北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

2022.2.26 札幌 ホシオビキリガ

2022年05月26日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜

札幌市厚別区にある林でシーズン初の糖蜜トラップをしてみました。
積雪量は写真の様にかなり多い今年、冬夜蛾(キリガ)の動向が気になります。

現地の18時頃の気温は、この時期としては高めの5度ほどと少し期待。






ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)のみ5頭ほど飛来。
気温の割に成果が少なかった。
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20.2.12 小樽にてシーズン初糖蜜トラップ

2020年04月21日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
2月12日、季節外れの暖気が流れ込み、前日最低気温が氷点下10度ほどの世界から今日最高気温は8度を記録した。(気温は札幌市厚別区自宅温度計参考)
暖かさは夜も続く様なので越冬キリガを見たくてシーズン初糖蜜トラップを行うことにした。(小樽市)

ミスジキリガが来たら儲けものと思い、カシワ林で行うことにしました。
人の足跡がない新雪を100メートルほど歩くと採集地に着きます。
長靴では物足りずウェーダーを着て挑みます。


17:42 気温:4℃ 風:東南東4m 湿度:80%(iPhone内の天気参照)
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)  白点型
今年初の蛾はやはりホシオビキリガでした。


17:52 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 黒点型


18:12
糖蜜にありついている蛾はホシオビキリガ 「のみ」でした。
ホシオビキリガばかり10頭以上は来ているにも関わらず他のキリガは来ません。


18:15 気温:3℃ 風:東南東4m 湿度:81%(iPhone内の天気参照)
茶色矢印がフサヒゲオビキリガ、紫矢印がミヤマオビキリガ


フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879) 同個体


ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950  同個体
糖蜜を塗った木の1〜3メートル(目測)くらいの位置の雪上でミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガが何故か佇んでいます。
こんな現象を8本中4本の糖蜜を塗った木の付近で確認しました。


左側の木が糖蜜を塗った木 雪上に小さく映っているのがミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


こちらもミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


雪上のミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950

・糖蜜を塗った木には
ホシオビキリガ 10頭以上
・糖蜜を塗った木の付近
ミヤマオビキリガ 5
フサヒゲオビキリガ 2
という不思議な結果になりました。

今回の疑問
・ホシオビキリガは越冬キリガの中で最も寒さに強い?
・ミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガは糖蜜の匂いを感知しても正確に塗ってある木には飛来できなかったってこと?
・ミスジキリガなど他の越冬キリガが出るにはもっと気温が高くなければならないの?


クモガタガガンボの一種もよく見られた


18:42 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) ゴマダラ型


18:51 フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)

・今回確認した虫
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 10以上
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950 5
フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)  2
ハマキガの一種 Acleris sp. 1
ホソガの一種 Gen. sp.  1
クモガタガガンボの一種
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秋の厚別南緑地

2020年03月12日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
厚別南緑地はその名のとおり札幌市厚別区厚別南にある緑地です。
林内は薄暗く、枯れ木が多いのでキツツキ類の観察にはいい森です。
森を分断するように陽だまりロードというサイクリングロードが通っていてサイクリングやジョギングはもとより、通勤通学での利用も目につきます。(2019年10月27日)


美しいイチョウ並木
ここは陽だまりロード、この並木を抜けると緑地です。



厚別南緑地の入り口
左右には小道があります。
サイクリングロードをそれ、右側にある道へ入っていきます。



ホコリタケとケムリタケ二つの呼び名があるのでしょうか。
よく分かりません。


押すと煙状に胞子が出て面白い。
このキノコの中にはテントウダマシの仲間が入っていることがあるらしいです。



赤い実
名前分かりませんでした。

追記2021.9.23:ツルアリドオシという植物でした。



オオアマドコロでしょうか。
とてもきれいです。
先ほど撮影した赤い実が写り込んでいます。


ヨモギハシロケタマフシ
モフモフな虫えいですね。





どんぐりの帽子(殻斗「かくと」と読む)の中が面白いことになってます。
随分ときれいに仕上がっててなかなか好感が持てます。
中でイモムシ?クモ?が越冬しているのでしょうか。



