鳩山政権の発足を前にして、国民の一人としての私の考える不安材料を並べて見ました。
なお今日の毎日新聞でたまたま民主党政策の都道府県知事のアンケートの結果(青字)が出ていましたので付記します。なお緑字は私の注記です。
なお私のリストには入っていませんが、暫定税率廃止に反対18人、賛成1人でした。
[マニフェスト関係]
(項目は読売新聞の民主党公約の紹介を利用しました。)
・政と官の関係を抜本的に見直す
与党議員が100人以上、大臣・副大臣・政務官等として政府入り
今までの説明では、上から押さえ付けるだけの感じだが、それで官僚のモラルが上がり、やる気が出るか?官僚を味方につけるのが優先ではないか?
・国家公務員の総人件費を2割削減
実は地方分権に伴って地方に公務員の経費を廻すだけで、国全体としては経費削減にならない? (殆どの人はこのことを知らない?)
日教組、自治労などのリストラが出来るか?
・国会議員の定数削減
連立を組む社民、国民新党が絶対反対
・公共工事削減
いくら無駄でも景気回復に貢献しているので、これで景気回復の腰が折れることはないか?
・子ども手当を創設 (都道府県知事の大半賛成)
財源問題は?そのかなりの部分が貯蓄に廻ること、児童手当や扶養控除が廃止なるので、党が言うように内需増大による経済効果はあまりない?(他からの批判で民主党は子ども手当てを経済成長政策の一貫として位置づけた?ようです。)
・一元化で公平な年金制度、すべての人が7万円以上の年金を受け取れるようにする
今の年金の内容が明らかになるのに党が言うように2年かかる、さらに一元的な制度達成には準備だけでもさらに長年月がかかる?7万円以上の年金の財源は?
・歳入庁を創設
社保庁で目茶苦茶なことをした職員はそのまま移るのか?その処分は?
・後期高齢者医療制度を廃止(都道府県知事:賛成4人だけ)
同制度のお蔭で後期高齢者の(私を含む)70%は以前より有利(保険料減、自己負担が2割から1割)になっていたのをまた元に戻すのか?
・高速道路を原則無料化(都道府県知事賛成15人、反対2人、反対の一人は公共輸送機関への支援の条件付き)
首都圏と阪神以外にも渋滞が予想される道路は有料(首都圏と阪神以外は全て無料と信じていた国民が勉強不足と言うこと?)
無料化の原資として税金利用と国債発行? (殆どの人は国債発行のことを知らない?)
経済効率、環境面からの活用すべき大量輸送機関の鉄道、バス、フェリーなどの衰退しても良いか?その保障は?
(北九州市では休日1000円の影響を受けたフェリー会社をつなぎ止めるため2億円の支援決定したそうです。)
(昨日のテレビで民主党の仙石さんが高速道無料化によりトラックなど流通が活発化と言う経済効果を上げていましたが、私も経済効果と環境の影響も含めて彼と同意見で無料化するならトラックとバスに限るべきと思うのですが。)
・戸別所得補償制度で農山漁村を再生
これで農山村の息を繋ぐだけで、生産性向上に繋がらず、弱体化と過疎化が進むだけ?
・最低賃金を引き上げ、当面800円、将来は平均1000円を目指す
特に中小企業の経営を圧迫しないか?またこれにも補助金?
・二酸化炭素等排出量は2020年までに25%減
経済界から現実的でないと猛烈な反対、高速道無料化により自家車の動きの活発化による二酸化炭素等排出量増大と、その減少に貢献する大量輸送機関の衰退をどのように説明する?
・米国と自由貿易協定を締結
農村からの反対でトーンダウン、農産物を除いては米国が話しに乗る訳はない?
・米軍再編や在日米軍基地のあり方について見直しの方向で臨む
普天間飛行場移転問題に就いてどう考えるか?米国は日本と再協議する意志なしと言明
・東アジア共同体の構築を目指し、アジア外交を強化
今までの民主党の対中国の態度から見れば、東アジア共同体など言い出せば、煮ても焼いても食えない中国から丸め込まれるのではないか?
・海賊対処のための活動を実施
連立を組む社民党が自衛隊の海外派遣に猛反対
・国民の自由闊達な憲法論議を
連立を組む社民党が憲法論議さえ反対
[マニフェストにはないが民主党政策集INDEX2009に見る不安材料]
(読売新聞記載のマニフェストにはありませんが、「民主党政策集INDEX2009」の内容を見ると気になることがかなりあります。)
・教育政策
中央教育委員会を新設し、文科省から大幅な権限を移譲、地方の教育の責任は首長に持たせる、保護者や地域住民等による「学校理事会」の設置
民主党の支持母体の日教組が、これらを通じて自分たちの考えを教育界に浸透させるのではないか?
・外国人の地方参政権の付与、国会図書館に恒久平和調査局の設置、引き続き慰安婦問題等に取り組み
これらの件ではネット上で多く取り上げているので省略します。
唯一つ今日の産経で、鳩山さんの「日韓は一番近い2国間関係だ。歴史問題をしっかりと見つめる政権をつくり、より良い関係を築きたい」との発言(産経新聞より)
と報じているのを見ると、民主党に投票した多くの人達が知らないまま、鳩山さんはマニフェストに無い、上記のことをやるかも知れないと言う不安が残ります。
[鳩山政権を巡る不安材料]
・鳩山、小沢両氏の政治資金問題への検察の動き本格化?西松建設疑惑の公判本格化、自民党はこの問題について国会での追求を明らかにしている。
・約100人近くの小沢チルドレンの出現で、民主党の国会議員数の約半分近くを占める小沢勢力が無視できない存在となったこと、社民、国民新党の要望で3党の協議機関が出来れば、小沢さんが幹事長として、その場を仕切ることになり、権力の二重構造ができることになる?
以上思いついたものだけ上げても、かなりの数があります。
自民党政権の場合は公約の説明不足の点があっても過去の実績から大体見当はつきますが、民主党の政策は説明を聞く以外に見当がつきません。
然し全体的に見れば、政権奪回一本槍のばら蒔き政策?と民主党首脳部の価値観の全く違う社民党の抱き込みから生じた問題が、人々を不安させることになる例の多くを占めているようです。
後は細川政権の二の舞にならぬよう、鳩山さんの腕の見せ所ですが果たしてどうなるのでしょうか?
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