民主党、特に鳩山・小沢支持グループへ
以下は北朝鮮の韓国領土砲撃に関しての、産経の「日米韓電話会談 北に厳しい懲罰を加えよ」と言う社説の一部です。
菅首相と李大統領の電話会談では、日米韓の緊密な連携を通じて対応することで一致し、日米両国とも「北にこうした行為をさせないように中国に求める」ことで足並みをそろえることになった。
北朝鮮に対しては、昨年の核・ミサイル実験強行に対する国連安保理決議を通じた国際社会の制裁があるほか、今年3月の韓国哨戒艦撃沈事件などを契機に米国独自の金融制裁も発動されている。
だが国連制裁では中国がさまざまな抜け道を講じているとされ、有効性に疑念が持たれている。また哨戒艦撃沈事件では、中国が制裁に強く反対し、安保理決議ができなかった。米国には、こうした北に甘い中国の対応が今回の砲撃につながったとの見方もある。
詰まり、平和時の北朝鮮の菅さんの言う蛮行に対しては、経済制裁しかないけれど、中国の北朝鮮への支援もあり、制裁の効果が限られているため、後はやむなく「北にこうした行為をさせないように中国に求める」しか打つ手がない今の状態があるようです。
今回の件に就いても中国は今までのように、慎重姿勢を崩さないて報道されています。
懸案の北朝鮮の核問題でも、北朝鮮の生命線を握っている中国は止めさせようとすれば直ぐにでも何でも出来るのです。
然しそうしないのは一党独裁体制を取っている中国としては、北朝鮮の非常識なやり方を利用して、自分から手をくださずに、国連の安保理や6カ国協議で日本、韓国、米国を手玉に取り、民主主義を唱える米国の中国への影響を防ぐ防波堤の役割を北朝鮮にさせているような気がします。
私は中国の独裁政府は、元、明、清に続く専制政治の(君主が世襲でない)王朝のようだと何度か書いて来ました。
そして北朝鮮はそのかわいい保護国と見ているのかも知れません。
そうすれば今までの異民族の抑圧、尖閣を含む東南アジアの領土拡張政策、言論統制などの何でもありのやり方など全ての説明できます。
最近の金正日の中国訪問も、三世代に亙る権力の継承の了解を中国に得に来たと言う、専門家達の推測も何となく判るような気がします。
他国から見れば北朝鮮に甘い中国の態度もよく分かります。
然し中国政府は自分たちやり方を正しいと思ってやっているので、とやかく言っても仕方がありません。
後は日本がそのような中国に対してどのように接するかと言うことになります。
鳩山グループへ
今日の読売の編集手帳で、今回の事件に対する素早い米国の対応を評価した後、 「米国だけが友人ではない」とばかりに中国に秋波を送り、普天間問題などで(米国との)盾にヒビを入れたのはのは誰だったか。と鳩山さんの「友愛外交」を批判していました。
鳩山さんの「友愛」精神に基づく東アジア共同体で日本はどうしようと思っているのか判りません。
日本は今の現状と政治体制ではそのリーダー的存在にはなれない様な気がします。
そしてその可能性よりも、国内に多くの問題を抱えるけれど、日本を追い抜くと言う経済力、政治力、外交力を持つ中国、今回の例を見ても煮ても焼いても食えない中国がリーダーシップを握る可能性の方が遥かに高く、日本のその下のもとで鼻面を引き回されることになるかも知れません。
鳩山グループの人達は、現実無視の「友愛外交」を唱える鳩山さん、また彼の普天間基地問題処理の大失敗、かずかずの発言で国民からすっかり信用を失っている鳩山さんを担いでどうしょうと思っているのでしょう。
小沢グループへ
小沢さんは一方的な参勤交代染みた大訪中団の引率して行きました。
そして日本人として何よりも恥ずかしかったのは、胡錦濤さんに拝謁するように一人づつ握手して貰い記念社写真を撮ってもらう報道でした。 (訪中団の人達はまだその写真を後生大事に持っているのでしょうね。普通の日本人ならそんな写真を撮らされても引き破ると思うのですが。)
私は小沢さんが中国との対等の立場に立つことを主張するならば、大訪中団と似た構成の人と同数の訪日団の派遣を中国に要請すべきでと思ったのですが、そう言う報道は全くありませんでした。
訪中団に参加した人達は、尖閣諸島問題の事件、今回の北朝鮮の砲撃に対する中国の対応に就いてどう思っているのでしょうか。
尖閣問題に就いても、日米間のひびが入ったのと、訪中団を引率した小沢さんの影響力が強い民主党の政権に何をしても中国の思い通りになると、始めから民主党政権を甘く見ていたのではないでしょうか。
そして事実は(私の想像のように)中国の思い通りの結末になってしまいました。
民主党へ
報道によれば現在の鳩山・小沢グループは菅内閣の抵抗勢力化しているようです。
小沢グループは菅内閣の醜態につけ込んで、勢力の維持拡張と次期選挙へ向けての動きを始めようとしているそうです。
私は菅内閣の危機は民主党の危機(私の考えでは一度政権から陥落すれば、体制を建て直し始めている自民党からまた二度の政権を奪回できない危機)に立っていると思います。
そして国の安全保障の立場から言えば鳩山・小沢グループの人達は今までの友愛外交、中国に対して下手にでる外交の手法を尖閣・北朝鮮の韓国砲撃を期に、中国がどんな国かを、新しい立場からもう一度見直して貰いたいものです。
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