モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平の春蘭が開花。貝母はつぼみが下向きに。ヒナスミレとタネツケバナ、カンスゲの花。紅梅と白梅(妻女山里山通信)

2024-04-05 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母はつぼみが下向きになりはじめました。今回は山仕事をしないので歩いて登りましたが、スギ花粉が飛んでいてまいりました。メガネとマスクをしましたが、マスクが息苦しくてあえぎました。スギ花粉はほとんど飛んだ後でしたが、風があったので舞い上がったのでしょう。目が痒いどころか痛くなり片頭痛もしてきました。やれやれ。
 貝母の開花情報は当ブログやX(旧ツイッター)、インスタグラムで紹介していきます。

 たった一輪咲き始めたシュンラン。シュンラン(春蘭)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。

 ほかに二ヶ所ほどあるのですが、まだ咲いていません。

 貝母(ばいも・バイモユリ・編笠百合)のつぼみ。花柄が伸びてつぼみが下を向き始めました。まもなく咲く合図です。次の週末にはかなり咲き始めるでしょう。

 最高気温は20度。かなり草丈も伸びてきました。

 大きな株の間に種がこぼれて出てきた小さな実生あります。株間にシロヤブケマンの若葉がたくさん芽生えています。ウスバシロチョウの食草です。氷河期の生き残りといわれる透き通った白い翅のウスバシロチョウは、5月中旬ごろから舞い始めます。

 陣場平のセリバオウレン。雄花。

 ヒナスミレ(雛菫)でしょうか。スミレもカタクリやニリンソウなどと同じアリ散布植物です。種につくエライオソームを求めてアリが巣に運び、不要な種を巣の外に捨てることで増えます。

 タネツケバナ(種漬花・種付花)。あちこちに咲いていますがあまりにも小さいので目に入らないかも。

 堂平大塚古墳の紅梅は満開です。

 白梅もかなり開きました。

 陣場平の下の立ち枯れの山桑が倒れて林道を塞ぎました。これは近々処理します。

 ニワトコ(庭床・接骨木)レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木。若芽は山菜。接骨木という不思議な名前は、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折の治療の際の湿布剤に用いたためといわれます。ニワトコの杖は「宿命の杖」といい、魔法の杖といわれ、『ハリー・ポッターと死の秘宝』に登場します。

 長坂峠から見る斎場山。森林組合の人が赤松の伐採をしていました。左に見えるゴミは次の作業時に回収します。

 カンスゲ(寒菅)カヤツリグサ科スゲ属。妻女山では、林道ののり面や日当たりの良い尾根筋で見られます。

 妻女山展望台裏手の四阿から見る茶臼山と白馬三山。ソメイヨシノの花も来週には開花するでしょう。

 妻女山入り口のホトケノザ。奥にそびえるのは斎場山(512.8m)。森のあんずも満開になったそうです。杉花粉の飛散がもの凄いので(これでも多摩地域よりはるかにましなんですが)いつ撮影に行こうか思案中です。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
  インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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妻女山陣場平の貝母はつぼみ。紅梅とダンコウバイは満開。あんずも開花しました。貝母を食べるニホンカモシカに邂逅(妻女山里山通信)

2024-04-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母の様子を観に登りました。曇りがちでしたが、前日のように黄砂は飛んでいなくて花粉も舞っていませんでした。芽吹きは例年通りだったのですが、3月が冷え込んだので成長は遅れ気味です。それでも男性が一人、女性が一人見学に来ました。開花は今週末ごろで、見頃はその次の週末からになると思います。開花情報は当ブログやX(旧ツイッター)、インスタグラムで紹介していきます。

 貝母(ばいも・バイモユリ・編笠百合)のつぼみ。花柄が伸びてつぼみが下を向くと咲く合図です。奈良時代に入った薬草ですが、これだけの群生地は日本でここだけです。その希少性を味わってください。

 入り口から見る貝母の群生地。草丈は30〜40センチぐらい。この二倍ぐらいに成長します。樫の木のベンチを二箇所に作ったのでゆっくり鑑賞してください。

 入り口と反対側のもっとも密集している場所から。落枝が多いので来るたびに片付けています。

 葉は成長してくると先が丸まってきます。これらが絡み合ってこの季節に来る爆弾低気圧の強風から身を守るのです。

 クヌギの林下にも群生地が。ここは半日陰になるので開花が少し遅れます。その分長く楽しめます。

 入り口の貝母がニホンカモシカによってかなり食べられています。ここはニホンカモシカの通り道なので毎年食べられるのですが、こんなにたくさん食べられたのは初めてです。薬草ですが毒草なので大丈夫かなと。デトックスになるのでしょうか。決して真似をしないでください。

 球根でかなり強い薬草なのであえてロープや柵は設置していません。踏まないように気をつけて間近で鑑賞してください。毒草ですが、ヤマトリカブトの様に触るのも危険な植物ではありません。

 陣場平のセリバオウレン。両性花。

 これも両性花。なかなか増えないので、種を採取して育ててみようかなと思っています。

 これは雄花。真ん中の赤紫は退化した雄しべです。

 山蕗もあちこちで出始めました。この上の林道脇の斜面にはずっと群生地が続いていますが採りに来る人はいなくなりました。

 妻女山山系のあちこちでダンコウバイが満開です。

 ダンコウバイは株立が旺盛なので適宜伐採しないと森が真っ暗になってしまいます。

 ダンコウバイ。もう少し標高が高くなると、同じ黄花のアブラチャン(油瀝青)が咲き始めます。

 堂平大塚古墳の紅梅も満開です。白梅も咲き始めました。

 妻女山展望台から北に飯綱山。手前右に旭山、中央に富士ノ塔山。

 東に奇妙山。奥に根子岳とうっすらと四阿山。中央は東条の集落であんずの里です。今週末は見頃でしょう。

 展望台のソメイヨシノのつぼみ。開花は週末頃か。これが咲く頃に貝母も咲き始めます。

 翌日の午前中だけ陣場平へノイバラの除去にヤマグワを積んで登りました。出始めたノイバラを根切りしていると、誰かに見られている様な視線を感じました。どこだと探すといましたニホンカモシカ。座ってずっと私の作業を見ていた様です。貝母を食べた犯人です。

 陣場平はこのニホンカモシカの通り道なのです。この個体はメスです。以前小便をする姿勢から分かりました。オスは立ったままですが、メスは半分しゃがんでするので判別できます。しかもお腹が大きいので妊娠している様です。7月頃に出産するでしょう。ニホンカモシカは、貝母のつぼみを食べるのですが花を食べた痕跡は見たことがないので開花したら大丈夫でしょう。

「山蕗と牡蠣のパスタ」。味付けは、マジックソルトとケイジャンスパイス、シュリンプチリソルト。バカウマです。オリーブ油で炒めたらちゃんと乳化させるのがポイント。
 千曲市森のあんずも開花しました。4日から10日頃が見頃です。近所のあんずは既に満開です。あんずの花期は短いので撮影も大変です。

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髻山のセリバオウレン 2024。なごり雪と激しい春雨に耐えて咲く春の妖精。なんと持ち主に邂逅(妻女山里山通信)

