イケメン

2007-10-21 20:02:58 | 花・植物
今の時期、休耕田や河川敷などのちょっと水気のあるところに自生するタデ科の植物にミゾソバ(溝蕎麦)がある。
さして気に留めるような花でもないのだがソバの名に惹かれて検索して見るといくつか面白い記事に出くわした。

1:ソバというからには食えるのか?

食いしん坊なら誰でもそう思う。
(お前だけだろうといわないで・・・)
実はソバに似た実がなるようだがそこまで気にして見たことがない。
硬くて食えないという記述もあったが、飢饉時にはソバガキのようにして食べたという記述もあった。
ソバもタデ科の栽培種なのだから同じような実が採れるなら粉にして麺状にすればなんとかイケそうだが、実際に一食分をまかなうに必要な実を採る労力を考えると試してみようかとも思わない。

2:またの名をギュウカクソウ(牛額草)という。

葉の形が牛の顔に見えるというのだが・・・
まぁそう言われればそう見えなくも無い。
だけど、牛の顔に見えるなら牛顔草にすればいいのに。

3:黒焼きにして薬を・・・

この草を土用の丑の日に刈り取り、乾燥させたものを黒焼きにしたうえに酒を散布し、再度乾燥させ粉末にしたものが「石田散薬」という薬として販売されていたとか。
効能は打ち身・捻挫・接骨・切り傷だったというのだが、なぜか熱燗酒と一緒に飲むというなんとも不思議な服用法。
近代になって薬効成分を分析したところ・・・毒にも薬にもならない(爆)
飲兵衛のケガ人が酒を飲む口実だったんじゃなかろうか・・・

で、コレを生業としていた家は歴史上の有名人の実家だとか。
その有名人とは新撰組の土方歳三。
新撰組に参加する前には薬の行商をしていたそうだが、その薬というのがこの粉末だったようである。
現存する土方歳三の写真を見るに今で言うところのイケメン。
じっさいかなりモテタようで行商に出る前の奉公先は女性問題で首になったのだとか。
イモリの黒焼きは惚れ薬の媚薬とも言われているから材料の中にイモリでも紛れ込んでたんじゃぁ?
コメント (4)
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