北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

2024.5.5 大樹町 ムラサキウスモンヤガ ネムロウスモンヤガ

2025年02月27日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
GW遠征第二弾3日目は大樹町の湿地でムラサキウスモンヤガのメスを狙う(2024.5.5)。
曇りで暖かく、辺りを薄い霧が覆う。

19:05 ライト点灯!


19:16 ネムロウスモンヤガ Cerastis rubricosa (Denis & Schiffermüller, 1775) 1頭飛来
本種は2頭のみ飛来でやはり擦れている。



19:24 ムラサキウスモンヤガ Cerastis leucographa (Denis & Schiffermüller, 1775)1♀頭飛来
本種は計6か7頭飛来しました↓
20:03 ムラサキウスモンヤガ1♂頭飛来するもロスト
21:54 ムラサキウスモンヤガ1頭飛来
22:06 ムラサキウスモンヤガ1頭飛来
22:09 ムラサキウスモンヤガ2頭飛来
22:24 ムラサキウスモンヤガ1頭飛来


ヨモギキリガ Orthosia ella (Butler, 1878)
草原があるのでよく飛んでくる。



シロヘリキリガ Orthosia limbata (Butler, 1879)
道内では局地的分布の少し得難い種。



アトジロキリガ Dioszeghyana mirabilis (Sugi, 1955)
カシワがあるので本種も飛んできた。



ウスベニキリガ Orthosia cedermarki (Bryk, 1949)
湿地だから本種も飛んできた。
しかし昨日も湿地だったけど、あそこでは採れたことがないな。


他にマツキリガ Panolis japonica Draudt, 1935 までも飛来しました。
簡単に得られないような中堅どころがポンポン飛んでくるも擦れ気味。
ホザキシモツケの群落も近いのでシベチャキリガも生息していたらなお嬉しい。
いつかもっと早い時期に訪れてみようかなと思う。



クロシタコバネナミシャク Trichopteryx misera (Butler, 1879)



スジシロキヨトウ Mythimna striata (Leech, 1900)
霧がかっていたためか道内で記録が少ない(僕は60頭以上は見ている)偶産蛾も採れた。
他にも移動性の強いとされるオオバコヤガ、ソトシロオビナミシャクがよく飛来した。
GWでも条件さえ整えば偶産蛾が採れるということが分かった。
さらに越冬成功組または北上個体と思われるタマナヤガも7頭採れた。



チャマダラマルハキバガ? Agonopterix hypericella (Hübner, 1776)
標準図鑑はⅢのみ持っていないのでよくわかりません。


23:39 燃料切れ消灯

・2024.5.5 19:05〜23:39 大樹町 ライト
曇り 弱風 薄い霧
19:31 気温10.1℃ 湿度51.0%
23:22 気温9.7℃ 湿度75.0%
23:40 気温9.1℃ 湿度76.0%
ハンノキリガ2、シロクビキリガ1、マツキリガ1擦れ、キンイロキリガ1、ミヤマカバキリガ、ブナキリガ、カバキリガ、アオヤマキリガ、クロミミキリガ、チャイロキリガ、カシワキリガ、シロヘリキリガ2ウスベニキリガ1擦れ、アトジロキリガ2スジシロキヨトウ1タマナヤガ7♂(状態の良い個体有り)、オオバコヤガ、ネムロウスモンヤガ2擦れ、ムラサキウスモンヤガ6、マユミトガリバ多、ホシボシトガリバ1、ウスバキエダシャク、シロテンエダシャク、ルリモンエダシャク、ウスジロエダシャク、ニッコウエダシャク、ヒゲマダラエダシャク1、シロフフユエダシャク1、ムラサキエダシャク1、シタコバネナミシャク、チャオビコバネナミシャク、クロシタコバネナミシャク普、クロオビシロナミシャク、マダラコバネナミシャク、ウスベニスジナミシャク、ナカモンキナミシャク、モンキキナミシャク、マエモンハイイロナミシャク、カバナミシャクの一種、ソトシロオビナミシャク4、アカハラゴマダラヒトリ1、コブガの一種、ヒラタマルハキバガの一種、ハマキガ科の一種
終始霧掛かっていた。
霧の影響か移動性の強いとされるスジシロキヨトウ、タマナヤガ、オオバコヤガ、ソトシロオビナミシャクが飛来した。オオバコヤガは他の蛾の飛来が止まった遅い時間までよく飛来した。タマナヤガは今まで春に見てきた個体はすべて状態の悪い個体だったが、今回は2頭非常に状態の良い個体が得られた。タマナヤガは越冬組みも混じっていた可能性があるが、南方系のスジシロキヨトウが得られたこともあり本種も北上個体が混じっている可能性があります。
局地的分布のキリガが数種類一度に採れたが擦れていた。ネムロウスモンヤガも擦れていたことから4月20日辺りに一度訪れたいなと感じた。
ホザキシモツケが周囲に多かったがシベチャキリガが得られなかったのも気になる。