2024-03-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平のセリバオウレンが咲いたのが3月16日。髻山へ撮影に行きたかったのですが、度重なるなごり雪に菜種梅雨。そうこうする内に月末になってしまいました。今年は髻山は諦めようと思っていました。しかし、3月は寒かったのでまだ咲いているかも知れないとでかけました。咲いていました。しかも、このセリバオウレンの持ち主と邂逅。色々お話を聞くことができました。私は妻女山陣場平の貝母の様に、昔薬草畑で打ち捨てられたものと思っていましたが、そうではなくて、10年ほど前にわざわざ植えたものだそうです。当時は販売するつもりだったそうですが、売っても安いのでそのままにしているとか。特に肥料とかもやらないけれど、毎年増えていくねと。土壌やコナラの林がセリバオウレンに合っているのでしょう。マムシが出るとこだから気をつけてと言われました。

 セリバオウレン(芹葉黄蓮)の雄花。セリバオウレンは、キンポウゲ科オウレン属の多年草。葉はすべて根生し、2回3出複葉。雄花と両性花があります。これは雄花。花びらのように見えるのは5枚の萼片で,その内側の淡い黄色の9〜12枚が花弁なのですが、遠目に肉眼で見るとほぼ純白です。中央の赤紫のものは、退化した雌しべ。

 両性花。外側に雄しべ,内側に雌しべ。ほとんどの両性花は萼片(がくへん)が白なのですが、稀にこの様に赤紫色のものがあります。

 この群生地はほとんどが両性花です。雄花は土壌の栄養が少ないと出現するそうですが、同じ株から雄花と両性花が出ていることもあるので実はよく分かりません。

 ほとんど雄花ばかりの株。退化した雌しべがまったく無いものもあります。

 花は1センチもないので、撮影ターゲットを探すのが大変です。セリバオウレンは薬草で消炎、止血、精神不安などの薬です。健胃(けんい)、健胃、整腸薬として消化不良や下痢止めにも用います。有効成分は、アルカロイド(ベルベリン)、パルマチン、コプチシンなどです。

 もの凄い数のセイヨウミツバチが舞っていてブンブン羽音がしています。後ろ脚には大きな花粉団子が。ミツバチと比べて花がいかに小さいか分かると思います。

 雄しべの数は20〜40本ほど。雄花の方が雄しべの数は多い様です。

 芹葉黄連という名前の由来ですが、古代にはカクマグサ、ヤマクサと呼んでいたそうですが、中国名の黄連と、同じ植物と間違って、黄連の名をあてたといいます。「本草和名」や「和名妙」に記述があります。また、江戸時代の貝原益軒は「大和本草(1708)」で、「日本の黄連性よし。故に中華、朝鮮にも日本より多く渡る。中華の書に日本産黄連を良とす」と記されています。

 群生地は年々広がっており見ごたえがあります。ただここに通じる登山道や林道がありません。長い藪こぎを強いられます。非常に目立たない場所にあるので探すのは困難でした。発見するのに髻山中を探し回り2年かかりました。

 萼片が純白の両性花。清楚で可憐です。

 雄花だけの株。雄花の方が華奢な感じがします。

 両性花だけの株かなと思ったら、数輪雄花が混じっていました。

 撮影は2時間ほど。背が低くしゃがんだり腰を曲げたりで疲れます。そんな時は休憩。ボーッとこの花園を観ていると帰りたくなくなってしまいます。樹上ではシジュウカラが鳴いています。

 退化した雌しべは赤紫だけでなく、こんな色のものも。

 退化した雌しべも見られない雄花。

 雄花と両性花。昼近くになって風が強くなってきたので帰ることにしました。周囲の山々は黄砂で霞んでいました。山上は12度でしたが麓は19度。車内が暑くて参りました。森の杏も開花するでしょう。
なごり雪の後のセリバオウレン、バイモ、セツブンソウ。杉山古墳群の積石塚古墳(妻女山里山通信)

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満開の節分草を撮影に千曲市倉科の群生地へ。可憐なスプリング・エフェメラル(春の妖精、春の儚い命)のひとつ(妻女山里山通信)

2024-03-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
 千曲市から2月26日に千曲市戸倉と倉科の節分草が開花したとの一報がありました。暖冬だったのでこれは満開も早いかなと思ったら3月は異常な寒さ。おまけに中旬から何度もなごり雪が降って開花は止まってしまいました。その後は菜種梅雨に突入。3月25日に満開と出ましたがかなりの春雨が。27日にやっと撮影に行くことができました。そのため髻山(もとどりやま)のセリバオウレンは撮影できませんでした。やれやれ。

 セツブンソウ(節分草)は、キンポウゲ科セツブンソウ属で、本州の関東地方以西に分布する、高さ10センチほどの小さな多年生草本。花の直径は1から2センチ。花びらに見えるのは萼です。先が黄色く見えるのが退化して蜜腺になった花びらです。千曲市が長野県の北限だそうです。前日かなり雨が降ったので濡れています。

 可憐な節分草。早春に咲き、2、3ヵ月でその年の生活サイクルを終え消えてしまう植物は、スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral、春の妖精、春の儚い命)と呼ばれます。セツブンソウの種は、アリが巣に運んで発芽する虫媒花。アリ散布植物で、日本には200種以上あります。

 アリ散布植物は、セツブンソウ属やカタクリ属以外にスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属などがあり、自然界におけるアリの働きの重要さが分かります。

 日本には、アリが絶滅すると絶えてしまう植物が200種以上あるのです。たとえばカタクリの胡麻より小さな種にはエライオソームというアリの餌となる物質がついていて、アリは種ごと巣に運びます。そして、エライオソームを取った後、種を巣の外に捨てるのですが、それが種蒔きになるのです。自然界は弱肉強食といいますがそれは間違いです。非常に複雑に絡み合った共生関係にあるのです。

 石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から発芽します。種子から開花まで3年以上かかるわけですから、林床の環境が良い状態で続かないと生育できません。昔は雑木林に入って草刈りや灌木の除伐や薪拾いをしたので、明るい林床にセツブンソウがたくさん咲いたのだとか。カタクリと同様、人の暮らしと密接な関係にある植物だったのです。ですから、盗掘や自生地の環境が破壊されると真っ先に消える植物です(絶滅危惧植物II類)。

 節分草は、万葉集には詠われていませんが、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚鈔」に「以倍仁礼(いえにれ)」という古名で登場します。花言葉は、気品・ほほえみ・光輝・人間嫌いだとか。高貴な花なんですね。やはり野に置け節分草。栽培ではなく山野で楽しみたいものです。

 節分草の後ろ姿。可憐です。発芽して1年目のものは小さな丸い葉1枚。

 今年は発見できませんでしたが、稀に八重のものがあります。また、もっと稀ですが、一つの茎から二輪の花が咲くものがあります。リンクの2022年3月22日の記事では紹介しています。その時は三本発見しました。
なごり雪の後のセリバオウレン、バイモ、セツブンソウ。杉山古墳群の積石塚古墳(妻女山里山通信)

