東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
主なしとて 春を忘るな
時の左大臣:藤原時平が右大臣となった菅原道真公の出世の速さを嫉妬し、謀によって道真公は失脚させられ、九州の大宰府に流される事になった。
大宰府に向かう際に道真公は庭の梅の木に向かってこう詠んだといわれている。
「匂いおこせよ」は「にほいをこせよ」や「にほい遣せよ」であったり、「春を忘るな」も「春を忘れそ」と書かれる場合もあるのだが、どれが本家なのかは不勉強でよく解らない。
解釈のほうはどこぞの検索エンジンで調べてもらえば済む事なのであえて書かないが、今風の言葉なら「匂いおこせよ」を「匂い遣(よこ)せよ」とした方が誤解が無いかもしれない。
この二年後に道真公は大宰府で失意のうちに没するわけだが、そのときにこの梅の木は一晩で京から大宰府に飛んでいったという。
これが、いわゆる「飛梅伝説」で今も太宰府天満宮にこの木があるのだそうだが、どう考えても梅の木が飛んでいくはずもない。
さしずめ今なら関空辺りから空輸も出来るだろうが、おそらく陸路の方が運賃が安いのでは(夢がないですなぁ・・・)
まぁ、誰かが道真公を偲んで植えたものなのだろう。
さらにその後、道真公を嫉妬心から失脚させた藤原時平の身辺に不幸が相次ぎ、京の町には天変地異が続き、陰陽師の安部清明などが・・・
と書くと「夢枕 獏」や「荒俣 宏」の世界になるわけだが、その手の小説やコミック本を捲ってみるのも面白いものである。
今年は暖冬のため梅の咲くのが例年になく早い。
わが家の地続きにある隣家の畑にあるやや小振りの梅の木がきれいに咲いている。
先日、この木の主が輪禍により急逝した。
私と歳が近いこともあって、小さなころからお互いの家へ行ったり来たりで遊んだ仲である。
長じてからもいろいろな場面でお世話になり、これからもまだまだ付き合いが続くものだと思っていた。
いや、付き合いが続くなどとは思っていなかった。
いつまで続くかなどと考えた事もなかった。
逝ってしまう、終わりが来るという事が考えも及ばない事だったのだ。
新聞にも載ったし、確かにこの手で骨も拾ってやったのだが、10日が過ぎた今でも信じがたい事実である。
東風が吹いたら西国浄土に梅の香も届くのであろうか
主なしとて 春を忘るな
時の左大臣:藤原時平が右大臣となった菅原道真公の出世の速さを嫉妬し、謀によって道真公は失脚させられ、九州の大宰府に流される事になった。
大宰府に向かう際に道真公は庭の梅の木に向かってこう詠んだといわれている。
「匂いおこせよ」は「にほいをこせよ」や「にほい遣せよ」であったり、「春を忘るな」も「春を忘れそ」と書かれる場合もあるのだが、どれが本家なのかは不勉強でよく解らない。
解釈のほうはどこぞの検索エンジンで調べてもらえば済む事なのであえて書かないが、今風の言葉なら「匂いおこせよ」を「匂い遣(よこ)せよ」とした方が誤解が無いかもしれない。
この二年後に道真公は大宰府で失意のうちに没するわけだが、そのときにこの梅の木は一晩で京から大宰府に飛んでいったという。
これが、いわゆる「飛梅伝説」で今も太宰府天満宮にこの木があるのだそうだが、どう考えても梅の木が飛んでいくはずもない。
さしずめ今なら関空辺りから空輸も出来るだろうが、おそらく陸路の方が運賃が安いのでは(夢がないですなぁ・・・)
まぁ、誰かが道真公を偲んで植えたものなのだろう。
さらにその後、道真公を嫉妬心から失脚させた藤原時平の身辺に不幸が相次ぎ、京の町には天変地異が続き、陰陽師の安部清明などが・・・
と書くと「夢枕 獏」や「荒俣 宏」の世界になるわけだが、その手の小説やコミック本を捲ってみるのも面白いものである。
今年は暖冬のため梅の咲くのが例年になく早い。
わが家の地続きにある隣家の畑にあるやや小振りの梅の木がきれいに咲いている。
先日、この木の主が輪禍により急逝した。
私と歳が近いこともあって、小さなころからお互いの家へ行ったり来たりで遊んだ仲である。
長じてからもいろいろな場面でお世話になり、これからもまだまだ付き合いが続くものだと思っていた。
いや、付き合いが続くなどとは思っていなかった。
いつまで続くかなどと考えた事もなかった。
逝ってしまう、終わりが来るという事が考えも及ばない事だったのだ。
新聞にも載ったし、確かにこの手で骨も拾ってやったのだが、10日が過ぎた今でも信じがたい事実である。
東風が吹いたら西国浄土に梅の香も届くのであろうか