北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

光に集まるカスミカメたち 2020

2021年02月02日 | 庭の出来事
自宅ライトに飛来したカスミカメ(カメムシ類)観察を続けて今回で5年目です。
2020年は色々なカスミカメが自宅に飛来し初見も多かった。
狭い一箇所でもライトを焚けばまだまだ楽しめそうです。

☆過去の関連記事
2019年のカスミカメ
2018年のカメムシ
2017年のカスミカメ
2016年のカスミカメ


カシワカスミカメ 2020.6.10
6月下旬から数頭が何度も飛来しました。





クルミツヤクロカスミカメ 上2020.6.30 下2020.7.1
光沢の強く、色合いに変異のある種類。



ケブカキベリナガカスミカメ 2020.6.8
毎年飛来しますが、キベリナガカスミカメは一度も見たことがありません。
ミズナラ、カシワ、まれにオニグルミに付くという。



コブヒゲカスミカメ 2020.6.14
ミズナラ、カシワ、コナラなどにつく。





フタスジカスミカメ 上2020.6.22 下2020.6.30
今年自宅のライトで最も個体数の多かったカスミカメはおそらく本種かトビカスミカメの仲間のどちらか。
6月下旬は一度に100頭以上は来てたと思います。



ニレオオホソカスミカメ 2020.6.30
細長いあまり見かけない体型のカスミカメ。
北日本のハルニレやオヒョウに寄生するという。
初見で、今年2度飛来しました。



クロスジヤナギカスミカメ 2020.7.1
ヤナギ類に付き、北海道では最普通種のひとつらしいですが、僕自身は初見でした。
自宅ではヤナギ類に付く虫も多いので来年も気にしてみます。



オオクロナガトビカスミカメ 2020.7.5
北日本で局地的で個体数は少ないという。
しかし自宅外では地味なのでスルーしてしまうかもしれない。


臭線開口部が白色となる。
実は2019年にも知らぬ間に本種と思われる個体を自宅で撮影していたことに気づきましたが、写真は無くしてしまいました。



オオモンキカスミカメ 2020.7.22
カメムシ図鑑では分布に北海道が入っていませんが、去年に引き続き今年も自宅で1頭採集、恵庭市で2回撮影しています。



ツヤクロカスミカメ 2020.8.6
似た種のアシアカクロカスミカメはよく来ますが、本種は毎年飛来するものの多くはありません。



フトヒサゴカスミカメ 2020.8.9
帯状に毛の生えた独特のデザインをしています。
2016年に2頭飛来して以来ですが、今年は何度も確認しています。



ニセクロツヤチビカスミカメ 2020.8.9
クロツヤチビカスミカメに似ていますが、おそらく本種で合っていると思います。
オニグルミから採れるそうです。



メンガタカスミカメ 2020.8.27
走光性がないと思っていましたが1頭ライト横にいました。
日中見ることの多い種で、ライトに誘引されたかは不明。



オオチャイロカスミカメ 2020.9.17
大型のカスミカメ。
自宅ではこの一度しか確認していませんが、林内の外灯下ではよく見る印象。





コラム カスミカメに刺された!

右手にチクっとした弱い痛みを感じたので、見てみると小型のカスミカメが手を刺していました。
昆虫針でチクっとしてしまった時よりも痛みは弱いが、こんな小さなカメムシでも刺さるものなんですね。
1分ほどこの状態でした。

本種はトビカスミカメの一種で、この日多数が飛来し赤い個体もいましたが共に種類は不明です。(2020.6.23)



★次のカスミカメ記事は半月後くらいに挙げる予定です★
とあるカスミカメを採集しました。
去年採集したカスミカメではオオモンキカスミカメよりも大きな種で10ミリを超えていました。
しかし種名は分からず…



・参考文献
安永智秀他,2001.日本原色カメムシ図鑑 陸生カメムシ類第2巻.全国農村教育協会.東京.

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