 杉や落葉松の明るい林床。シダ植物や灌木が生えると絶滅してしまいます。

 満開ですが、しなびた花も散見されました。見頃は週末まででしょう。

 節分草もセリバオウレンも花期は例年なら1週間から10日ほどです。うっかりすると見過ごしてしまいます。

 花びら(萼)が6枚のものを見つけたのですが、目を一回逸したらどこかに行ってしまいました。

 林床の群生地はこんなです。1年目は小さな丸い葉1枚。2年目で放射状の菊葉に。3年目か4年目で開花します。

 群生地の入り口。昨年は戸倉のキティーパーク上の群生地に行きました。さて、妻女山陣場平の貝母(ばいも)の群生地も見に行かなければ。なごり雪でつぶされていないといいのですが。

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今春聴きたいジャパニーズ・メタルバンド。BABYMETAL・LOVEBITESなど。ヴァン・ヘイレンのカバー!?(妻女山里山通信)

2024-03-22 | BABYMETAL・LOVEBITES・XG・宮本佳林・ジャズ・クラシック


BABYMETAL - 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 [Doki Doki ☆ Morning] Live at Makuhari 2023 [字幕 / Ssubtitled] [HQ]

 さくら学院重音部だった2011年の曲。この当時ユイモアは小学生でしたね。新生ベビーメタルになって更にパワーアップ、グレードアップしたと思います。

BABYMETAL - 「ヘドバンギャー!!」 [Head Banger!!] Live at Makuhari 2023 [字幕 / Subtitled] [HQ]

 メタルパワーがマックス。これぞメガパワーメタル。高速ツインバスドラに合わせてヘドバンしたら首がもげそう。

LOVEBITES / Stand And Deliver (Shoot 'em Down) [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

 LOVEBITESを聴いてからでないと安眠できません。ファミちゃんが入ってくれて本当に良かった。期待しか無い。間に流れるオフショットが新鮮。

LOVEBITES / Swan Song [Official Live Video taken from "Knockin' At Heaven's Gate - Part II"]

 白鳥の北帰行が始まる頃です。白鳥は死ぬ間際に最も美しい声で鳴くという伝説があります。ショパンの「革命のエチュード」・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を引用していて、サビメロは「新世界より」第4楽章の有名なメロディをモチーフにしているとか。伝説の白鳥の様に自分の信念を貫いて生きようと歌い上げる。メタル史上最も美しい一曲かもしれない。

【Live Cover】Eruption(Van Halen) ~ The Dance of Eternity(Dream Theater)

 ヴァン・ヘイレンのカバー。なんとバイオリン。とんでもないです。最高すぎる。

[Official MV] Unlucky Morpheus「U.F.O. - U Feel Overjoyed! - (Unlucky Morpheus Cover Ver.)」

 日清焼そばU.F.Oの曲。お、美味しそう。

NEMOPHILA / RISE [Official Live Video]

 サウンドや演奏スタイルなどどちらかというと昔のメタルを一番忠実に再現しているバンドだが新しい。

all-female powermetal FATE GEAR "Winds of Fall feat.NANA&KOKOMI"【4K】

 ガーリーなファッションとは裏腹のパワーメタル。

METALVERSE - Crazy J (OFFICIAL Live Music Video)

 さくら学院重音部のBABYMETAL誕生時を思い出させるアイドル・メタルグループ。

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貝母の生育を観に妻女山の陣場平へ。里山の群生地は日本でここだけ。セリバオウレンも開花(妻女山里山通信)

2024-03-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも・編笠百合)は、2月18日に発芽を確認しましたが、その後頻繁に上雪が降ったために行けずにいました。ほぼ一ヶ月ぶりに晴れの日が続いたので登ってみました。生育状況は昨年の半分ぐらいです。昨年が異常に早かったので、これでも平年並みかやや早めなのです。見頃はこれからの気象状況で変わりますが、4月10日から25日頃になると思います。

 最も生育の早い陣場平入り口の貝母。10センチから20センチぐらい。最終的には60〜80センチになります。

 もう蕾(つぼみ)ができています。最初は上を向いていますが、花柄が伸びるとやがて下を向き開花します。花の内側は編笠模様。4月の茶花です。

 陣場平の群生地。第四次川中島の戦いで上杉謙信が本陣として七棟の陣小屋を建てたと伝わる場所です。以前紹介しましたが「甲陽軍鑑」の編者、小幡景憲がここに上杉軍が七棟の陣小屋を建てて布陣した絵図を描いています。

 群生地の中心部。梅雨明け頃に種が飛びますが、その頃にたいてい東風(こち)が吹くので貝母は西へと増えていきます。ただしここは昔から畑だったので周囲とは土質が異なります。周囲は粘土質でザレているので、そこには貝母は生えません。

 二株ほど茎に食べられた痕がありました。犯人はニホンカモシカです。薬草ですが毒草なので他のタヌキとかウサギなどは食べません。ニホンカモシカは、かなり色々な種類の植物を食べます。貝母も少量ならばデトックスになるのでしょうか。貝母は咳止めの薬で、筋肉弛緩剤の様な成分を含みます。

 蕾は一段ではなく成長するのに連れて次々と増えていきます。昨年は異常に早く3月30日に開花しましたが、今年は4月第一週だろうと思います。ソメイヨシノの開花とほぼ同時です。そして、ヤマザクラやカスミザクラが満開の頃に貝母も満開になります。

 群生地には落枝がたくさんあるので取り敢えず大きなものだけ片付けました。向こうに藪が見えますが枝が何本か折れているようです。次の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業できれいにします。

 昨年、左にある菱形基線測点の手前に貝母の球根を30株ほど移植したのですが芽吹きました。やがてここも群生地になるでしょう。

 陣場平山の片隅にセリバオウレンがあり咲き出しました。花は1センチもないため、現地で出会った方には教えますが、ブログでは書きません。まず見つけられないでしょうし踏まれても困るので。

 髻山の群生地も今春は昨年より遅く月末になるかと思います。セリバオウレンも薬草で消炎、止血、精神不安などの薬です。健胃、整腸薬として消化不良や下痢止めにも用います。有効成分は、アルカロイド(ベルベリン)、パルマチン、コプチシンなどです。

 度々のなごり雪で山蕗もこの標高ではまだあまり出ていません。

 堂平大塚古墳へ。紅梅はひと月前とあまり変わっていません。日当たりの良い斜面ではダンコウバイも咲き始めたのですが。

 オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)は、明治初期にヨーロッパから伝わった帰化植物です。オオバコ科クワガタソウ属の越年草。日が当たるときだけ花を咲かせる一日花で、別名は星の瞳です。
「犬ふぐり 星のまたたく 如くなり」高浜虚子

 福寿草はそろそろ終わりです。

 妻女山駐車場近くから松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。四阿山(2354m)は真田の修験の山で、山頂には麓の山家神社の奥宮が二つあります。麓の神社には、真田幸隆が奉納した奥宮の漆塗りの扉が現存します。拙書では四阿山と真田の関係を詳細に記しています。以前記事にしましたが、我が家の祖先のひとりは真田幸村の影武者のひとりでした。

 北にそびえる飯綱山(1917m)。山頂は右の頂きです。左の南峰には飯縄神社の奥宮があります。祭神の飯縄権現(飯綱大明神)は、管狐(くがきつね)を使って術を行う飯縄遣(いいづなつかい)の仏神。山岳信仰が発祥といわれる神仏習合の神です。その姿は白狐に乗った烏天狗で、大日如来の化身の不動明王のさらなる化身といわれています。上杉謙信が兜の前立てに使っていることでも有名です。