GW遠征はこれにて終了。
次は今年の恵庭の都市公演で野鳥観察をしたときの記事をアップします^ ^
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2024.5.4 豊頃町 ムラサキウスモンヤガ ネムロウスモンヤガ

2025年02月15日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
GW遠征第二弾は5月3~6日までの3泊4日。
しかしまだ蛾の少ない北海道のGW。計画の時点でマンネリを覚える。
山ならまだイイジマキリガの鮮度の良いのが採れるだろうと思い、5月3日はトムラウシ付近に行ってみたが爆風で全くダメ。
5月4日は目的を見失い変え、豊頃町の湿地へ。
行き着く先はやはり"ムラウス"となった(2年連続)。

19:04 ライト点灯


22:00 ムラサキウスモンヤガ Cerastis leucographa (Denis & Schiffermüller, 1775) ♂1頭飛来
運悪く靴の中に入って暴れたが奇跡的にそこまで擦れずに済んだ。



00:03 ネムロウスモンヤガ Cerastis rubricosa (Denis & Schiffermüller, 1775) 擦れ1頭飛来
やはりGWの道東の本種は擦れている様ですね。



カシワキリガ Orthosia gothica (Linnaeus, 1758)
とても美しい。

00:08 燃料切れ消灯


・2024.5.4 19:04〜00:08 豊頃町 ライトトラップ
晴れ 弱風
ナカグロホソキリガ1、キンイロキリガ1、カバキリガ、アオヤマキリガ、クロミミキリガ、チャイロキリガボロ、カシワキリガ、ネムロウスモンヤガ1擦れ、ムラサキウスモンヤガ1♂状態良し、イボタガ3、ウスバキエダシャク、シロテンエダシャク、キバネトビスジエダシャク1、ニッコウエダシャク1、シタコバネナミシャク、クロオビシロナミシャク、ウスベニスジナミシャク、ナカモンキナミシャク、ギフウスキナミシャク1、マエモンハイイロナミシャク、カバナミシャクの一種、シロテンシャチホコ1、ヒラタマルハキバガの一種
ムラサキウスモンヤガを狙ったが寒い日だったので1頭のみしか得られなかった。
しかし採れても採れなくとも結局楽しめたのでOK。
明日はムラサキウスモンヤガのメスを大樹町で狙おうと思います。
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2024.4.28 道北のネムロウスモンヤガ➁

2025年02月04日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
4月28日。GW第一弾2日目は浜頓別。
日中どこかネムロウスモンヤガの採れそうな場所を探して夕方、ライトトラップへ。
→初日の記事はこちら

19時点灯。
昨日が良すぎたのかこの日は寒め。
それでも気温は19時時点で8.3℃ 。しかし晴れているので気温の低下が気がかり。

殆どなにも来ない…

この時期の湿地にはあまり蛾が来ないので仕方がない。
待つこと2時間半ほどようやく動きあり。

21:29 ようやくネムロウスモンヤガ1頭飛来。生息していたことに一安心


ネムロウスモンヤガ Cerastis rubricosa (Denis & Schiffermüller, 1775)

その後少ないながら飛来しました↓
21:44 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
22:03 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
22:55 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
ネムロウスモンヤガ1頭23:00 すでにライト横の芝生上に静止していたのでいつ飛来したか不明


・2024.4.28 19:00〜23:29 浜頓別町 ライト
晴れ 時々強風
温湿度計
19:03 気温8.3℃ 湿度44.0%
19:53 気温7.0℃ 湿度53.0%
21:04 気温6.4℃ 湿度57.0%
21:27 気温6.3℃ 湿度58.0%
23:28 気温6.1℃ 湿度62.0%

アオヤマキリガ2、カシワキリガ1、タマナヤガ3♂いずれも擦れ、ネムロウスモンヤガ6、タマヌキトガリバ3(いずれも擦れ大)、ウスバキエダシャク1、ウスベニスジナミシャク、ハマキガ科の一種1

・昨日に続き今回もタマナヤガが、しかも3頭も採れた
GW遠征第一弾はこれにて終了。
第二弾は十勝エリアでネムロウスモンヤガ、ムラサキススモンヤガを狙います。
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