北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

スジマグソコガネ

2020年04月28日 | 庭の出来事

スジマグソコガネ Aphodius rugosostriatus Waterhouse,1875 2019.9.1 札幌市厚別区自宅
自宅のライトに飛来したマグソコガネの仲間。
新鮮な牛・馬・シカなどの糞にあつまるという。
近所に牛、馬はいないはずです。
自宅近くの路線でたまに列車と鹿の衝突事故が起きるので、本種の発生源は恐らく鹿糞だと思われます。



・ダイコクコガネの生き残り?(写真は2012.7.18 平取町)
虫にほぼ興味のなかった中学生時代(2007年?)、校庭で見つけた角のあるずんぐりむっくりの大き目のコガネムシの死骸が目に焼き付いている。
今思うとそのすべての要素がダイコクコガネのオスだと言っている様です。
近郊の野幌森林公園で記録されているが、今はもう見つかっていないという。
あの時の死骸が生き残りのダイコクコガネだとしたら貴重な記録だったはずです。

・参考文献
川井信矢・堀繁久・川原正和・稲垣政志,2005.日本産コガネムシ上科図説 第Ⅰ巻 食糞群.昆虫文献六本脚.東京都.
村野紀雄,1999.自然ガイド 野幌森林公園.北海道新聞社.札幌市.
その他Twitterなど
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20.3.21 柏のない森にフサヒゲオビキリガ

2020年04月25日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
近所の森で糖蜜トラップを行いました。(2020年3月21日 札幌市厚別区)

7本の木に糖蜜をかけ3往復しました。
一周毎に折り返し後に確認した蛾は重複記録になってしまう可能性が高いため個体数には含まれませんが、新たに追加した種に関しては記録します。
一周毎に時間の開きがあるのは家に帰ったりなど色々あったからです。

1週目18:15
ホシオビキリガ18
ミヤマオビキリガ1
エゾミツボシキリガ1


2週目 18:38
ホシオビキリガ26
テンスジキリガ2
フサヒゲオビキリガ♂1
エゾミツボシキリガ1
ハンノキリガ1
3週目19:33
ホシオビキリガ20
テンスジキリガ3
エゾミツボシキリガ2(橙紋型1)


総括
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)
テンスジキリガ Conistra fletcheri Sugi, 1958
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950 1
フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)  ♂1
エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa (Hufnagel, 1766) 3
ハンノキリガ Lithophane ustulata (Butler, 1878) 1

カシワがないと思われるこの森でフサヒゲオビキリガが飛来したことに驚きました。(毒瓶忘れ素手で持って帰ろうとして気づいたら逃げられていた)
エゾミツボシキリガは1頭橙紋型が飛来しました。


18:22 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)
この時期はいつもダントツの個体数です。


18:27 ホシオビキリガConistra albipuncta (Leech, 1889) とエゾミツボシキリガ Eupsilia transversa (Hufnagel, 1766)



18:40 テンスジキリガ Conistra fletcheri Sugi, 1958
多い。



18:41 フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)



18:59 ハンノキリガ Lithophane ustulata (Butler, 1878) 





19:48 エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa (Hufnagel, 1766) 橙紋型
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20.2.12 小樽にてシーズン初糖蜜トラップ

2020年04月21日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
2月12日、季節外れの暖気が流れ込み、前日最低気温が氷点下10度ほどの世界から今日最高気温は8度を記録した。(気温は札幌市厚別区自宅温度計参考)
暖かさは夜も続く様なので越冬キリガを見たくてシーズン初糖蜜トラップを行うことにした。(小樽市)

ミスジキリガが来たら儲けものと思い、カシワ林で行うことにしました。
人の足跡がない新雪を100メートルほど歩くと採集地に着きます。
長靴では物足りずウェーダーを着て挑みます。


17:42 気温:4℃ 風:東南東4m 湿度:80%(iPhone内の天気参照)
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)  白点型
今年初の蛾はやはりホシオビキリガでした。


17:52 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 黒点型


18:12
糖蜜にありついている蛾はホシオビキリガ 「のみ」でした。
ホシオビキリガばかり10頭以上は来ているにも関わらず他のキリガは来ません。


18:15 気温:3℃ 風:東南東4m 湿度:81%(iPhone内の天気参照)
茶色矢印がフサヒゲオビキリガ、紫矢印がミヤマオビキリガ


フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879) 同個体


ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950  同個体
糖蜜を塗った木の1〜3メートル(目測)くらいの位置の雪上でミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガが何故か佇んでいます。
こんな現象を8本中4本の糖蜜を塗った木の付近で確認しました。


左側の木が糖蜜を塗った木 雪上に小さく映っているのがミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


こちらもミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


雪上のミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950

・糖蜜を塗った木には
ホシオビキリガ 10頭以上
・糖蜜を塗った木の付近
ミヤマオビキリガ 5
フサヒゲオビキリガ 2
という不思議な結果になりました。

今回の疑問
・ホシオビキリガは越冬キリガの中で最も寒さに強い?
・ミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガは糖蜜の匂いを感知しても正確に塗ってある木には飛来できなかったってこと?
・ミスジキリガなど他の越冬キリガが出るにはもっと気温が高くなければならないの?


クモガタガガンボの一種もよく見られた


18:42 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) ゴマダラ型


18:51 フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)

・今回確認した虫
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 10以上
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950 5
フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)  2
ハマキガの一種 Acleris sp. 1
ホソガの一種 Gen. sp.  1
クモガタガガンボの一種
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–自宅の蛾– ヨモギネムシガ

2020年04月17日 | ハマキガ科

ヨモギネムシガ Epiblema foenella (Linnaeus, 1758)  2019.8.2 札幌市自宅


同個体
ヨモギ類に付く。
幼虫越冬、成虫は6月から10月までみられ、各地の平・山地にきわめて普通。
自宅でも年に何度か飛来しますが、スルー対象になってしまっている。

・写真記録(自宅以外も含みます)
2019.8.2 札幌市自宅 (標本有り)
2019.7.7 札幌市自宅
2018.8.8 札幌市自宅
2015.8.31 札幌市厚別区
2015.7.30 札幌市厚別区
2015.7.27 札幌市厚別区
2011.9.20 札幌市厚別区
2010.8.2 北広島市西の里 日中ルッキング
2010.7.29 札幌市厚別区
2010.7.14 札幌市厚別区

・参考文献
堀繁久・櫻井 正俊,2015.昆虫図鑑 北海道の蝶と蛾.北海道新聞社.札幌.
井上寛・杉繁郎・他,1982.日本蛾類大図鑑Ⅰ 解説編.講談社.東京.

自宅の蛾
北海道札幌市にある自宅でライトトラップを行い、蛾の種数を集計する一環で標本を作成しています。
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–北海道のゴミムシ– イノウエチビゴモクムシ

2020年04月13日 | オサムシ科







イノウエチビゴモクムシ Acupalpus inouyei Habu, 1980 2018.6.23 豊頃町
前脚ふ節から恐らく上2頭がオス、下2頭がメス。
国内では北海道のみで記録されている湿地に生息するゴモクムシの仲間。


・2018.6.23 豊頃町:2♂2♀
日中ウェーダーを履きヨシ原にて採集。

・2016.8.5 苫小牧市:1ex.(同行者が採集)
日中沼沿いの木片の下についていました。

・参考文献
井上寿・花田勉,1981.イノウエチビゴモクムシの採集例9.ELYTRA:53.日本鞘翅学会.
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