[ゆとり教育のあり方]
私の12月6日の学力低下と日教組 でいつも的確なアドバイスを頂いている山本大成さんから、文中の[ゆとり教育の基本理念の現実からの背離]の記述について「「ゆとり教育」が問題なのではなくて、制度的な取り組みとして間違いだったと感じているのは、同時に変えねばならないはずの大学入試を従来のままは知らせてしまった」ためその目的を歪めてしまったもので、「学校の現場がゆとり教育よって得られた「総合学習」などの時間を、試行錯誤の末にようやく有機的に活用するノウハウを身につけだしたタイミングでまた知識偏重型の詰め込み教育に戻したとすると、何のためにやったのかが解らなくなると感じています。」と言うご趣旨のコメントを頂いた。
大変的を得たコメントで私も全く、私も全く同感だ。
生徒や高校生の当面の最大目標が大学入試であるのが現実だから、これに手をつけなければ、折角小、中学校の「ゆとり教育」で思考力重視、自主学習の習慣がつき始めたのに、高校や大学入試でまた詰め込みに逆戻りしてしまうような制度は明らかにおかしい。
私もこの件については教育改革への道(4) 、ゆとり教育より詰め込み教育へなど何回かこの問題を取り上げた。
その趣旨は、家庭の教育力の低下が著しい現状からと、教えればいくらでも覚える年代の小学生(中学生から次第に記憶力が落ちてくる)には、詰め込み教育、躾け教育中心にすべきだと考えている。
その点では昨日も書いたが、陰山英男先生のトレーニング中心、読書の習慣つけ、家庭の躾け重視の教育はまさに小学校に最適だと思っている。
そして、勉強の習慣もつき、小さな社会人としてのトレーニングも済み、そして自我に目覚めだした中学、高校に上がるにつれて、「ゆとり教育」の理念に沿った、課外活動、個性尊重、思考力、創造力強化の方に重点を置くべきだと考えている。
高校になると、従来型の授業は、数学、英語等の大学の授業に必要な学力の完成と、社会人としての必要な知識の総仕上げに絞り、余力は課外の活動にその重点を置くべきだと思う。
(勿論高校卒以後就職する生徒は上の趣旨に準じた教育をするのは言うまでもない。)
そして大学では、上記のような範囲の学力試験と、高校からの内申書に付属する、生徒の思考力、創造力を発揮した活動や部活の報告などの成果の評価を組み合わせた選抜試験が望ましいと思う。
実際問題としては今までのような学力試験へは例えば60%の重点、30%は学校からの内申書の評価の配分程度になると思うが、これは机上の理想論で、そうする為には膨大な人手や金のかかることとか、入試の公平性をいかに維持して行くかなど難しい問題があると思うし、今後の課題だ。
[民主党の訪中とマスコミの反応]
民主党の大議員団の訪中の模様や、それに関連して鳩山さんが党内での「ウイグル人の人権活動家による勉強会」を中止させたなど、報道されるにつけこれを批判するブログの数が5日に数えた、政治ブログのトップ50中、約15人から21人までに増えている。
この問題に関しては、
・国会中の大議員団の訪中と言うニュース・バリューのあるものを何故さらりとしか報道しないのだろう、多分大した問題ではないと思っているのだろうか、それとも---、
・国会を中断してまで訪中した目的の「長城計画」とは、Googleで検索しても今回の訪中のことしか出ないが、一体何だろう、
・小沢さんに付いて行った、議員はその内容を知っているのか、知っているとすれば、それに対してどう思っているのか、
・彼らの帰国後マスコミはこのような一般の人達の疑問を彼らに訊いてくれるのか、
など首を捻ることだらけだ。
私はマスコミが国民の疑問に応えて貰いたいと思っているのだが。
[国会解散はあるか]
今日の報道では政府、与党は衆院の3分の2議決を睨んだ、国会の再延長の方針を固めたようだ。
その次は、民主党の首相問責決議の順だが、党内では鳩山さんのように年内の採決の可能性も考えている人もいるようだ。
両者の動きの理由は明らかだ。
自民党としては、問責決議が議決されても、首相が居すわる構えだ。
何故なら解散に伴う選挙で勝っても、前回のような3分の2の議席を占めるような大勝は不可能だ。
そうすれば以後の参議院の法案の否決に逢っても、3分の2条項は使えない。
そして民主党がその姿勢を変えない限り、国政は渋滞するのは眼に見えているからだ。
一方の民主党は、解散総選挙に持ち込んでも小沢さんが言う様に勝つ見込みが少ないからだ。
まして今回の額賀財務相の喚問、国会中の大議員団の訪中とうのチョンボが続いては、党内の人が余程ノー・天気で無い限り勝てるなど誰も内心では思っていないだろう。
もし民主党が選挙に持ち込み敗戦でもしたら、今までの印籠のように持ち出していた「国民の総意に基づく政府案反対」など言えなくなってしまうからだ。
つまりなんとしてでも党勢を挽回したい共産、社民を除いては、当初から解散反対を唱えていた公明党は勿論どの党も選挙を望んでいないのだ。
[平沼新党に期待]
もし私の予測が当たれば、また総選挙になっても、民主党がその態度を変えない限りは、今の状態が次回の衆議院、参議院の選挙の双方に自民または民主が勝つまでは、ねじれ国会の状況は続くことになる。
そこで唯一の希望は、参議院を元の無党派や有識者中心の形に戻すか(この件では参院で検討中と言うが、今の政治情勢では非常に困難)、国民新党や伝えられる平沼新党のような少数政党が幾つか現れて、混迷状態の政局の停滞を脱却させる、原動力や引き金を引く役割に期待するしかない。
報道によれば、平沼さんは新党についての意欲はまだ持っているようだし、政党横断的な勉強会なども企画しているようだ。
硬骨の士の平沼さんの活躍を期待したいものだ。
参照:
カテゴリー → 民主党
平沼赳夫さんの研究
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