北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

ナカオビキリガ

2016年10月29日 | 庭の出来事
自宅の外灯で目標種だったナカオビキリガが飛来しました。
秋キリガシーズン始めなので完品というのもさらに嬉しいです。
自宅は何が来るか全く予想がつきませんね。


ナカオビキリガ 2016年9月11日 札幌市厚別区
本州では普通種でも、北海道では胆振・日高で局地的な秋の蛾らしいです。
標準図鑑によると寄主植物はまだ分かっていない様です。

ネット検索をかけてみると幼虫も成虫もブナ科(常緑樹でしたが)の幹で見つかっていました。
近縁のプライヤオビキリガはヒメヤシャブシ(カバノキ科)、コナラ(ブナ科)、カシワ(ブナ科)に付きます。
本種の北海道での奇主植物はなんなのでしょうか。


横から


参考までにプライヤオビキリガを載せておきます。


プライヤオビキリガ 2016年9月25日 苫小牧市


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キシタミドリヤガ

2016年10月27日 | ヤガ科
上翅の色彩変異が面白いヤガです。
カトカラの様に下翅を開いて止まることはなく、よくてもチラ見せ程度です。
個体数が多い普通種で、札幌の大都市にある苗穂駅でも一度本種を確認しております。
しかし寄主植物はわかっていません。
北海道では8月から10月くらいまで見られます。
日本では屋久島まで分布していて、暖地では6月下旬から見られるというのは驚きです。


キシタミドリヤガ 2016年8月6日道央圏
美しさとかっこよさを兼ね備えたモンヤガで、個人的にお気に入りです。
完品から擦れ個体まで10個体を一挙に公開します~



2016年9月4日 道央圏



2016年9月4日 江別市



2016年9月4日 江別市



2015年8月21日 北広島市



2013年8月19日 恵庭市



2014年8月3日 苫小牧市



2016年9月3日 道央圏



2013年9月11日 札幌市厚別区



2016年9月3日 道央圏



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9月3日 外灯回り ウスグロヤガ

2016年10月23日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
9月3日、ライトトラップ後に外灯回りをしました。(道央圏)


マダラウワバの一種
同定できない種類。
こんなにかっこいいのにもったいないですね。



ドロキリガ
広く薄く分布しているのか出会いの少ないキリガ。
ぼろぼろでした。



ヒゲナガカミキリ
足も長いです。



ウスグロヤガ
地味です。
これだけ特徴の少ないヤガは他に知りません。
でも初見として追加できて嬉しいです。
いつ見れるのかなと(出会えること前提で)密かに思っていました。

標準図鑑によると寄主植物はダイズ、インゲンマメ、エンドウ、トウモロコシ、テンサイという道民と舌があうモンヤガの様です。(害虫?)
・自然分布しないダイズの祖先は北海道にも自生するツルマメで野山の草地や河原に生えるという。
・インゲンマメは17世紀日本に伝わりました。
・エンドウは日本に古代ギリシア、ローマ→中国→日本の流れで9、10世紀までに渡来したらしい。
・アメリカイメージのトウモロコシは祖先がわからないらしいですが、原産地はメキシコ等中央アメリカ付近らしいです。
・テンサイ(サトウダイコン、ビート)は学校で日本では北海道の生産量が100%と習ったことで印象深いです。しかし原産地はヨーロッパから中央アジア。

標準図鑑の植物は全て元は日本にない植物でした。
結局この中で北海道に自然分布してるのはダイズの祖先のツルマメのみですが、ダイズ科なら知られていない近縁種にも付くのかな?
道理で外灯回りではなかなか出会わないわけですね。
何はともあれウスグロヤガはやはり畑からの発生が主なのかもしれませんね。(やはり害虫?)



ツマグロナミシャク
3頭確認。



トビスジコナミシャク
数頭確認。
ピントはバッチリ。
でもフラッシュの光が偏っていてダメダメな写真になってしまいました(;^_^



タンボオカメコロオロギ♀
ハラオカメコオロギに似ているがこちらは黒っぽい。
今回初見です。
なんでこんなに局地的なんでしょうか。



マエモンフタオ
ぼろぼろの初見蛾。



マダラツマキリヨトウ
この仲間は本種のみしか見たことありません。



ムラサキトガリバ
秋トガリバが出てきましたか。



ヨシヨトウ
夏の終わり頃からで、晩秋に増える秋の蛾。



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光に集まるカスミカメたち

2016年10月21日 | 庭の出来事
外灯下やライトトラップでは蛾ばかりを撮っているわけではありません。
今回紹介するカスミカメの仲間は種類が多かったりと面白いので注目して見ている昆虫の一つです。
自宅の外灯で色々確認したので載せます。(札幌市厚別区自宅の外灯にて)