起伏に富んでいて谷底には綺麗な沢水が流れています。


この沢水はとても透明度が高く濁りの「に」の字もありません。



この細い沢は落ち葉で見えなくなっていました。
冬には沢水を飲みに来る生き物の足跡が雪上に沢山付きます。



秋の森大好きです^ ^
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19.9.6 キタミモンヤガ

2019年12月01日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
北見方面へキタミモンヤガを撮り(捕り)に行きました。

場所は玉ねぎ畑近くの河川敷。
少々乾燥気味の環境です。

夕方前くらいから小雨。

18:16からライト点灯。
ここから小雨とは言いにくい強さに。
気温22度(iPhoneによる)無風。
今年は遠征先での雨降り率が非常に高く、そんな時は半袖短パン(化繊)で挑むことが多かった。
虫刺されを覚悟で手首足首の濡れ防止を選んだというズボラな理由。
傘を差しながらのライトでした。

1分後早くもキタミモンヤガ飛来。

21:30くらいからキタミモンヤガ飛来がピークを迎えました。

22:32発電機のガソリン切れで消灯
結果少なくとも30は飛来しました。
今が旬の様です。

キタミモンヤガ色々





















その他

シロモンヤガ
今回最も個体数の多かった蛾。
次にキタミモンヤガ



エゾオオバコヤガ



キイロトガリヨトウ

・今回の成果
キタミモンヤガ 30以上 初見
エゾオオバコヤガ 5 初見 全てボロ
キイロトガリヨトウ 1 初見
ヤガ科3種追加。
キタミモンヤガが多くて何よりです。
キイロトガリヨトウ、エゾオオバコヤガは前回に撮ったハコベヤガと共に秋の目標でした。
エゾオオバコヤガは帰り近くのコンビニでも確認(ボロ)。
ここら辺では普通種なのでしょうか。
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18.11.4 糖蜜トラップ ヤマノモンキリガ

2019年04月20日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
11月4日、再び北海道南西部で糖蜜トラップを行いました。
糖蜜に来た蛾がひっくり返るくらいの強風でしたがその割にはまあまあキリガが来てくれました。


ヤマノモンキリガ 17:21
11月に入っても数頭見られ状態もそこまで悪くはありませんでした。



ミヤマオビキリガ 17:25



フサヒゲオビキリガ 17:33
触角がふさふさ。



ミヤマオビキリガ 17:36
先ほどの個体とは別の色。


ニセタマナヤガ 17:52
何度も吹き飛ばされそうになりましたがどうにか耐えていました。



フサヤガ 17:53
3頭確認。



フクラスズメ 17:54
合計10頭ほど飛来しました。



フクラスズメ 18:02
本種はびっくりするとたまに下草にもぐりやり過ごすことがありますが、がさがさ草を触ると警戒して動き出すので擬死するキリガよりもわかりやすいです。



ゴマダラキリガ 19:34
越冬前なのに少々色褪せて見えます。



キマエキリガ 19:36
1頭のみの飛来。



オオバコヤガ 19:37
週を重ねるごとに減ってはいますが、それでもここでは他の種よりも多い個体数を誇ります。



ホシオビキリガ 19:40
個体数は多いですがオオバコヤガの数にはかないません。



17:31

・今回糖蜜トラップで確認した蛾
キトガリキリガ 2 擦れ
ノコメトガリキリガ 擦れ
キマエキリガ 1
ヤマノモンキリガ 4
ホシオビキリガ 多い
テンスジキリガ 普通
ミヤマオビキリガ 多い
ゴマダラキリガ 1
フサヒゲオビキリガ 恐らく3
キバラモクメキリガ 普通
エゾミツボシキリガ 1
ハンノキリガ 2
カシワキボシキリガ 1

ムクゲコノハ 6
フサヤガ 3
フクラスズメ ±10
アワヨトウ 多い
ニセタマナヤガ 1
オオバコヤガ 最も多い
タマナヤガ

今年行った糖蜜トラップの中で最も風が強かったですが、数はまあまあ飛来してくれました。
11月で強風となると偶産の類の飛来は流石に厳しいのかもしれません。
もう時間もおそいのでこの年最後の採集になりました。
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