 その西奥にそびえる戸隠連峰と戸隠富士の異名を持つ高妻山(2,353m)。左奥には乙妻山。

 19日の貝母の生育状況。寒の戻りでほとんど成長していません。来週から暖かくなるので伸びるでしょう。開花は4月の第一週。見頃は10日頃からかと思います。開花状況はこのブログやツイッター、インスタグラムでお知らせします。

「ホタルイカと新芽ワカメのペペロンチーノ」旬のホタルイカと新芽ワカメ。フライパンでニンニクと鷹の爪をオリーブ油で香り付け。パスタは1.6mm。乳化に使うので茹で水はやや少なめ。茹で上がったら前のフライパンで乳化させ岩塩で味付け。茹でた生ワカメと茹でホタルイカをのせて、海鮮では普通しないパルミジャーノ・レッジャーノを少々。明太子を少しのせてでき上がり。

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節分草が開花しました。早春の妖精に会いに倉科の杉山の群生地へ向かったのですが…。満開は20日頃か(妻女山里山通信)

2024-03-10 | アウトドア・ネイチャーフォト
 2月26日に千曲市戸倉と倉科の節分草が開花したとの一報が入りました。しかしその後一日か二日ごとに雪が降ったためその後の開花が遅れています。とりあえず倉科の群生地に行ってみました。この日も1センチほどの積雪がありました。行ってみるとほとんど咲いていませんでした。12日にかなりの積雪があったため三分から五分咲きですが、満開は20日頃でしょう。

 セツブンソウ(節分草)は、キンポウゲ科セツブンソウ属で、本州の関東地方以西に分布する、高さ10センチほどの小さな多年生草本。花の直径は1から2センチ。花びらに見えるのは萼です。先が黄色く見えるのが退化して蜜腺になった花びらです。千曲市が長野県の北限です。東京ではいつも1月に咲いていました。

 前夜の降雪のために林下は真っ白です。わずかに節分草が咲いていたのは、写真の入口の左側の雪のない部分だけです。見頃は来週でしょう。昨年は戸倉に行きましたが、8日には満開でした。

 可憐な節分草は早春に咲き、2、3ヵ月でその年の生活サイクルを終え消えてしまう植物で、スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral、春の妖精、春の儚い命)と呼ばれます。セツブンソウの種は、アリが巣に運んで発芽する虫媒花。アリ散布植物です。絶滅危惧種なので地元の方が大切に保護されています。

 石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から発芽します。種子から開花まで3年以上かかるわけですから、林床の環境が良い状態で続かないと生育できません。昔は雑木林に入って草刈りや灌木の除伐や薪拾いをしたので、明るい林床にセツブンソウがたくさん咲いたのだとか。カタクリと同様、人の暮らしと密接な関係にある植物だったのです。ですから、盗掘や自生地の環境が破壊されると真っ先に消える植物です。

 アリ散布植物は、セツブンソウ属やカタクリ属以外にスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属などがあり、自然界におけるアリの働きの重要さが分かります。日本には、アリが絶滅すると絶えてしまう植物が200種以上あるのです。

 一年目の節分草は葉が一枚で丸いのです。注意深く探すと必ず見つかります。一つの茎から二輪の花が咲くものもあります。今回は咲いている花の数が少なすぎて見られませんでした。

 節分草は、万葉集には詠われていませんが、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚鈔」に「以倍仁礼(いえにれ)」という古名で登場します。

 12日に雨が降れば雪は消えます。その後は気温が上がる予報なので節分草も来週末以降から見頃になるでしょう。戸倉の群生地の様子は昨年3月の記事をご覧ください。

 とぼとぼと歩き去る猫。実はこの直前に私の車の横で石垣の間から顔を出した白いネズミを捕らえたのです。口に加えて満足気に去っていく後ろ姿です。

 体が冷え切ってしまったので温泉へ。雪を冠った尾根の下の谷に節分草の群生地があります。これから紅梅、ロウバイ、ダンコウバイ、セリバオウレンなどが次々に咲き始めるので見過ごさないようにしないといけません。信州の春は始まったら駆け足で過ぎ去って行きます。今年は昨年同様に杏も桜も早そうです。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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堂平大塚古墳の紅梅が開花。妻女山陣場平の貝母はすくすくと成長中。松代藩建立、善光寺地震の罹災横死供養塔(妻女山里山通信)

2024-02-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 南岸低気圧が次々に訪れるため一日中晴れる日がありません。やっと午前中晴れたので、2月16日に発芽した貝母(ばいも:編笠百合)を見に妻女山陣場平へ登りました。林道はかなりの泥濘状態。週末の雨か雪でまた酷くなるでしょう。しばらくは車では登れなくなりそうです。途中の潅木に今年はウスタビガ(薄手火蛾)の黄緑色の繭がまったく見られません。昨年の猛暑とかの影響でしょう。千曲市戸倉と倉科の節分草も咲き始めたそうです。見頃は来週末ぐらいでしょう。3月中旬過ぎには例年より早く髻山や倉科の大峯山のセリバオウレンも見頃に。月末にはあんずの里・森の杏も満開に。4月に入ると貝母も咲き始めます。

 堂平大塚古墳の紅梅が開花しました。昨年と同じぐらいの早い開花です。桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿といいますが、梅は剪定が必要です。紅梅の枝の断面は赤っぽく、白梅は白っぽいのが普通です。

 古墳の福寿草も次々に開花しています。今回はセイヨウミツバチはいませんでしたが、なにか小さな甲虫が訪れていました。フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。死亡例もある毒草です。同じ春の水仙とともに要注意の植物です。

 陣場平入り口の貝母。遠く北アルプスが見えます。最高気温は10度。午後から曇で夜には雪になりそうです。上雪(かみゆき)なので善光寺平より中南信の方が降るでしょう。貝母も薬草ですが、かなり強い毒草です。

 最低気温がまだマイナス3度とかなので、寒さから守るためにポリフェノールの一種アントシアニンのために赤くなっているものもあります。

 3月に入ると青々としてきてひと雨ごとにぐんぐん成長していきます。

 陣場平。樫の木で作ったベンチの周囲にもたくさん貝母が出ています。大きな落枝を5、6本片付けました。小さな落枝は無数にあります。開花までには片付けます。

 右奥に高句麗人の積石塚古墳。古墳の周りにもたくさん出ています。

 枯れ葉を持ち上げて、あるいは突き破ってたくさん発芽しています。左手前の緑はノビル(野蒜)です。

 見上げると飛行機雲。ユーミンの「飛行機雲」が脳内を流れます。右にクマノミズキ、左にはカスミザクラとヤマザクラ。貝母が満開の頃に同じく満開になります。

 山蕗はまだほとんど出ていません。出始めた山菜を目当てに8キロ先の鏡台山から子連れの熊が下りてくる頃です。山歩きには熊鈴を。

 仲間とやっている原木栽培の椎茸が三つ出ていました。酒蒸しか醤油バターソテーが美味です。

 妻女山松代招魂社に下りました。展望台から東の根子岳と四阿山(あずまやさん)。

 左手前には松代の東にそびえる奇妙山。山頂は左で、右に30mの崖があります。拙書ではここを登るコースを紹介しています。山頂の下に黒く見えるのは20m以上の崖が連なっていますが、右へ辿ると一ヶ所だけ尾根に登れる場所があります。そのコースも載せています。

