[裸の王様になりかけた安部さん]
情報管理システム構築などと偉そうに書きましたが、この必要性は安部さんの公約の一つに「主張する外交」のための「情報機関の創設」から気がついたのです。
安部さんは教育基本法や憲法改正に必要な国民投票法を成立させるなど大きな仕事をしましたが、(私の想像ですが)情報機関→CIA、007などから連想される暗いイメージなどの抵抗に逢ったのかも知れませんがとうとう出来ないままに終わりました。
一方、お友達内閣と言われた安部内閣に対する批判の高まりに対して、私は安部さんが「裸の王様」にならぬ様、少なくとも情報蒐集・解析・周知のシステムを作るべきと書き投書してきました。
そして世間の動きからみて、小泉改革の継承でなくてその脱却か、修正に路線変更すべきだと書きました。
そして事実は(マスコミ情報に頼っている私も気付きませんでしたが)小沢さんから安部さんも見落としていた?小泉改革の負の部分である地方の疲弊を突かれ、年金問題、政治と金の問題、これに絡ませた選挙中の「絆創膏報道」のため参院選で大敗を喫し今日にいたりました。
安部さんがもし改革の続行ばかりせずに一歩下がって、私の書いたように情報システムを活用しておれば、年金問題は致し方ないとしても、私のいう「裸の王様」にならず、世の中の動きを正確に捉えもっと適切な対応が出来たのにと思うのですが。
[行政改革への大きな世論の動きを見落としていた麻生内閣]
麻生さん時代では麻生さん自身が指示した出先官庁の統合問題に対する各省からのゼロ回答や、公務員制度改革に対する人事院総裁の反対に対して、その一つでも良いから責任者の更迭などすれば、麻生内閣の支持率は急上昇するのにと何度も書きました。
そして次回の衆院選で負けるとすれば、麻生さんの行政改革の弱腰が大きな原因となっていることを発見するだろうと書きました。
そして幸か不幸か私の予測が当たりました。
麻生さんの弱腰姿勢に反発した渡辺喜美さん率いる「みんなの党」の大勝利、世論調査の[鳩山さんの政治主導の政権運営を実現」への期待78%、[政権交代によって政治が変わってほしいか]91%の数字でみるように、行政改革への圧倒的な支持です。
最近の政治関係のネット情報を見ても、反民主の立場の人達からも行政改革への批判は皆無に近い状態です。
鳩山内閣の行政改革の動きと(大袈裟の言えば熱狂的に)それを支持するマスコミ報道を茫然自失の気持ちで見ている自民党関係者も多いと思います。
確かに新任の大臣が就任挨拶で自分の意見(正確には党の公約)を述べたこと、官僚を入れない政務官会議などとてもカッコ良いです。
この儘では国会で(正義の味方の?)鳩山政権の(行政改革を除けば問題だらけの)公約を攻撃する自民党が悪者扱いにもされかねません。
私のような情報源は新聞・テレビとネットしかない普通のおっさんでも判る「行政改革への大きな世論の動き」をどうして麻生さん始め自民党の人達が判らなかったのでしょう。
もし判っておれば、党内基盤の弱い麻生さんの上記のような指示に反対する族議員や官僚たちへの側面攻撃で、麻生さんを応援出来たはずそして、それにより内閣や自民の支持率も上がったと思うのですが。
[一般国民、地方支部から遊離した自民党本部]
事実は国会解散直前の所謂改革派に属する人達の都議選敗戦の総括をしろと言う動きに対して肝心の都議連の人達の敗戦の原因は、党内ばらばらの体制にあるとの抗議です。
そして党内ばらばらの印象が自民党の大敗にまた繋がりました。
彼らはどうして都議連の意見を無視したのでしょう。 (どこかで見ましたが自分のことしか見えない彼らを「改革原理主義者」と言っていましたが巧いですね。)
このような浮き世離れした自民党の動きの原因は、これも私が何時も書く事ですが、社会党が野党第一党で、何をやっても何を言っても政権が転がり込んでくる古き良き時代がまだ続いていると錯覚しているとしか思えません。
自民党大敗に就いていろいろ言われていますが、その大きな原因の一つは、長期政権の座に安住していた自民党本部の人達がいつの間にか国民からは勿論、地方の自民党員からも遊離していたのだと思います。
その為には勿論自民党の人達、特に国会議員、中でもボスと言われる人達のエリート意識を捨て去ることと、原点の地方の住民の立場に戻る と言う気持ちの切り替えが第一と思います。(*注記)
[国民から遊離しないための情報管理システムの確立]
原点の地方に住民の立場に戻るための制度として必要なのは情報管理システムの確立とその活用です。
詰まり情報の蒐集・統計・解析・その結果の党員への周知のシステムの確立とメンテナンスです。
投書や投稿の中には私の文章のように、余計なことも書いてあると思いますが、その要点や党員が是非知っていたほうが良いと思うことには、蛍光ペンなどで読みやすくする必要もあると思います。
システムの運営のため要員も経費も要りますが、今回の大敗の原因を考えれば、その様なことは言っておられないと思います。
(なお鳩山政権と情報管理システムに就いては長くなりますので後日に譲ります。)
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*注記:自民党の投書欄の字数制限について
自民党本部のエリート意識と言えばその象徴的なものが、自民党への投書欄の800字制限です。(官邸のホームページでは2000字まででした。)
まるで一般国民達へ、お前たちの意見を聞いてやるから、読みやすいように800字以内に書けと言わんばかりのやり方です。(民主党は字数無制限です。)
色々言いたいのを我慢して800字まで削減しても投書するなど余程の自民党贔屓の人しかいないでしょう。
投書欄の活用次第では、これで一般の人達の意見を聞き、その人達の心を掴むことが出来ると思うのですが。