昨日の自民党の全国幹事長会議では、
議席を3分の1に減らした「敗軍の将」に地方幹部から批判が続出するかと思われたが、その怒りの矛先は政局まがいの混乱を続ける衆参の国会議員に向けられた。
・「衆院選で負けたのは解散前に党内が混乱し、国民の顰蹙を買ったからだ。首相指名選挙でさらに混乱を上乗せするのか。余計なことは言わず、挙党一致で臨んでほしい」
・「これ以上ゴタゴタが続くなら、私ども地方は責任が負えない」
・「白票だろうと誰だろうと統一行動すべきだ。党が割れる印象を与えていては再生はない」
解散直前の「麻生降ろし」、衆院選後の首相指名選挙をめぐる混乱は、県連幹部の目に余ったようだ。「これ以上醜い姿を国民にみせないでほしい」との声もあがった。
だが、中堅・若手グループは衆院選後から断続的に会合を続け、「首相指名選挙では麻生氏や白紙ではダメだ」との認識で一致。グループ代表は4日、細田博之幹事長と直談判し、「麻生」でも「白紙」でもない第3の対応を求めた。 (産経新聞より)
と報じられています
中堅・若手グループは何故この地方からの意見が耳に入らないのでしょうか。
党のために義憤に駆られて動くのは当然ですが、自民党が危機状態にある今こそ、加藤紘一さんや、選挙の洗礼を受けなかった某参議院の長老ならいざ知らず、中堅・若手の自民党員ならマスコミに知られないように動くのが当然と思うのですが。
自分たちの動きをマスコミにPRすれば、彼らがどんな形で報道するか、それが地方の人が指摘するように、どんなに選挙結果に影響したか、そして彼らの動きが一般の人達の自民党離れを如何に加速させる位はとうに判っていると思うのですが。
今回の衆院選の小選挙区では、麻生降ろしに主に動いた元幹事長の中川秀直さん、武部さん落選、元官房長官の塩崎さんは新人の永江さんに得票率僅か1%の差で辛勝したこと。
その他の目立った不規則発言をした人で当選したのは加藤紘一さんと山本拓さんだけと言うのは、如何に党内でマスコミに不規則発言をした人を地方の人が見ているかが判ると思うのですが。
私は自民党再建の道の一つとして、「世の動きを読み誤らないこと」を上げ、世の動きを読み誤った一例として、
・過去何十年にも亙っての野党第一党は絶対に政権が取れない社会党で、何をいっても何をしても政権が転がり込んで来る、自民党に取って古き良き時代は終わったことを直視すること
b.視聴率低下に悩むテレビはニュース報道番組を強化し、ネタ探しに政界の動きを鵜の目鷹の目で見張っていること
の例を上げました。
そしてテレビは拡大をしたニュース報道番組の穴を埋めるために、中川昭一さんの朦朧会見のように、繰り返し繰り返し放送します。
今、民主党では組閣に向けて大きな動きをしており、当然に党内からのいろいろの発言があると思うのですが、外には殆ど伝わったきませんし、それがあったとしてもマスコミはさらりと一度触れるだけです。
実際に私の言う不規則発言がないのか、マスコミが報道しないのか判りませんが、自民党内の同じような発言は必ず(そして繰り返し)報道されます。
それが良く言えば党内がオープンと言うことになるのでしょうが、それにも時と場合と限度があると思います。
発言が党のイメージを傷つけるような時は、マスコミに対してはその発言をセーブするのが常識と思うのですが。
昨夜のNHKの番組で大島国会対策委員長が、敗戦の反省とてして、党内のガバナンス不足、詰まり解散直前のゴタゴタ、公約のポピュリズム、そして党本部が地域から浮いて仕舞っていたことを上げました。
今若手・中堅の自民党員が首班指名選挙で動くのは良いですが、マスコミにそれを洩らしている人がいたら、もう一度それが支部の人達や一般の人達がどんな眼で見ているのか考えて欲しいと思います。
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