 北には飯綱山。山頂は右ですが、左のピークには雪を冠った飯縄神社の建物が見えています。

 妻女山展望台から善光寺平。眼下の畑では春掘りの長芋の収穫が始まっています。冬越しの長芋は甘さが増してとても美味しいのです。とろろはもちろん、お好み焼きの生地に入れたり海老真丈や鰯のさつま揚げにすると最高です。

 妻女山(旧赤坂山)展望台後ろにある善光寺地震〔弘化4年(1847)〕の罹災横死供養塔で、善光寺平を見渡す場所にあります。ちょうど善光寺の御開帳で賑わっていたこともあり、死者総数は8600人余り。新潟の高田から長野、松本まで広範囲に甚大な被害をもたらしました。石碑は嘉永二年(1849)建立。文字は松代長国寺住職、圭白師。なぜ善光寺から遠くここに供養塔があるかというと、松代藩はここが古代からの神聖な斎場(いつきなるば)であったことを知っていたからと町史には記されています。能登半島地震以降、各地で地震が頻発しています。備えはしていないと。

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池田エライザ。彼女を初めて知ったのはいつだったかな。女優としてはもちろん歌手としての彼女に惹き込まれて久しい。凄いです(妻女山里山通信)

2024-02-21 | BABYMETAL・LOVEBITES・XG・宮本佳林・ジャズ・クラシック
 池田エライザというとスタイルが良くてセクシータレントみたいに思っている人もいるかも知れませんが、さにあらず。演技も好きですが、彼女のブルージーな歌声は何にも増して素晴らしい。モデル、女優、歌手、監督と才能あふれる女性です。

 リリー・フランキーのアドバイスでカバーを歌い始めた彼女。つい先日、松田聖子のスウィートメモリーズのカバーを土スタでやっていて録画しましたが、それは素晴らしいものでした。以下はYouTubeですが、ものによっては削除もあるかも。気に入ったらダウンロードを。彼女の監督作品も以前はメイキングなど見られましたが。

池田エライザ「Woman”Wの悲劇“より」(松本隆トリビュートアルバムより)


ELAIZA 1st ShowCase LIVE "Paradise Lost" for J-LODlive

 最高のライブ。

池田エライザ - 時代 [池田エライザ]

 彼女のブルージーな歌唱は、すごく考え抜かれたものなんです。女優だからできるのかも。

ELAIZA - 'Close to you' (official video)


ELAIZA “わたしたち” Studio Live

 自然体の歌声。そうだね少し休みたいし深呼吸も必要。お昼寝しよう。

ELAIZA(池田エライザ)、主題歌を生歌唱!美声に会場うっとり 映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』プレミア試写会


'愛だの恋だの'- ELAIZA 2022 Billboard Live Tour Ver.(Short)


The Rose / 池田エライザ 上白石萌音

 まあ歌も上手い女優二人が歌うとこんな化学変化が起きるわけです。いや素晴らしい。

池田エライザ 徹子の部屋

 彼女の原点が分かるかも知れません。

【賭ケグルイ】池田エライザ「愛してる」浜辺美波「貸金業者は…」この勝負は一体???

 こんなんもの紹介するべきではないのかも知れませんが、素顔の彼女が見られます。意外とおっとりしていて、美波ちゃんがサディスティックなのが妙に可笑しく壺です。「愛してるゲーム」ねえ。お酒とか飲みながら見るのは悲劇を生みます。しかし最後の得点が50億点て(笑)。

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貝母が芽吹きました。妻女山陣場平と堂平大塚古墳へ。福寿草で花粉を集めるセイヨウミツバチ(妻女山里山通信)

2024-02-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 観察用に庭の雲龍杉の下に植えてある貝母(ばいも)が16日に発芽しました。、いつも2日後ぐらいに妻女山陣場平も出るので18日に登りました。芽吹いていました。昨年も18日。同じく今年も早い芽吹きです。見頃は4月になってから20日過ぎまでは続くと思います。陣場平までは下の駐車場から登って20分から40分ぐらいです。我々は保全のために車で登りますが、一般の方は止めてください。かなり酷い悪路なの最悪車が壊れます。SBCの「ずくだせテレビ」のロケの時も、ロケ車では到底無理なので私の車にスタッフや島田秀平さんを乗せて登りました。

 陣場平入り口の西面の貝母が毎年最初に芽吹きます。花も最初に咲きます。奈良時代に入ったといわれる薬草(毒草)で、万葉集にも一首詠われています。薬効は咳止めで、成分的には筋肉弛緩剤の様な物です。触れるのも危険なヤマトリカブトほどではないものの、誤食するとたいへん危険なので持ち帰りはご遠慮いただいています。

 向こうが林道で陣場平入り口の看板があります。枯れ葉に覆われていましたがどかしました。撮影用のためでもありますが、この時期芽吹きを見に来る方もいるので誤って踏まない様にどけておくのです。ただかなり強い植物なので、あえて柵とかロープを設置せず、なるべく自然な状態で見学していただいています。

 前の記事は14日ですが10センチの積雪がありました。15日夜からの大量の春雨で一気に消えたのです。前回は林道がアイスバーンだったので歩いて登りました。今日は重いレンズや山仕事の道具があるので車で登りました。一見貝母が芽吹いていない様に見えますが。枯れ葉の下に隠れています。

 枯れ葉が盛り上がっているところを探すと大量に芽吹いています。もやしの様に黄色いものもありますが、太陽が当たるとすぐに緑色になります。赤っぽいのは寒さでポリフェノールの一種、アントシアニンによるものです。

 陣場平の北東部にある菱形基線測点(りょうけいきせんそくてん)。昨年その向こうに貝母の球根をたくさん植えました。今年発芽して花を咲かせるでしょう。種から発芽した場合は、4、5年はかかります。

 落葉期のこの季節は樹間から北アルプスの山並みが見えます。鳥は多くはありませんが、朝起きたら庭の木にガビチョウが二羽来ていて喧しく鳴いていました。何年か前からここ妻女山山系でもガビチョウの鳴き声を聞くようになりました。中国の鳥ですが、飼われたものが逃げ出してあちこちで増えている様です。

 堂平大塚古墳の斜面に咲く福寿草。前回よりも花が増えています。

 セイヨウミツバチが数匹、花粉を集めに来ていました。脚に大きな花粉団子を付けています。

 古墳脇のログハウス。右手前に紅梅、奥に枝垂れ桜。貝母が満開の頃に見頃になります。

 紅梅も前回は固く閉じていましたが少し膨らみ始めました。

 妻女山松代招魂社に下りました。太い桜の枝が折れて落ちていました。幸い本殿には当たらなかった様です。

 妻女山展望台から北アルプス仁科三山の鹿島槍ヶ岳。手前は西山のゴルフ場と民家。この近くに白金にもお店があったバスクチーズケーキで有名なロンディネッラがあります。山の中ですが人気のお店です。

