年末を直近に控えている中、世界経済の行く末を占ったり心配したりと新聞記事も大変な騒ぎだ。そんななかアジアでもインドでは大規模な同時多発テロが起きたり、タイでは政府庁舎や空港を占拠するようなデモがあったりと大変だし、我が国の国会も可笑しな雲行きでどうなることか、憲政の常道などと言う言葉はぜんぜん表れないと言うか使われない国になってしまった。
そんな事に関わっている内にいつの間にか我々年代の忘れることの出来ない明日は十二月八日である。軍艦マーチと勇ましい軍人の声で「大本営発表、帝国陸海軍は本日未明、西太平洋において、米英軍と戦闘状態に入れり」極端に情報の少ない時代、新聞ラジオも情報操作されていてしかもラジオなどのメヂアの絶対数が少ない時代、国民学校五年生の暮の寒いなか校庭に集められこの大本営発表を聞いたのだった。
以来敗戦の八月十五日まで三年九ヵ月の間「ウチテシヤマン」「頑張りましょう勝つまでは」などと言いながら子供心に耐え忍んだが負けてしまった。お袋(伯母御だが)は「負けるよ」とたまに言っていたがこんな田舎の小母さんに分ることがなぜ政治家や軍部の人は分らなかったか、不思議な世の中である。
まあこれより先我々の生まれた頃から昭和六年の満州事変、十二年支那事変と続いた十五年戦争だったのだが、中国では日本軍の侵略戦争としているだろうがその通りである。自衛官の中にはそうは思わない人が居るようだが?。
忘れてなるものか、
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