普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

経営者としては落第の鳩山さんの政務三役

2010-05-17 16:45:45 | 鳩山内閣

[私の考える優秀な経営者]
 ある企業が(破産状態でなく)経営不信に陥ったとします。
 経営刷新のために社外からの社長に変わりました。
優秀な経営者と(鳩山さんの普天間基地問題の対処の仕方)
・企業を存続するため、取り敢えず現状維持のままの経営を続ける
(いきなり基地の国外、少なくとも県外を打ち出す)
・その間重役以下の社員から現状の説明や意見訊く
(官僚たちの意見を訊いたかどうか不明。報道に寄れば寺島実郎・日本総合研究所会長、須川清司・内閣官房専門調査員、佐野忠克首相秘書官(政務)の3人には訊いたらしい。)
・自分の考えが決まったらそれを社員に徹底する
 (徹底どころか岡田さんの嘉手納基地統合、北沢さんは現行案模索)
・少しづつ彼流の改革を進める
 (一気に国外、少なくとも県外と言う。)
  その基本は社員の士気を高める
 (鳩山内閣のやり方で外務・防衛の官僚の士気が上がる?)
  人事や経営方式を変える
  社内の合理化を徹底的に行う、必要あれば外部の監査機関を利用
・経営や合理化については、従業員の意見を積極的に取り上げる
・社員を適材適所に有効に使う
 (実務者協議では官僚が動いているようだが、沖縄、徳之島の状況調査や根回しなどで官僚が動いた報道はない?)
 これを考えると鳩山さんは日本の経営者としては完全に失格のような気がします。

[赤松農水大臣と口蹄疫問題]
   これは悲憤慷慨の口調で話していた青山繁晴さんの話
の受け売りです。
・政府の某高官から「今日本は統治能力を失っている」と聞いたが、こんな話を聞いたのは始めてだ。
・4月20日、牛3頭の感染が確認されたが赤松さんは直ぐ対策を取るべきだった。
・4月27日、国から動きがないため、東国原さんが農水省に対策を要望した(当時の被害1100頭)
・30日、赤松さんは後回しでも済む交渉の為に外遊した。
 その間政務官も外遊、僅かに農水副大臣が来たが、現地に行かなかった。
 政治主導と言うが誰もこの件で働かなかった
・5月10日に赤松さんと東国原さんと会談、赤松さんは彼に政府の対策が遅いと言うのは心外だと言って自分の責任を回避した
・鳩山政権は政治主導だと言っているが、それは政治が主導して官僚を動かすべきだが、現状は政治独占だ
農水官僚も悪い。それを良いことにして動かない
・5月11日、政府の対策遅れのために、2000年に同じ口蹄疫のために35頭の被害で済んでいたのに今回の被害77,000頭にも達している。
  これが政治主導を称えた政権交代の結果なのか
(詳細は声を震わせて話す青山さの話しを聞いて下さい。)

[仕事の出来ない経営者・管理者の特徴と鳩山内閣の政治主導の行政改革]
自説に固守して部下のいうことを訊かない(部下の批判が怖い、部下の意見の方が優れていては困る)
自分で部下の仕事をやりたがる(自分で良い格好をしたがる、それで部下が自分のこと 評価すると思っている、部下を信用しない)
・その為に肝心の経営者、管理者として知って置かねばならない大きなことを見落とす
部下の能力を活かせない
・部下とのコミョニケーションが不足
自分のやり方に対しての危機管理が出来ていない
・良かったことは自分の功績、悪かった事は部下の責任にする
  以上思いついただけ上げても、鳩山さんや政務三役のやり方を見ていると余りにも当てはまること思いませんか
  その一例として「天下り禁止」の例を上げます。
  天下り禁止にこだわりその影の分を無視→人事の停滞と硬直化→公約に逆行する公務員経費の増大と公務員の士気の低下→経費削減のための新規募集人員の削減→人事の硬直化と士気の低下
  経営者、管理者が一番に考えねばならぬことは、如何にして従業員の能力を発揮させ、彼らから前向きの意見を吸い上げるかだと思います。
  天下りするまたはさせる官僚を全て悪としては、物事は一歩進まないと思います。
  やるべき事は天下り機関の徹底的な合理化と、天下りの特権やそれに伴う弊害の除去です。
  そしてそれが出来た機関への天下りを認めること、その機関が自分の都合の良いように方向を変えないような管理方式の徹底。
  そして公務員に希望を持たせ、やる気を持たせその能力を100%発揮させることだと思います。
 鳩山政権は他の公約の不具合にも目をつぶって政治主導の行政改革を支持しているのですから、その方式を政権を取って明らかになった現実に即した基本的なことから再見直しすべきと思います。

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