたが、なんだかとても悲しかったのです。
その方とはそれっきりになってしまいました・・・
常日頃、自然の中でお仕事をされているのに、どうして空を見上げなかったのかと・・・
どんなときにも空は、気持ちを慰め癒やしてくれると、ご存知のはずなのに、
苦しいときこそ空を見上げていただきたかった。
12年経った今も、その時の悲しみが心の隅っこで消えずに残っていました。
今年の3月11日の朝日新聞の紙上に、宮城でアイスショーを開いている羽生結弦さんのショーの紹介記事が載りました。
>12年前に羽生さん自身も仙台市内で被災。避難所に向かう途中に夜空を見上げた時に、「満天の星」が見えたという。羽生さんは(今回のショーの題名の「「ノッテ・ステラータ」は『星降る夜』と言う意味です。満天の星は希望の光になりました。一つ一つのプログラムが輝く星になるように滑ります」と語った。
そして、ここからは少し長いですがこのショーの最後の挨拶の言葉です。
このショーで何度も氷に触れたという、自らも被災者のお一人である羽生さんのお気持ちが伝わってきます。
>皆さん、本当に今日は、ありがとうございました。
こうやって、希望をたくさん届けたつもりですけれども、祈りもたくさん届けたつもりですけど、その後に、ちょっとだけ、ここで、なぜ、ここの氷にたくさん手をついていたか、そして手をついて、上に気持ちを上げていたか。少しだけ、宮城県民として、説明させてください。
ここは、宮城県民、そして仙台市民、すべての人々にとって、本当に特別な場所です。ここは…ここは、遺体安置所だったんです。だから…だから本当に、こうやって、たくさんの、今ある命が、ここの、場所に集まって、そのなかで僕が、こんな演技をしてしまって、3月11日という日に、この演技をして、ここに氷を張って、いいのだろうかという戸惑いは、すごくすごくありました。
ただ、今日この「notte stellata」をやって、きっと、震災に関わらなかった人も、震災で苦しんだ方々も、そして、震災のニュースを見て苦しんだ方々も、ちょっとでも、希望だったり、優しさだったり、そんな時間が、できたのではないかなと、思っています。そういうことを思えば、僕が、生きて、今日という日を皆さんの前で、この会場で迎えることができたのは、少しでも、意味のあることだったのかなと、自分を肯定できます。本当にありがとうございました。
人生って、僕が言うのもなんですけどね、本当に何があるかわからないですし。今、世界情勢的に、平和ではないかもしれません。火種はたくさんあります。ただそのなかで、少しでも平和で、優しさにあふれた日々が、訪れるように。この3月11日の「notte stellata」という星たちは、いつも皆さんの平和と、優しさと、幸せを、願っています。今日は本当に、ありがとうございました。
(腰を折って氷に両手をつき、リンクからあがる。マイクを通さずに「ありがとうございましたー!」と絶叫。再びマイクをオンにするように担当者にお願い)
どうか最後まで、最後の最後まで、気をつけて帰ってください。今日ある命は明日もあるとは限りません。今日の今の幸せは、明日もあるとは限りません。そうやって地震は起きました。だから、みんな真剣に、今ある命を、今の時間を、幸せに生きてください。本当にありがとうございました。皆さん、気をつけて帰ってください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この記事を読んで、あの夜の星空がやはりとてもきれいで、見上げて癒やされた人がいたということがうれしくて、私もやっと心が静かになりました。
ショーを見に行くことはかないませんでしたが、羽生さんの心のこもった舞い姿が目に浮かびます。
当時、報道でそれを知りました。
そして、仙台に住んでいた知り合いの自然関係の活動をしていた人に、「人生で見た一番綺麗な星空だったのでは?」とメールしました。
その返信では「とてもそんな余裕は無かった!!」とたいそうご立腹の様子。
そうだろうなあ~とは思いましたが、なんだかとても悲しかったのです。
その方とはそれっきりになってしまいました・・・
常日頃、自然の中でお仕事をされているのに、どうして空を見上げなかったのかと・・・
どんなときにも空は、気持ちを慰め癒やしてくれると、ご存知のはずなのに、
苦しいときこそ空を見上げていただきたかった。
12年経った今も、その時の悲しみが心の隅っこで消えずに残っていました。
今年の3月11日の朝日新聞の紙上に、宮城でアイスショーを開いている羽生結弦さんのショーの紹介記事が載りました。
