昨日の読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」は久しぶりの引き締まった番組でした。
[自民党の総裁は誰に?]
その中で自民党の次の総裁は誰が良いかの質問では、 (私の記憶の範囲では)河野太郎さん推薦が3~4人、その他には金 美齢さんが極右と言われる稲田朋美 さん、舛添さん、谷垣禎一さんを出した人もいましたが、意外にも鴻池祥肇さんが平沼赳夫さんを出し、金さんも 鴻池さんの意見に賛成していました。
・私も自民党の総裁は誰に? で平沼赳夫さんは今の自民党の総裁に適任と思うのですが、今までの自民党の小泉改革路線の否定に繋がることと、自民党のプライドの問題があるので、といも無理な話でしょう。と書きました。
カリスマ性のある平沼さんを自民党に迎え入れると言う奇策にでれば、一気に政局が緊張して来ると思うのですが、実際的な問題として、先ず自民党がそれを受け入れる位の深刻な反省をするのか?鴻池さんが20人の推薦人を集められるのか?が問題で残念ですがほぼ実現は不可能ででしょう。
・立候補を表明した谷垣さんはWikipediaの人物像によるとスマートな知性派で、万事をそつなくこなすと評される。経済問題を中心に幅広く政策に通じ、「官僚が選ぶ次期総理になって欲しい政治家ランキング」で1位に選ばれるなど、政策・実務能力の評価は高い一方、「押しが弱い」「優柔不断」といった指摘が絶えない。とありますが、昔のような総裁→総理大臣の線は消えたので、「押しが弱く」ても何とか野党の総裁はつとまるょうな気がしますが、党員がどのような判断をするのでしょうか?
・民主党の原口さんを含む河野太郎さんを推した人は彼の実行力を買っているようですし、若手待望の動きもありますが、今までの彼の動き、彼のブログの炎上、Wikipedia の記述、それから彼自身が言う党内では一匹狼的な存在から見ればどれだけ党内の信任が得られるかです?
それと今までの安部さん、麻生さんを担いだ流れと似ている反省が彼を担ぐことを躊躇させるかも知れません?
・その他に立候補辞退を表明した、舛添さん、石原伸晃さんを除くと、石破さんや高村さんが残ります。
石破さん出馬の意志の有無の質問に、その前に自民党は如何にあるべきかを決めるのが先決だとして、出馬の否定はしていないので出るつもりなのでしょう。
私は前にも書きましたが、誰が出るにしても、最小限は総裁の条件として
・党内の人望がある人
・日本の将来について識見がある人
・発信力があり、国民に自分の考えを訴えることの出来る人
・リーダーシップの発揮の期待が持てる人、
であって欲しいと思います。
しかし上記の声の上がっている人達の誰を見てもカリスマ性はないようなので、誰が総裁になるか以上に大切なのは、誰が総裁になっても挙党一致で彼を支えることだと思います。
[自民党が一番警戒すべきこと]
上記の番組では民主党には若い実力者が揃っているが、自民党内には余りいないなと言う意見が出ていました。
今日のテレ朝の「スーパーモーニング」で自民党の年齢別の人口構成を見せて居ましたが、日本人の少子高齢化より遥か極端な独楽型の構成になっていました。
この件も私が取り上げましたが、この事実は長い眼で見れば民主党は上昇気流に乗っており、自民党は下降気流で衰退の道をたどることになります。
参照:自民党再生の道 「若手の育成」
民主は更に143人の小沢チルドレンの教育を徹底する方針を出しています。
自民党は古手の国会議員が減ったいまこそ、有望な若手議員の発掘と育成を図るべきです。
今でこそ政権奪回一本槍の小沢さん流のやり方で、ばら蒔き政策、社民党の抱き込み、支持母体の日教組、自治労への飴玉など、攻撃の種が無尽蔵と言って良いほどあるりようです。
自民党が一番警戒しなければならないのは、民主党の本流の旧自民党出身者や松下政経塾出身者を中心として自民党と戦えるが体制が整ったとき、ばら蒔き政策の決別、日教組出身議員の冷遇、社民党との決別、公明党との協力など、多分今までのやり方を推進してきた小沢さんを含む首脳が心の中で考えている本来の民主党の姿に戻ることです。
もしそうなれば、自民党の万年野党化になる可能性、そして過去の自民党に埋没した民社党のように自民党が政策が余り変わらない民主党に埋没と言う事態が出てくるかも知れません。
自民党が今やらねばならないことは、民主党政権の政策の徹底的な追求の体制の強化、そして未来を担う若手の育成、そして石破さん達の言う自民党本来のあるべき姿のはっきりさせることだと思います。
そしてそれは自民党のためだけなく、当面の民主党の政策を誤らせないこと、定常的な政権交代の実現という、日本のためにもなることです。
今回の大敗に落ち込んだり、その責任を特定の人に押しつける暇があれば、党の再生に取り組むべきだと思いますがどうでしょうか?
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