今日の新聞の社説と主要記事を拾っただけを見ても判るように、鳩山さんの普天間基地処理を始めとして日本の政治は混迷の極にあるようです。
・読売、子ども手当 全面的な見直しが必要だ 、 「普天間」調整難航、決着は28日に持ち越し
・朝日、普天間知事会―遅すぎたが出発点として 、郵政攻防―与党の拙速は目に余る
・毎日、普天間移設:28日に3党首会談 日米声明に先立ち、普天間移設:首相に知事冷ややか 負担分散理解は大阪のみ
・産経、普天間移設 安保を選挙の具にするな とありますが、内容の殆どが鳩山政権批判、そして最後に、選挙至上主義がオバマ米大統領の信頼を失い、日米関係の悪化をもたらしたことを首相は再認識して最終判断してほしい。
と結んでいます。口蹄疫特措法 被害を広げた「政治主導」
[政治混迷の原因]
この政治混迷の原因を私なりに考えて見ました。
・民主党の代表選挙で岡田さんの予想を裏切って鳩山さんが当選した。
その理由は党内の小沢さんの力をマスコミが軽視したことだ。
私の予想や心配はまぐれ当たりすることが多いのですが、この問題では小沢党首時代の鳩山さんの小沢さん庇う数々の迷言の連発で、鳩山さんの代表はないだろうと予測していたのが見事に外れました。
詰まり民主党内では最大勢力を持つ当時代表だった小沢さんに対する鳩山さんの忠誠度が評価されたのでしょう。
話しが逸れますが、私が「鳩山さんが小沢さんを庇うあまりの迷言」と思ったのが、最近の鳩山さんの発言から、実はその場限りの発言をする鳩山さんの天然のものだと読み違えたようです。
・前回の参院選、衆院選で民主党大勝し小沢さんの勢力が拡大した。
衆院選の民主大勝
麻生さんの公務員制度改革への弱腰姿勢と、選挙直前の混乱
麻生さんの発言の振れ、漢字の読み違いと中川さんの朦朧会見に対するマスコミの一斉攻撃
鳩山さんの最近の発言の振れの回数と、その重要さから考えると麻生さんのそれは(「郵政改革反対だった」発言を除けば)殆ど無視できるものばかりです。
国民の自民党政権への不満と政権交代への期待
そして選挙後の世論調査では民主党を勝たせ過ぎたと言う数字が6~70%を占めているのが、今日の政治の混迷への心配が当たっていたことになります。
・参院選で民主党大勝
安倍さんの小泉改革の負の部分の国民への影響を見落としていたのを小沢さんから突かれた
安倍内閣の閣僚の「政治と金」の問題へのマスコミの一斉攻撃、その典型的なものがそれを思い出させるような選挙の真っ最中の赤城さんの「絆創膏問題?」の執拗な報道です。
今、鳩山さんや小沢さんの「政治と金」の問題は首相、与党の幹事長と言う立場、その額と、秘書逮捕に繋がるその内容に比べれば、安倍閣僚の「政治と金」の問題は事務所経費の単なる記入ミスと言う、先の発言の振れと同じように、比べて見れば殆ど無視できる範囲のものでした。
然しマスコミと野党の追及の度合いは閣僚の自殺に繋がるほど酷いものでした。
・不公平なマスコミ報道
今になって考えると、安倍さん、麻生さん時代の政府へのマスコミへの追及と今の鳩山政権への追及の度合いの大きな差は何だったのでしょう。
今回の鳩山政権の混迷ぶり、今のグローバル時代に同盟相手の米国始め諸外国からの信用失墜、行先の見えない日本経済。
私の川柳に「國が国になって日本が軽くなる」と言うのがありますが、小泉選挙で小泉さん大勝、安倍さんの参院選大敗、麻生さんの大敗と選挙結果が極端に振れるのは何故かを考える必要があると思います。
政治家は首相から平の国会議員、マスコミ、そしてそれに乗せられるかなりの数の国民、目先の金の事しか考えない、かなりの数の経営者。全体的に見て日本が軽くなっているような気がします。
[マスコミの責任]
マスコミが今の鳩山政権の政策を批判するのは勿論大事ですが、それと同時にこのような政局の大き過ぎる振れが何故起こるかを考える時に来ていると思います。
そしてタイトルの「最近の政治の混迷は誰の責任か」と言えば勿論、鳩山政権とそれを支える与党、それを批判する立場の最大野党の自民党、マスコミ、そして国民だと思います。
民主主義の理屈から言えば最終の責任者は国民だそうですが、その判断のための情報源を提供するマスコミの責任は大きいと思います。
私は何時も同じことを書きますが、じり貧状態で国民の民主党政権の暴走のブレーキ役の期待に添えない自民党の現状では、頼りになるのはやはり国を動かす勢力の一つのマスコに期待するしかないのですが。
彼らが政党や政治家を批判すると同時に、彼ら自身の反省と奮起、そして公平、公正な報道を期待したいのですが。
やはり言っても無駄でしょうかね。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