 五竜岳の武田菱もはっきりと見える様になりました。春の兆しです。手前の里山には林檎畑や水田が点在します。

 下って温泉へ行く途中で土口水門から見る北アルプス。手前の千曲川はさざ波が立っていますが、歩いて渡れるほど浅いのです。戦国時代の犬が歩いて渡れたという戌が瀬とはこの辺りのことだと思います。ちなみに松代PAのあたりには猫が瀬がありました。猫でも渡れる浅い瀬という意味です。実にキャッチーな可愛いネーミング。

昨年の4月5日の陣場平の貝母の開花状況です。八分咲きぐらいです。今年もこんな感じでしょう。昔は日本各地の里山に貝母の薬草畑があった様ですが、現在はここだけだと思います。非常に貴重です。

貝母の花。下から見上げると和名の編笠百合という名前の由来が分かると思います。毒草ですが、花芽をニホンカモシカが食べたのを確認しています。デトックスになるのでしょうか。

「ホタルイカと雪菜エノキのペペロンチーノ」旬のホタルイカにやはり旬の雪菜。甘さとほろ苦さが早春の滋味。エノキのシャキシャキ感。最後にピリッと舌をさすエキストラバージンのオリーブ油を回しかけて。雪菜は和洋中エスニックと応用が効く野菜です。

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最高気温が14.6度の晴天。妻女山陣場平と堂平大塚古墳へ。貝母の芽吹きはまだでした。福寿草が満開に。切り干し大根(妻女山里山通信)

2024-02-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温が14.6度になった長野市。ピーカンの空の下久しぶりに妻女山陣場平へ登りました。暖かいので貝母(ばいも・編笠百合)は芽吹いたかなと少し期待しましたがまだでした。ただ昨年は2月18日に芽吹きを確認しているので、今年も20日前後には芽吹くだろうと予想しています。車で妻女山の駐車場まで登りましたが、轍(わだち)があるので登れるだろうとしてスタックしたりガードレールにぶつかる車が毎年の様にでます。イノシシ狩りのハンターや私の様な四駆で慣れている人なら大丈夫ですが、雪解けまでは無理と思ってください。

 招魂社奥の駐車場に車を置いて、トレッキングシューズにスパイクアタッチメントをはめて徒歩で登りました。陣場平はご覧の通り積雪が10センチぐらいあります。雪があると地面が凍結しないので貝母の芽吹きが早くなるのです。月末までには雪を押しのけて出てくると思います。

 陣場平入り口。左向こうの日が当たっている西向きの斜面が一番早く芽吹くのですが、まだでした。

 でも蕗の薹は出ているのではとあちこち探すとひとつだけ出ていました。

 ニホンカモシカかなと思ったら副蹄があるのでイノシシですね。先週末にイノシシ狩りのハンターが入った様で林道に轍がありました。この足跡は新しいので逃げ切ったのでしょう。

 貝母の群生地の中心部あたり。倒木はありませんが落枝があちこちにたくさんありました。貝母が咲く前に全部片付けようと思っています。

 陣場平の北東部にある菱形基線測点(りょうけいきせんそくてん)。ここは陣場平の中でも最も日当たりが良いので最初に雪解けします。ただこの周囲には貝母はありません。この手前に昨年球根をたくさん移植しました。今年は芽吹くでしょう。

 堂平大塚古墳へ下ります。右奥は天城山(てしろやま)。あそこから左へ尾根をたどると鞍骨山(鞍骨城跡)です。ここから約1時間です。歴史マニアやハイカーに大人気の里山でGWには一日20,30人ぐらい登ります。

 下る途中で見つけた種。センニンソウ(仙人草)。9月初めに咲く純白の花はブライダルブーケの様でいい香りがします。ただ毒草なので要注意。

 堂平大塚古墳の福寿草がたくさん咲きだしました。

 パラボラアンテナの様な花びらを太陽に向けて咲いています。蜜はありませんが大量の花粉を出すので3月になるとハナアブなど昆虫がたくさん集まります。これも強い毒草です。

 落葉松の倒木がありました。1月30日にはなかったものです。幸いログハウスには当たりませんでしたが、ヤマザクラの太い枝が折れました。

 オオイヌノフグリ(大犬之陰嚢)が咲きだしていないかとあちこち探すとたった一輪だけ咲いていました。

 爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳がくっきりと見えます。

 帰りに昔の峠の東風越(こちごえ)から現在の長坂峠と左奥の斎場山(旧妻女山)。第四次川中島の戦いで上杉謙信が最初に本陣とした山頂です。その後、本陣を陣場平に移しました。眼下に武田軍がいなくなったからです。東風越は松代藩の大名行列も洪水時には越えた峠です。

 林道を下ります。北面なので雪が残っています、解けて凍るのでガサガサで歩きにくい。スパイクをはめているので滑ることはありませんが疲れます。シジュウカラとなんでしょうルリビタキかな。鳴き声がします。

 妻女山展望台から北アルプスと茶臼山のある西山。右には神話の虫倉山や陣場平山。

 陣場平山、富士ノ塔山の向こうに歴史と伝説の戸隠連峰と飯縄山(飯綱山)。拙書ではその歴史についても記しています。上杉謙信や武田信玄はもちろん、古代に渡来したといわれるユダヤ民族や徐福伝説、製鉄や忍術とも関係があります。眼下は長芋畑ですが、春掘りが始まっています。冬を越した長芋は水分が適度に抜けて濃厚で甘いのです。松代PAでは名物のとろろ蕎麦が食べられます。

 信州地大根の切り干し大根。やや小振りの地大根を5本突いて昼夜干す。夜に凍り昼に乾くを繰り返して一週間。青首大根では駄目、美味しくない。濃厚な味の地大根。人参、椎茸、ヒジキなどと炒め煮に。貝柱とか海老を加えておやきの具にすると最高に美味い。祖母から母へ妻へと伝えられてきた信州郷土料理。大量の地大根を突いて干すのは父の仕事でした。ちなみに父は食道楽、母は着道楽でした。私はその両方を受け継いでいます。二人の息子はう〜ん・・・。似てるかな。

 15日夜の大量の春雨で里山の雪は消えました。そして16日、15年前に妻女山陣場平で発見した貝母(ばいも)を観察用に庭に植えたのですが芽吹きました。前日はなかったので今日出て5センチも成長したのです。現地も明後日には出るでしょう。昨年の花もアップします。猫の恋鳴きも聞こえました。信州の春も少しずつ 訪れ始めました。

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この春お勧めの厳選女性シンガー。宇多田ヒカルは凄い。上昇傾向のプロ。ベテランにあの話題の大御所(妻女山里山通信)

2024-02-13 | BABYMETAL・LOVEBITES・XG・宮本佳林・ジャズ・クラシック
 宇多田ヒカルと最後の二人以外は知らない。聴いたことがないという方が多いかも知れません。とりあえず興味を持ったらYouTubeで聴いてみるといいかもです。あるいは関連動画に自分にピッタリのダイヤモンドが隠れているかも知れません。はからずも今回は歌詞に強烈に惹かれた曲が並びました。じっくりと歌詞を味わってみてください。

宇多田ヒカル「何色でもない花」


krage - 春想 (Music Video) 【TVアニメ「天官賜福 貮」日本語吹替版 EDテーマ】


【Official】Uru 「君の幸せを」


八木海莉 『know me...』 (from One-Man Live Tour - know me... -)


Cö shu Nie - 夢をみせて / THE FIRST TAKE


【晩餐歌】2023年たくさん聴いて下さってありがとうございました!😭良いお年を!


