[鳩山政権の強引の国会運営]
鳩山さんが「職を賭して」5月末までに必ず決める、と宣言してきた普天間基地の移設先は、 「5月末に、移設先にかかわりのある国民の皆さん、アメリカの方々、連立与党の皆さんが『こういった方向で行こう』とまとまることを私は『合意』と呼んだ」と述べ、目指す決着は「方向」性の一致にとどめることに決めたようです。 (読売新聞より)
勿論この発言と当初の発言と大きなギャップについて、マスコミの批判を浴びていますが、これで鳩山さんはそのまま首相の位置に居座り続けるのでしょう。
鳩山さんは資金疑惑で元秘書の判決が出たら資料を全て公開すると言っていたのに、裁判が終了すると一転公開を拒否。
「少なくとも県外」は鳩山さん自身の発言で党の公約ではないと言ったのと同じながれです。
これに対して当然のように自民党は民主党の山岡賢次国会対策委員長に、普天間飛行場移設問題や「政治とカネ」、経済財政の問題について衆院予算委員会の集中審議開催を要求したのを山岡さんはそれを拒否し、「必要な法案は粛々とやる」として重要法案の審議を進める考えを示したそうです。
具体的には、国家公務員法等改正案を13日に衆院通過させ、郵政改革法案は18日に衆院で審議入りさせる方針だそうです。(読売新聞より)
自民党は野党各党と協調して今後も集中審議の開催を迫る構えだそうですが、今までの情勢から見ると、民主党は衆院の圧倒的多数を頼んで野党の要求を撥ねつけるのは間違いないでしょう。
民主党が重要法案と考えている、
・国家公務員法等改正案は民主党の公務員経費2割削減(これも地方分権に伴い公務員経費を地方交付金に振り返るインチキ公約)どころか逆に天下り禁止に伴う人事停滞による公務員経費増加、公務員の士気低下を伴う問題、
・郵政改革法案は国営化への逆戻り、野党時代は郵貯の上限は現行よりも引き下げろし主張していたのに、上限のアップ→民間銀行の経営圧迫など問題、
がありますが、今までの高校無償化の朝鮮学校の対策、子ども手当て外国人居住者の対策など細かい問題まで抜きにして法案を通過させたように、原案通りに通過する のでしょう。
[国民の希望とマスコミの報道責任]
テレビでも古館さん始め多くのキャスターが普天間基地問題など民主党の政策の批判を続けていて、鳩山政権を支持する鳥越さんだけが孤軍奮闘の状態です。
然しこれも衆参両院の連立与党の圧倒的多数で殆ど審議されないままに放置されて仕舞うのでしょう。
この様な国会の情勢に対して、各社の世論調査が示すように国民は衆院選の結果に対して、民主党を大勝させ過ぎたと反省し、次期参院選では連立与党が過半数をとる事を望んでいないという、大変健全な考え方を持っています。
然し事実は前回の衆院選で安倍さん、参院選で麻生さんがそれぞれ大敗の結果になりました。
その原因はマスコミ特にテレビの
・選挙中迄続けた執拗な、安倍内閣の「政治と金」報道と、それを思い出させる赤城さんに対する「絆創膏報道」 (今の鳩山さん、小沢さんの「政治と金」の問題の大きさと比べれば安倍内閣の閣僚の政治資金の取り扱いのミスは、殆ど無視できるほどの小さな問題と思いませんか。)
・麻生さんの失言と発言の振れ、中川さんの朦朧会見の報道(麻生さんの失言や発言の振れと今の鳩山さんの発言の振れを比べれば、どちらが桁違いに問題が大きいかは直ぐ判ることです。)
の影響が大きく選挙結果に影響しているようです。
国民の衆院選の反省と、それに基づく参院選の与党の過半数反対の希望にマスコミ、特にテレビはどう応えるのでしょうか。
小沢さんは参院選の結果は世論調査の示す数字通りにはいかないと断言しました。
そしてその直ぐに谷亮子さんの参院比例区の出馬を発表しました。
今までのマスコミ、特にテレビはこれに対してどのように対応するかは今までのやり方から見れば、はっきりしています。
小泉さんの郵政選挙の時の刺客派遣、安倍さんの時の「絆創膏報道」、麻生さんの時の失言と「朦朧会見」報道。
選挙直前から選挙中では谷亮子さん、元巨人の堀内恒夫さん、女子プロレスラーの神取忍さん、岡部まりさん、岡崎友紀さんなどが出ずっぱりになるでしょう。
その中で知名度と高感度抜群の谷さんが報道の中心になるのは間違いなく、流石小沢さんと言った所で、自民党も切歯扼腕だそうです。
鳩山新政権になって選挙直前、選挙中の政治絡みの報道をどのように放送するか。
願わくは、マスコミは小泉さんの郵政選挙以来のマスコミ報道が大きな振れを生じた選挙結果を招いた反省に立って、民主、自民ほかの各党の報道も公平に報道し国民が本当の望むように、そして日本の行く道を誤らせないよう にして貰いたいのですが、果たしてどうなることでしょう。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