前々回の「八ツ場ダム問題と民主党と朝日社説」と前回の「鳩山政権とマスコミの役割」では私の小ブログに珍しく多くのコメントを頂き有り難うございました。
その貴重なコメントを頂いた反省から、この際私の基本的な考え方を知って頂こうと思ってこのエントリーをしました。
無党派を名乗り民主党、自民党両党の批判をして態度がはっきりしないために、双方からご批判は頂くのは当然のことです。
それで普通のおっさんの立場を明らかにしても、何にもならないのですが今後私の小ブログをご訪問される方へのご参考までの私の考え方を聞いて下さい。 (こんなことを聞いても仕方がないと思われる方は、折角のご訪問ですので、後半のNHKの世論調査以降だけは見て下さい。)
[私の考え方]
・日本のあるべき姿
日本は人的資源しかない島国なので小泉さん流の完全な資本主義、自由主義経済では成り立って行かないことや、日本人の心情からして社会福祉や弱者のことを配慮した社会主義的な政策を組み併せた体制で行かねばならず、実際に自民党政権もその政策を取ってきたし、民主党も似たような政策を持っています。
・政権交代の必要性
然し自民党政権は資本主義中心、小さな政府の政策、民主党はどちらか言えば社会主義的な政策と大きな政府の傾向があるようです。 (最近の報道では高速道無料化、後期高齢者制度廃止などなどの処理に税金の投入が目立ちます。)
だから日本としてはどちらにも一方的な方向に偏らないように、それと長年の一方的な政権存続の悪弊を除くためには政権交代が必要だと思います。
・政権交代に堪え得る政党
それと今の所頼れるのは「不満な自民党」と「不安な民主党」しかいません。
他の一方的な思想を持った党や、特定な宗教の影響下にあると言われる党も、その疑念を払拭して国民政党となって貰いたいが、今の儘では頼りになりません。
(こんなことは分かりきったことで、多分多くの方達も似たようなお考えをお持ちと思います。)
・政権、政党批判について
それで(他のブログと同じように)少しでも頼りになりそうな自民・民主、特に国を大きく動かすのは政権とその与党であり、どうしても政権や政権党に記事が偏りがちになるのは仕方がありません。
それでネット上では反自民・反民主のレッテルを貼る傾向があるようですが、私としては気持ちはどちらにも属しないと思っています。
私はレッテルを貼るのは嫌いですが、強いて自分自身のレッテルを貼るとすれば「親日」だと思っています。
だから自民・民主のどちらが政権を取っても野党となっても、国の行く道を誤らせないために、日本が不利にならないようにと思ってコメントしている積りです。
最近のマスコミでは、新生民主党政権を温かく見守ってやるべきだという論調もあるようですし、私へのコメントにもそのょうなニュアンスも入っているようです。
私は民主党政権を温かく見守って、少々の問題点に目をつぶるより、批判的な記事を書き、時にはそれを民主党に投稿するほうが良いと思っています。
つまり民主・自民への批判的な記事も、批判のための批判でなくて、すべて彼らを応援するためと思って書いています。。
・市民ブログの存在価値
世の中への影響や自社の営業面からマスコミも書きたくても書けないことをフリーハンドで書けることに一市民のブログの存在価値があると思います。 (だから私の小ブログでも、安部さんの「小泉改革の継続でなくて、見直しまたは脱却をすべき」とか、米国発の金融危機の発生前の約1年以上前から、「米国の住宅バブルの変調の傾向を見て米国頼りの経済の見直しをすべき」と書くなど、マスコミが指摘しなかったことが「まぐれ当た」りすることも時々あります。)
このように考えていますが、この考え方自身にもご批判があるのは当然ですし、おまけに書き漏らし、勘違いの多い素人の駄文なのでご批判を浴びるのも当然だと思いますし、そのようなにご意見やアドバイスをお待ちしております。
[世論調査と私の考え方]
NHKの世論調査とそれに就いての私の考えです。
・鳩山内閣を「支持する」:72%(私は行政改革その他のいくらかの政策は支持、その他の政権交代のための何でもありの政策は反対)
・内閣の閣僚人事の評価:「大いにまたはある程度評価評価」74%(私は問題の多い法務大臣の千葉景子さん(「たけしのTVタックルでは、ジャーナリストの山際さんが報道されていないが、彼女は(鳩山さんの資金問題を控えているのに)指揮権発動を匂わすようなことを言っていたです。)を除いては安部・麻生内閣よりは遥かに重厚だと思います。)
・[鳩山さんの政治主導の政権運営を実現」、大いにまたはある程度期待78%(大賛成)
・政権交代によって政治が変わってほしいか:「大いあるいはある程度変わってほしい」91%(政治主導の政権運営では賛成、外交・防衛、経済産業などでは不安)
・「子ども手当」:賛成が31%、反対26%、どちらともいえない39%(後記)
・高速道路の通行料金を原則無料化:賛成17%、反対45%、どちらともいえないが35%
国民は良く民主党政権のことを良く見ているようです。詰まり鳩山さんの行政改革は支持するが、ばら蒔き政策の象徴である子ども手当てや高速道路の無料化については冷めた見方をしているようです。
[八ツ場ダムの問題の成り行き] (*注記)
最初に紹介した八ツ場ダム廃止の問題は、公約としては見てくれの良いそしてインパクトの強い問題です。
然し、八ツ場ダム廃止の問題も世論調査で見るように、行政改革から見れば些細な問題です。
心配性の私は公共事業削減の象徴にしたいのなら、地方自治体の首長が皆賛成している川辺川の停止を取り上げれば何の問題ないと思うのですが。 (その代わりインパクトも少ないですが。)
一方、八ツ場ダムは費用面でも問題、関係の人達や地方自治体の首長も皆反対です。
然し国民に対するインパクトを狙って、実施困難を承知で公約に入れたので、何とかするしかありませんが、停滞させればマイナス評価は確実、進むも引くもその評価がプラスとなるかマイナスと出るか全く判りません。
こんな事で躓いて内閣の支持率を落として、行政改革の足を引っ張らないように、どちらにしても前原さんの決断と実行力を期待するしかありません。
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*注記:八ツ場ダムの問題で読売新聞
では次のように報道しています。
前原国土交通相は21日、八ッ場ダムの本体建設工事について、地元の群馬県長野原町などに対し、住民や自治体の理解が得られるまでは、建設中止に向けた法的手続きを始めない意向を文書で伝えた。
「白紙状態での話し合い」を求める地元に配慮し、手続きの先送りを打ち出したもの。しかし、建設中止は変わらないとする方針も改めて明らかにしたため、地元が軟化するかは微妙で、問題の長期化は必至とみられる。
特定多目的ダム法は、国交相はダム建設を中止する場合、関係都道府県の知事の意見を聞くことを義務づけている。ただ、国交相は知事の意見に拘束されないため、知事が建設続行を求めた場合も中止できる。
前原国交相が建設中止の方針を変えずに、法的手続きは先送りするとしたことについて、長野原町の「水没関係5地区連合対策委員会」は21日夜、「我々の人権や民主主義を踏みにじる対応」として、23日の意見交換会には「中止方針を白紙に戻さない限り、参加しない」との結論で一致した。
これを見ると前原さんは地もとの了解を得られれば、都府県との話が着かなくても強硬突破する考えのようですが、果たしてそれが吉となるか凶となるかは判りません。