あージンセーいそがし


SEIKO MATSUDA / 赤いスイートピー English Jazz Ver. from 「SEIKO JAZZ 3」


☆ブギの女王☆ 笠置 シヅ子(シズ子)【4曲メドレー】♪ラッパと娘 // ヘイヘイ・ブギ // ジャングル・ブギー // 東京ブギウギ♪【HD1080/60p相当】

 昭和20年代の動画。朝ドラより大迫力。ジャングルブギにはぶっ飛びました。AIでカラーにしたら凄いでしょうね。バックでラインダンスする女性たちは存命なら90代。うちのおばあちゃんラインダンスしてたんだよって素晴らしい。

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25センチの上雪が降った後の晴天の妻女山展望台。イノシシの足跡と餌探しの跡。イワシ料理。手作りアンチョビー(妻女山里山通信)

2024-02-08 | 男の料理・グルメ
 4日の日曜の夜から月曜一日中と南岸低気圧による上雪(かみゆき)で善光寺平南部では25センチの積雪がありました。長野市での12時間の積雪量は、2014年2月の大豪雪と同じ量だったとか。降雪時間がもっと長かったらあの時の様に70センチになったかも知れません。上雪は湿雪なので雪かきが大変。雪というより土の重さで玄関周りから道路までで精一杯。道路は諦めました。晴れたらいずれ溶けますから。

 二日後の晴天の日に温泉帰りに妻女山展望台へ登ってみました。SUVの四駆なので登れますが、二駆の普通車なら無理です。最低地上高が低いとバンパーの前に雪が溜まって進めなくなります。展望台後方の駐車場の奥から東の松代方面。昨日と今日の太陽で樹冠の雪はほぼ溶けて落ちました。

 少し望遠で。気温は4度ですが幹線道路の温度は7度ぐらいで積雪はありません。ただし濡れているところは深夜から早朝にかけてブラックアイスバーンになるので非常に危険です。左に奇妙山、右奥に菅平の根子岳が見えます。

 ホワイトリングとエムウェーブの右奥に高井富士と呼ばれる高社山。たかやしろとも言います。左奥に見えるゲレンデは、戸狩温泉スキー場だと思います。

 西から北の展望。左に茶臼山。中央に陣場平山、右に富士ノ塔山。間の奥に戸隠連峰。これだけ積雪があれば充分とはいえませんが春の水不足は少しは解消するかもしれません。

 茶臼山と右奥に虫倉山。両山とも拙書で紹介していますがトレッキングに最適の里山です。茶臼山手前の斜めの白い帯は茶臼山自然植物園や茶臼山動物園。恐竜公園もあります。冬の動物園は夏と違って臭くなくていいですね。

 戸隠連峰も稜線は雲の中。戸隠富士と呼ばれる高妻山は見えません。

 林道を少し登ってみました。イノシシが虫の幼虫を探して鼻で掘り起こした跡です。

 イノシシの足跡は二頭分ありました。姉妹でしょう。姉が子供を生むと数頭のウリ坊を連れて妹も一緒に歩いているのを見かけます。成獣のオスは単独で行動しますが発情期に出くわすと大変危険です。

 副蹄が見えるのでイノシシです。なければニホンカモシカ。タヌキの足跡もありました。

 上信越自動車道の薬師山トンネルと手前に上杉謙信槍尻ノ泉。このカーブが急で凍結したらスタッドレスでは登れません。春先に凍結したときには滑り止めに土を撒きます。上雪なので中央自動車道や長野自動車道は全面あるいは一部が通行止めになりましたが、ここは大丈夫でした。

「鰯の丸干しと生野菜のポン酢醤油マリネ」丸干しは焼いて。野菜はカイワレ大根、玉葱、人参、地大根、胡瓜。ポン酢でさっぱりして鰯の臭みもなく非常に美味。冬越しの鰯は脂が乗って美味しい。丸干しは唐揚げでもいいし、シシャモや小アジでやるのもお勧め。今回キュウリは入っていません。毎年早春に作る一品です。

「丸干し鰯のカレー天ぷら」頭も骨も全部食べたいので中火でじっくり揚げます。付け合せに舞茸の天ぷらも。レモン汁をかけてもさっぱりして美味しい。刺し身で食べて美味しいのは梅雨の鰯。「梅雨の鰯はトロより美味い(入梅鰯)」といいます。それはマイワシです。春にはカタクチイワシが出回るのでアンチョビーを仕込みます。蕗の薹やタラの芽などの山菜が出る春が待ち遠しい。

手作りアンチョビーのレシピを紹介します。ヒコイワシはカタクチイワシのことです。以前ホームページ「CAPINO」の「モリモリレシピ」で紹介していたのですが、20年続けたそのサイトが諸般の事情で消えてしまいました。再アップも難しいので機会があったら 当ブログで他のレシピも紹介します。300ぐらいあります。


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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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今春お勧めのミュージシャン。藤田真央 tuki. LOVEBITESふぁみ XG OTYKEN 宮本佳林(妻女山里山通信)

2024-02-04 | BABYMETAL・LOVEBITES・XG・宮本佳林・ジャズ・クラシック

 今春お勧めのミュージシャン。クラシック、シンガー・ソング・ライター、ヘビーメタル、ダンスボーカルユニット、ワールド・ミュージック、アイドルと盛り沢山。昔から好きなものはジャンルを問わず聴いています。とりああげたミュージシャンはほとんどテレビでは見られない人達ばかり。テレビが終わったメディアだと思わざるを得ません。
 これらはすべてYouTubeですが、デフォルトで聴くと高音と低音が抑えられてフラットになっています。ちゃんと聴くにはイコライザーが必要です。私はフリーのイコライザーソフトを使っています。それとある程度高性能のヘッドフォンがあればまあ完璧です。
【無料】PCで使えるイコライザーソフトウェアおすすめ8選

Mao Fujita - Mozart - Piano Sonata No. 11 in A Major, K. 331 "Alla Turca"

 モーツァルトといえば彼と世界中に認められ始めた逸材。こんな音がよく出せるなと思うほど心地良いモーツァルト。協奏曲をぜひ聞いてください。モーツァルトだけでなくショパンもラフマニノフも珠玉。第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝。 併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。 2019年チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。
私がXで何度も紹介している12歳の天才バイオリニスト、「HIMARI」吉村妃鞠(よしむらひまり)についてはいつか特集記事を書きたいと思います。

tuki.『晩餐歌』弾き語りver.

 15歳でこの歌詞とメロディーは驚愕です。今も最高ですが、5年後10年後が本当に楽しみです。
 もう一曲紹介します。何気ない日常の言葉なんですが、詩人ですね。感性が素晴らしい。
tuki.『一輪花』弾き語りver.


