基左衛門の独り言

坂東の風上毛の空と風景をブログで皆様へ、八十爺

熟年よ声をあげよう (1)

2006-09-27 12:40:00 | 日記・エッセイ・コラム

 アベ・アベ・アベと昨日から新聞テレビ・ラジオどこを聞いても見ても騒いでいる様で、そんなに騒いでどうするんだと言いたいところである。 世間一般のアベとアベが違うんだと言いたいところか、我々が身近で知っているアベは阿部・安陪・安部で安倍ではない、長州即ち長門の国の安倍なのであると言いたい所か。

 今日の声欄の本多さんの戦争を知る者が声を上げようとアメリカの文学者のノーマン・メイラー氏の声を借りてよびかけているが、実に重い。 

 このままナショナリズムが台頭すれば、どうなるのだろ。日の丸の下で死んで当然となりはしないか。すすんで軍服に腕を通す人間となるための教育、憲法が用意されはしないか。この国が血と戦火にまみれてからわずか61年。忘れるには早すぎる。若い政治家たちは戦争を頭でしか知らない。戦場の血と汗と泥のにおいをかいでいない。死を目前にした呻きを聞いていない。すべては、ひとごとなのだ。それで不幸になるのは次代を担う若者である。 と92歳の本多先輩が呼びかけている、我々も内地で軍国少年として銃後の守りなどと言われて勤労動員で飛行機の部品作り、あげくは神風特攻隊へとあこがれ海軍飛行予科練習生への志願とエスカレートして行ったのであった。

 孫や曾孫に血を見させてはいけないし、ましてやその手を他人の血で汚してはならない、我々もご老人を見習い声を上げよう、皆で大きな声を。