小沢氏の会談拒否、岡田氏面目丸つぶれ
民主党の小沢一郎元代表が3日、自らの資金管理団体の政治資金規正法違反事件を説明する国会招致を拒む考えを表明した。
国会説明が必要だとしてきた岡田幹事長との対立は、いよいよ深まることになった。
小沢氏は、岡田氏からの会談要請に対し、会談の趣旨が不明確であることを理由に拒んだことを明らかにした。その後、「国会の中で(説明を)やるのは、司法と立法の関係で妥当ではない」と返答したという。
岡田氏が衆院政治倫理審査会への出席を要請する考えであることを踏まえ、「政倫審に出るべきだという議論が前提では、ちょっと違うのではないか」と述べ、否定的な考えを示した。
政倫審出席に関しては「岡田君1人で決める話ではない。国会として、党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」と語った。小沢氏に近い輿石東参院議員会長は政倫審に否定的な考えを示しており、執行部がまとまっていないことを理由に拒否する考えを示したものだが、幹事長ポストにある岡田氏の威信にかかわる発言ともいえる。
小沢氏は10月7日、国会内で記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と述べていた。
小沢氏の発言に対し、民主党の幹部は「野党にどんどん追及してもらって、小沢氏が追い込まれて離党でもしてくれればいいが」と語った。
「私の意見」
永続性のある政権交代を希望する私の立場から見た感想です。
・小沢さんが自分の政治的地位を護ろうとするのは当然です。
・そのために小沢さん支持グループ200人の力を背景にして、野党時代に参議院の民主党多数の力をかりて、福田・麻生内閣を手練手管で揺すったのと同じ手法を用いているような気がします。
・日本は今政治・経済・安全保障の色々な面で危機的な状況にあります。
そしてそれに対処しなければならない民主党政権も難しい立場にあります。
おまけに、民主党のマニフェストも穴ダラケ、野党の追及に対して苦しい答弁を繰り返しています。
残った唯一の売り物の行事仕分けも薄っぺらなもので、これから約束した十数億円の財源を産み出す当てはなくなりました。
・今、問題になっているTPPも鳩山・小沢グループは反対の表明をしました。
この参加に遅れれば、日本に取って都合の悪いルールが決められてしまうの言うので、困った管政権は、加入の表明をしないで、その表明をしていると米国と事前協議をしようとしている報道がありますが、外交では何枚もの上手米国、しかも米国自身も悪い経済環境にあるなかで、日本の言い分を盛り込むことはまず不可能のような気がします。
そうすれで経済界の言うように日本が世界から取り残されてしまうかも知れません。
政権与党の多数派を占めているのですから、鳩山・小沢グループは反対なら反対でその対案(多分具体的なものはない筈ですが)を執行部に出すべきです。
・それらの日本の危機的状況にあって、野党もかっての民主党のように何でも反対では世論の反発を恐れて、民主党内閣に是々非々の立場で協力しようとしています。
・この儘で行けば日本はどうなるか?
多分全ての面で悪化の方向に進むのは間違いないと思います。
・一つはっきりしていることがあります。小沢さんがことをこじらせればこじらせるほど、小沢さん支持グループの中でも、良心的な政治家が離れて行くのは間違いないと思います。
極端に言えば最後まで小沢さんについて行く人は今までの自民党時代からの成り行きからみてせいぜい数十人、然も(今でもそうですが)政界の重要な地位を占める主だった腹心は一人もいないと言う事態に成りかねないような気がします。(やや軽薄な面も匂う前原さんでさえ、そのグループと比べて見て下さい。)
・過去の民主党は「政治と金」の問題でマスコミの協力を得て自民党内閣の閣僚を何人も入れ換えさせましたし、民主党もこの問題に就いてはクリーンさ世に訴えてきました。
自民党が政権党の時の民主党の攻撃の例を取り上げて民主党を攻撃するのは当然です。
・小沢さん支持の何人かの識者は国会で証言をすることになっても「公判を受ける身だからこれ以上は言えない」と言えば良いと示唆しています。 (世論調査での小沢さん批判の大多数は法に引っ掛からないから無罪と主張している小沢さんの、法の精神に反した行為に対する政治家としての道義的責任を問題にしているのですが。)
私の想像ですが、この儀式を終了すれば野党の殆どは補助予算案の審議に取りかかるのは間違いないような気がします。
・それでも国会の説明を拒否するのは、やはり外野が見ているよにう、自分の立場を利用して小沢さん得意の、それも党内での「政局化」を図っているとしか思えません。
・小沢さんが権力を再び握るか、ボロボロになるまで戦うか、それとも政治家として有終の美を飾るか自分自身が判断することですが、そのために少なくとも(鳩山さんの普天間問題発言のように)国の方向だけは誤らせないで下さい。
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