LOVEBITES / Swan Song [Official Live Video taken from "Knockin' At Heaven's Gate - Part II"]

 タトゥーも黒い革ジャンもチェーンもないのに最高のメタルです。この曲はメタル史上最高に美しい曲ではないかと思います。メンバーのスキルはもちろん、70、80年代にメタルにはまった世代としては信じられないほど魅力的な世界観。Queen Metalの最高峰。
「【Ado】うっせぇわ」をアレンジしてベース弾いてみた/ふぁみ。(Bass Cover)

 実は2年前ぐらいでしょうか、JKだった彼女のベース動画をたまたま見つけて観ていました。女子高生のレベルではないな。これはどえらいミュージシャンになるぞと。そして昨年の春頃からでしょうか、LOVEBITESの動画を度々見るようになりました。ところがこのベースがあの彼女だとずっと気づかずにいたのです。笑顔が素敵でベースも上手いなんていうこだろうと調べたらふぁみちゃん?あれ、どこかで聞いたことがあるな。で、やっと同一人物だと気がついたのが昨年の暮れ。JKの時は顔を隠していましたから。いやあ椅子から転げ落ちそうになりました。↓ふぁみちゃん登場!
LOVEBITES / Stand And Deliver (Shoot 'em Down) [Live Video from Knockin' At Heaven's Gate - Part II]


XG - SHOOTING STAR / THE FIRST TAKE

 もう何度か紹介していますが、日本より世界で有名。歌詞はすべて英語ですが全員日本人。インディーズの頃からずっと観てきました。最年少は12歳ぐらいから合宿で鍛えられてきた逸材。
 踊るとこんなです。ダンスも最高に素晴らしい。ただどこを切っても金太郎飴の様に同じに見える聞こえるK-POPが完全に飽きられたので、XGも明確なオリジナルなアイデンティティを創造していかなければ未来はないと思います。なんて書いたのですが、全くの杞憂でした。このあと発表された新曲はどれも最高です。そして、オリジナル曲ばかりでなく、カバーで歌うR&Bやヒップホップは、カバーの域を完全に超えています。
XG - Tippy Toes (Dance Practice Fix ver. )


OTYKEN - PULSE (Official Live MV)

 さすがに知っているという方はほとんどいないかと。オティケンはシベリアの先住民チュリム人の民族音楽バンドです。チュリム人は、日本のアイヌと北米の先住民の祖先であるという見解もあるそうです。民族衣装を見るとそうかも知れないと思います。心の底に染み通る音楽です。アマゾン、アンデスやノルウェーなど放浪の旅をしていたのでワールド・ミュージックも大好きです。

KARIN MIYAMOTO LIVE 2023 AUTUMN~Hello! Brand new me~ for JLOX

 元Juice=Juiceのセンター宮本佳林。ソロになってからますます魅力アップ。滑舌がよくきれいなクリスタルボイスが耳に心地よい。大人のシンガーにどう変貌していくのか楽しみ。「氷点下」は必聴。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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信州に春を告げる花。堂平大塚古墳の福寿草が開花しました。つれないルリビタキ(妻女山里山通信)

2024-01-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温が9度とか。前日に続いて寒風もなく快晴の暖かな日です。温泉の帰りにもしやと妻女山奥の陣場平と堂平大塚古墳へ登ってみました。北側の林道の残雪も全部溶けました。そしてなんと福寿草が咲き始めていました。昨年も暖冬で2月4日に開花を確認していますが、今年はさらに5日も早く咲き始めました。ということで2日続けてのブログ更新となりました。前の記事の北アルプスの望遠ドアップもぜひご覧ください。

フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。現在4種に分類されていますが、死亡例もある毒草です。春の水仙とともに要注意の植物です。福寿草や水仙、タンポポ、ロウバイにダンコウバイと春の花には黄色が多い。啓蟄を過ぎても昆虫はまだ少なく、その虫たちは黄色い花に集まりやすいという習性があります。

 パラボラアンテナの様に熱を集めます。蜜はないのですが、多量の花粉で昆虫を集めます。花言葉は「幸せを招く・永久の幸福」など。啓蟄もまだなので花粉を集めに来るハナアブやミツバチはいません。福寿草は3月上旬までと花期が長いので一面が満開になるのはまだまだ先です。

 堂平大塚古墳から見る北アルプスの爺ヶ岳。手前はヌルデ(白膠木)の木。10年前は眼下の集落や千曲川が見えたのですが。藪にすると野生動物の隠れ場所になるので伐採を考えています。紅梅の蕾はまだ固く閉じています。オオイヌノフグリの緑の葉があちこちに。

 陣場平入り口。下界は9度ですが、ここは4度。ただ無風なので寒くはありません。

 陣場平へ入っていくと目の前の灌木にルリビタキ。私の気配で飛び去ってしまいました。ただ木を切っていると寄って来ます。虫が出てくるかも知れないと分かっているのです。鳥は餌となる樹の実がほとんどないのであまり見られません。

 陣場平へ。さすがにまだ貝母(ばいも・編笠百合)は芽吹いていません。しかし、昨年は2月15日頃に芽吹いているので今春もその頃に芽吹くでしょう。昨年の満開は4月6日でしたが、今年は少し早まるかも知れません。開花情報はこのブログで逐一お知らせします。

 陣場平の南側から北を見たところ。この更に手前から向こうの端まで貝母の群生地です。かなり広いことが分かると思います。北の端の菱形基線測点のところまで球根を移植したので、今年は見ごたえがあると思います。4月の5日から20日頃までが見頃になるでしょう。周りにヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲いてそれは見事です。

 陣場平の片隅にセリバオウレンの葉。3月下旬に小さな白い花を咲かせます。

 下る途中で。赤い矢印のクヌギは木材腐朽菌に侵されていてすでに立ち枯れています。倒れるかも知れないので春に伐倒しようと思います。

 樹間から善光寺平と飯縄山。明日は10度を超えそうです。

 樹冠に木の実はありません。低い灌木にも。この時期が里山の動物にとってもっとも餌が少ないのです。ニホンカモシカは緑のロゼットやシダ類、枯れ葉も食べます。3月上旬にはツキノワグマも活動を始めます。その頃に蕗の薹が出始めるのです。

 千曲川の水位がいまだかつてないほど低いのです。右の三角のさざ波の場所は底が見えています。歩いて渡れます。昨年は梅雨の豪雨も台風の洪水もありませんでした。雪も少ないので必ず水不足になります。流れ込む小川には水が流れていません。地下水が下がってあちこちの温泉で湯量が激減しています。
 スペインは1000年に一度の大旱魃。アマゾンとアンデスも渇水。なのにリビア、ブラジルや中国などで大洪水。アラスカは大雪。この激しい気象現象を世界のある気象学者は2022年1月のトンガの海底火山大噴火で大気中の水蒸気の5%(5000万トン)にあたる量が排出されたのが原因と言っています。その影響は、熱圏や電離圏といった大気圏の最上部まで及んでいたことがこれまでの観測データの解析で明らかになっています。数週間で記録的な寒さから記録的な暑さまで気温が乱高下する原因にもなるそうで、今後数年間は続くと専門家は警鐘を鳴らしています。この冬、北米やシベリアではマイナス40度以下とすでに影響は出ています。
 春が早く杏やリンゴの開花も早いため遅霜にやられてしまいます。昨年がそうでした。果樹農家の方は今年もかと心配しています。水不足で稲作も心配です。都会に住む人は今から食料備蓄を考えた方がいいかも知れません。「トンガ海底火山噴火 影響」で検索してください。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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