北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

オンブバッタ

2013年10月01日 | バッタ目
オンブバッタは北海道では珍しいバッタで札幌市ではあまり記録がないようです。
そんなオンブバッタが我が家の庭のシソを食べてすくすくと育ち9月上旬にオスが成虫に、9月22日にようやくメスが成虫になりました。

一度に確認したオンブバッタの数は終齢幼虫になった段階で♂5頭 ♀6頭です。
もっと居ると思われます。でも保護色で目視で探すのが大変なのです!


♂終齢幼虫 9月7日
オスはメスに比べ細っぽく3回りほど小さいです。
その分なのかわからないけれど成虫になるのが早かったです。
そして小さい分目にもつきにくい。



♀終齢幼虫 9月11日
メスは終齢幼虫の時期が長かった。



♀終齢幼虫×2 9月11日
シソには緑のと紫のがあり、どうやらオンブバッタはどちらをどのくらいの比率で食べるかにより体色が変化するのだと思う。

オスとは違いメスは幼虫期、成虫期と2頭でいるのをよく目にします。
オンブバッタはオスメス幼虫成虫通してあまり移動しない。
そして僕がつかもうとしてもあまり動きが俊敏でないので捕まえやすく、せっかく成虫になっても翅を使って飛ぼうともしません。
別に弱っているわけではないけどのんびり屋さんなのかもしれません。
あまりにのんびり屋さんなので、幼虫のまま冬が来て死んでしまうんじゃないかと心配したりもしました。
今では交尾する前に冬が来て死んじゃうんじゃないかと心配しています。



♂成虫 9月12日
オスはなぜか後ろ足が一本ない個体が2頭居た。
メスはすべて足があります。
翅を使っているところは見たことありませんが、やっぱり成虫は立派ですね。



♂成虫 9月19日
上の個体と同じ個体。
上から見ると翅の基部は1対の白紋の様に見える。
これはメスでも同じです。



緑色が強い♂成虫 9月29日
といっても中足や翅の先端、頭部の白点列の周りなど紫みがかっている。



♀成虫 9月22日
よくお世話になっているKURAさんがオンブバッタを撮影しに午前中来たときちょうどいいタイミングで成虫になったオンブバッタ♀。
来る前日まではすべての個体が幼虫だったのでびっくりしました。
ちなみに雌雄1ペアを記録用ということでKUMAさんにあげました。


♀ 9月22日


♀ 9月22日
その日の3時ごろまた新たに2頭のメスが成虫になっていたのだからまたびっくり。



♀ 9月29日


♀ 9月29日
何とも言えない色彩の個体だが、羽化不全。



抜け殻 8月8日



オンブバッタが見られていたシソ 8月5日 札幌市厚別区
このシソの経緯について詳しくはココ
規模はたいして大きくありませんが、オンブバッタはシソが結構生えている中でも南側に生えているシソに居て、北側のシソには一度も来ませんでした。(ちなみに南側のシソも北側のシソもシソ畑のようにつながっています。)
その中でもここ3日で北側のシソ畳み3畳分くらいが刈られ、南側のシソも5割ほどが刈られました。
かなりシソが減ったのでオンブバッタはその一部のシソに集中している状況です。(写真のシソはまだ残っています。)
残念ながらまだ「オンブ」している姿は見ていないので今後に期待です。



余談中の余談だがオンブバッタは顔がかわいい。


幼虫 8月25日


♂成虫 9月26日


チラ見バッタ
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アリヅカコオロギ

2013年09月24日 | バッタ目

アリヅカコオロギ 9月8日 札幌市清田区
厳密にはアリヅカコオロギの一種。そしてアリツカコオロギとも言う。
初見で歩いていたら偶然目に入った。
普段下を向いて歩いているわけではないが、僕はよくお金を拾う・見つける方で今年は20円ではなく、20回以上も小銭を拾っている。(ちなみに500円玉は今年は拾っていない。)
もう普段から虫探しモードになっているのかもしれない。
もちろんどんな小銭よりもうれしい成果で、どうやって探そうかと少し悩んでいた種だったので嬉しい成果です。
でも納得のいく写真を撮る前にアリヅカコオロギが僕の手と地面の間に潜ろうとして、はずみでつぶしてしまいこの個体を死なせてしまいました。
ごめんなさい…

ちなみにこの個体は産卵管が見えるので、メスのようだ。
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クルマバッタモドキの意外な発生場所

2012年10月07日 | バッタ目
どこにでもあるような公園の草原にクルマバッタモドキが沢山いた。
数が多く、路上にも数頭出てきていた。




クルマバッタモドキ 10月2日 清田区
日向ぼっこするために出てきたのだろう。



ここは去年緑色型の個体を確認したので、ちょっと探してみたが見つからなかった。



生息環境
普段荒地に発生する種なので、こんな人が良く踏むようなありふれた草原で沢山発生するのは意外。

本種以外は特に何も見られずヒナバッタも少なかった。
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ヤブキリ

2012年10月02日 | バッタ目
ヤブキリが以前の産地とは別の場所で見つかった。
散策の帰宅途中に路上に出ていた個体を発見したもので、この場所では以前から声だけは聞こえていた。
ヤブキリは結構広い範囲で鳴いていて近所では珍しい存在ではなくなった。


ヤブキリ 9月29日 北広島市
そのうち黒っぽい個体も見つかるのだろうか。
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コバネイナゴの長翅型

2012年09月30日 | バッタ目
昨日の記事のサイクリングでのこの。
その途中、まるでハネナガイナゴのようなコバネイナゴを見つけた。


コバネイナゴ 9月23日 長沼町
この個体は長翅型で翅の先が腹端を超える個体は初めて見た。
僕の知っているコバネイナゴは翅を使って飛ばないが、この個体はヒナバッタかそれ以上にうまく翅を使って羽ばたいていた。
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