モンキマキバカスミカメ 8月3日
普通のマキバカスミカメだと思ったら別種でした。



ウスバホソカスミカメ? 8月3日
毛が生えています。
本種は発生時期には毎回1〜2頭は安定して飛来します。
よく見ると透き通った綺麗な色をしています。



フトヒサゴカスミカメ 8月15日
面白い斑のあるカスミカメ。
斑は昔見たキノコホシハナノミ(ブログ未掲載)に似てる感じです。
2頭飛来しました。
道内のみに見られるそうですが、最近秋田などでも記録されたそうです。
ハルニレに付き個体数は少ないという。



オオマダラカスミカメの一種 8月22日
黒っぽいのはよくきますが、黄緑の個体は初めてです。
別種?



不明種 8月22日
マツケブカカスミカメの方はよく飛来しますが本種は初めてです。
荒い毛がびっしり生えていて似た感じです。



ミイロカスミカメ 8月22日
年2化。
里山を代表するカスミカメムシのひとつであるが、個体数は少ないという。
原色カメムシ図鑑によると分布は本州までになっています。

大型種で長い触角の目立つ種です。



ヒョウタンカスミカメの一種 8月22日
近似種がいるので同定は難しいです。



不明種 8月22日
多いです。
黒色斑がある種などもよく見ました。



不明種
最後にカスミカメではなくヨコバイを載せます。
赤目が印象的な種でした。


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9月3日 ライトトラップ オオムラサキキンウワバ

2016年10月17日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
9月3日ということで、前回の記事との間にも外灯回りやライトトラップをやったのですがそれは機会があったら載せます。(まだできてないので…)
ということで今回もライトトラップをしました。(道央圏)
この日は風があり気温も決して高くはなくいいのは月齢のみです。
しかし案外蛾が来てくれたので楽しめました。

使用ライト:HIDハンディライト


アミメナミシャク
近似種よりも小型なので分かりやすいです。



おそらくヒメハガタナミシャク
→追加:ソトキナミシャクでした。
初見です。
去年見つからなかった種です。
今年は本種のことをすっかり忘れていてスルーしてました。



コカバスジナミシャク
多数飛来。
この時期はこういったナミシャクが増えてくる時期のようです。



コゴマヨトウ
2頭飛来。
久しぶりです。



シロホシキシタヨトウ
このタイプはめちゃくちゃかっこいいです。

変異が面白いのでもっとたくさんの個体を写したいですね。



ミツモンキンウワバ
ガマキンウワバとキクギンウワバに次ぐ平凡なウワバ。



エゾギクキンウワバ
運よく撮れました。



オオムラサキキンウワバ
完品は初めてです。
エゾムラサキキンウワバに似ていますが、銀紋が小さめです。
美しい…



アメイロホソキリガ
ナカグロホソキリガ
越冬キリガが出てきましたか。



コウスチャヤガ♂
1頭のみの飛来です。
ぱっと見オオバコヤガとは明らかに雰囲気が違うのがわかりました。
より小さめで環状紋が途切れず丸いです。
色合いは美味しそうなビスケット的な感じです。


極め付きは触覚です。
多植性ですが、個人的に北海道では個体数が少ないと思います。



オオバコヤガ♂
こちらは多数飛来。
オオバコヤガっぽい個体はもれなくオオバコヤガだと思います。(オオバコヤガを見るたびに少し悩んでいましたが、ぱっと見の感覚でいいのかもしれません。)
でも擦れ個体やメスは注意します。
焦げたビスケットですね〜(いくらでも色彩変異あり。)



カバスジヤガの一種
いろいろなバリエーションがある中でオオバコヤガ寄りの個体です。
もう丸みの強い翅形からして違います。



プライヤオビキリガ
もう出てきましたか!
何か珍しいケンモンヤガだったら嬉しいのですが、見覚えのある太い白帯が決めてでした。
でも完品は初めてです。
こうなれば、ナカオビキリガも見たいところです。



モンキキリガ
2頭飛来。
もう季節は秋ですね。
本種を見たら強く秋を感じる秋色キリガです。



マエジロヤガ
1頭のみ飛来。
小さくてかわいい。

クスサンは30頭ほど飛来。
キシタミドリヤガもそれくらい飛来。
今度クスサンとキシタミドリヤガのまとめ記事をそれぞれアップするので、今回は割愛します。


●ライトトラップ総評
全体     多い
ヤガ科    多い
シャクガ科 多い
小型蛾   普通
その他    多い

ライトトラップをやって今年初めて蛾の飛来が多いなと感じました。
去年ならこれ位来ていた日が何度もありましたが、いずれにしても成果があり嬉しいです。
他にはクロギシギシヤガ×2、ヨスジアカヨトウ×1(共に擦れ個体なのが残念。)など

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