>12年前に羽生さん自身も仙台市内で被災。避難所に向かう途中に夜空を見上げた時に、「満天の星」が見えたという。羽生さんは(今回のショーの題名の「「ノッテ・ステラータ」は『星降る夜』と言う意味です。満天の星は希望の光になりました。一つ一つのプログラムが輝く星になるように滑ります」と語った。
そして、ここからは少し長いですがこのショーの最後の挨拶の言葉です。
このショーで何度も氷に触れたという、自らも被災者のお一人である羽生さんのお気持ちが伝わってきます。
>皆さん、本当に今日は、ありがとうございました。
こうやって、希望をたくさん届けたつもりですけれども、祈りもたくさん届けたつもりですけど、その後に、ちょっとだけ、ここで、なぜ、ここの氷にたくさん手をついていたか、そして手をついて、上に気持ちを上げていたか。少しだけ、宮城県民として、説明させてください。
ここは、宮城県民、そして仙台市民、すべての人々にとって、本当に特別な場所です。ここは…ここは、遺体安置所だったんです。だから…だから本当に、こうやって、たくさんの、今ある命が、ここの、場所に集まって、そのなかで僕が、こんな演技をしてしまって、3月11日という日に、この演技をして、ここに氷を張って、いいのだろうかという戸惑いは、すごくすごくありました。
ただ、今日この「notte stellata」をやって、きっと、震災に関わらなかった人も、震災で苦しんだ方々も、そして、震災のニュースを見て苦しんだ方々も、ちょっとでも、希望だったり、優しさだったり、そんな時間が、できたのではないかなと、思っています。そういうことを思えば、僕が、生きて、今日という日を皆さんの前で、この会場で迎えることができたのは、少しでも、意味のあることだったのかなと、自分を肯定できます。本当にありがとうございました。
人生って、僕が言うのもなんですけどね、本当に何があるかわからないですし。今、世界情勢的に、平和ではないかもしれません。火種はたくさんあります。ただそのなかで、少しでも平和で、優しさにあふれた日々が、訪れるように。この3月11日の「notte stellata」という星たちは、いつも皆さんの平和と、優しさと、幸せを、願っています。今日は本当に、ありがとうございました。
(腰を折って氷に両手をつき、リンクからあがる。マイクを通さずに「ありがとうございましたー!」と絶叫。再びマイクをオンにするように担当者にお願い)
どうか最後まで、最後の最後まで、気をつけて帰ってください。今日ある命は明日もあるとは限りません。今日の今の幸せは、明日もあるとは限りません。そうやって地震は起きました。だから、みんな真剣に、今ある命を、今の時間を、幸せに生きてください。本当にありがとうございました。皆さん、気をつけて帰ってください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この記事を読んで、あの夜の星空がやはりとてもきれいで、見上げて癒やされた人がいたということがうれしくて、私もやっと心が静かになりました。
ショーを見に行くことはかないませんでしたが、羽生さんの心のこもった舞い姿が目に浮かびます。
あの日の夜、私は家に帰れず、東京のホテルに泊まりましたが、夜空を見上げる余裕はありませんでした。
昼間見た、高層ビルがゆらゆらと揺れて、互いにぶつかりそうにまで見えた光景が目の裏に焼き付いておりましたし、余震が来るたびに飛び起きて、閉じ込められるのを防ぐために、ドアを開けなければならなかったので、寝ることもままなりませんでした。
勿論、シャワーも浴びず、服を全部着たままで、ベッドに横になっていました。
夜空は楽しめませんでしたが、朝の光は嬉しかったです。
被災地の方々も、夜明けは大きな喜びであったとクミコさんでしたか、そこでご一緒に夜を明かされた方のコメントにあったのを覚えています。
長期振動は、大阪でもかなりの揺れでしたから、東京はすごかったことでしょう。
想像が出来ます。
羽生さんは、たまたま歩いて避難所に向かわれたので夜空を仰がれましたが、部屋の中で恐ろしい夜を過された方にはとても星空どころではなかったでしょう・・・・私の知人も、そんな状況だったのかも知れません(反省)。
大阪がひどい揺れに襲われた、昔の南海地震は夜だったので、発光現象がすごくてとても恐ろしかったのを子ども心に覚えています。2年後の東南海地震は昼間で、あまりの揺れに小鳥が木に止まることが出来ず騒いでいました。
いずれあるこれらの地震、大阪も覚悟していないといけませんね。一応の備えはしているのですが・・・