今朝の読売新聞に尖閣ビデオを投稿した海上保安庁の職員への読売テレビのインタビュー記事が出ていました
航海士の発言
・「あれを隠していいのか。私がこういう行為に及ばなければ、闇から闇に葬られて跡形もなくなってしまうのではないか。国民は映像を見る権利がある」
・「誰にも相談せず一人でやった」
・映像については「海上保安官なら誰でも見られる状態にあつた。機密的な扱いではなかった」
・「内部告発のようなことをして覚悟はしているが、逮捕となれば職場の同僚や上司だけでなく、家族にも迷惑をかけ、仕事を失うことになる」
この発言から見ると彼は自分とその家族の犠牲をも省みず、国のために一大決心をして投稿したようです。
私は「尖閣ビデオ流出・問われる菅内閣の姿勢」で、
・動画の流出は良いことだと思いますが、少なくともその事実は背任か犯罪行為であるし、政府の危機管理の甘さを世界に知らせた責任も負うべきでしょう。
・然も動画の流出を可能にする部署ははっきりしているので、いずれ投稿した人は見つかる可能性が大きいと思います。
然し彼はその職を賭して、または犯罪人になるかも知れない危険を冒して、止むにやまれずやったのは間違いないような気がします。
と心ある人なら誰でも考えつくことを書きました。
今回の彼の行為は、投稿者の発言にもあるように、果たして罪に問われるべきか言う議論があるそうですが、 (後記の仙石さんの発言にあるように)彼が何らかの形で罪に問われるのは致し方ないと思いますが、その国を思う心情は汲んでやるべきだと思います。
テレビの街のインタビューでは多くの人達が投稿者に同情的なことを言っていますが、一部の人は投稿者の犯罪行為を指摘していました。
その人達の何人が彼の国を思う止むにやまれぬ彼の心情を察して上げたのでしょう。
国会では野党の追及に対して菅さんは最終的な責任は認めても、どのような責任を取るのか明らかにしていません、
管政権は犯人の洗い出しにえらく熱心のようですが、犯人が名乗り出たいま、政権への中国への弱腰姿勢や、危機管理の甘さなど攻撃を如何にして逸らすのでしょうか。
仙谷官房長官は記者会見で、神戸海上保安部の主任航海士が尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の映像を流出させたと明かしたことについて、「強制力を持った執行部門は、政治からの相対的な独立性を持って権限を行使する。一般論としては強い権限の代わりに重い責任(がある)ということになる」と述べ、海上保安庁の鈴木久泰長官の責任は免れないとの考えを示した。
海保を所管する馬淵国土交通相については「政治職と執行職のトップは責任のあり方が違う」と述べるにとどめた。
今回の映像流出については、「治安職員が情報を故意に流出させたということになれば、大阪地検特捜部の(証拠品改ざん・犯人隠避)事件に匹敵する、ゆゆしき事案だ」と語った。 (読売新聞より)
この発言を見ても、仙石さんは、責任は投稿した人と海上保安庁長官に押しつけ、内閣の維持に一生懸命のようです。
前にも書きましたが、菅さん、仙石さん、関係閣僚はユーチューブ投稿者ほどの職を賭した決意で厳しい日本の外交問題、経済問題に取り組んで貰いたいのですが。
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