【木槿が咲いた。花言葉はデリケートな美。私は歌を口ずさむ。】
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週に2・3回、仕事の関係でKさんに会う。
Kさんは私より確か11歳年上のはず。60代半ばだ。
私の高校の時の「生物」の先生でもあった。まあ成績が
良かった私?だから久々に会った時も覚えてくれていた。
何十回と会う内にKさんの青春時代の話も語ってくれた。
そして私が音楽好きだと言うことも最近知ったようだ。
「まっちゃん!!私はこんな歌が好きなんだよ。」と
通信販売で買ったCD全集を見せてくれた。
「このCD、車で聴いてるんだけど好きじゃない歌もあるんだ。
だから、好きな歌だけ集めたCDに出きたら嬉しいんだけど。」
「あくまでも個人的趣味で車で聴くんですよね?」(私)
「勿論そうだよ。私の青春時代が懐かしくてね。」(K)
「作りますよ。それだったら三枚位のCDに出来ますよ。」(私)
「エッ、ほんとに。じゃあお願いするわ。でもね。」(K)
「大丈夫ですよ。CD-Rは個人で楽しむ分の著作権の料金も
商品の価格に含まれてますから。」(私)
「そうじゃなくて、一番聴きたい歌が無いんだよ。大学を出て
教師になった頃、流行ってた歌。“あの娘たずねて”が。」(K)
「その歌。私、CD持ってますよ。」(私)
「エッほんと!あの伸びやかな高音。山手線で大学へ通ってた
頃を思いだすんだ。青春時代の心が今も蘇るんだ。」(K)
思い入れがあるらしい。早速その曲も収録したCDをプレゼント。
勿論、大変喜ばれた。毎日、車で聴いているらしい。
そう。私もその歌が大好きだったんです。当時小学生の私。。
声変わりしてなかったから高音も出て、よく歌ってたんだ。
懐かしくなった。彼の消息についてネットで調べたが中々
見つからない。でも最近のwebニュースで消息が分かった。
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1965年、昭和40年のヒット曲をひもとけば、「柔」に
「涙の連絡船」、「知りたくないの」などがあるよね。
そしてもう一曲、♪花の東京の どまン中 ぐるり廻るは
山手線……の青春歌謡「あの娘たずねて」も忘れ難い。
明るくノビやかな歌声は今も耳に残っている。
さて、今彼はどうしているんだろう。
彼は今、地域や企業のイベントのゲストにカラオケ大会の
審査員、そしてディナーショーに出演しているらしい。
最近の仕事は、地方にも行くらしい。
とくに出身の青森には毎年出かけいつも盛り上がると言う。
なにしろ青森出身の歌手で3番目が彼ということらしい。
彼は結婚して36年。奥さんはOSK出身の方だと言う。
今では、彼のマネジャー的存在だそうだ。
新曲も、もちろん出していると言う。彼のヒット曲を
すべて手がけてる先生が書いてくれたそうだ。
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故郷の津軽をテーマにしてて、津軽弁がふんだんに
盛り込まれている歌だ。彼は16で上京して以来、ずっと
標準語でやってきた。もう津軽弁のイントネーションを
忘れたと思ってたらしいんだけど、いざ歌ってみると、
実に滑らかに、歌詞が出てきたと言う。
津軽弁が体に染み付いてることを再確認したと書いている。
さて、彼は1965年、19歳でデビュー。
2枚目のシングル「あの娘たずねて」がミリオンセラーとなり、
たちまち売れっ子の仲間入りをした。
歌手志望だった兄がデビューに向けて準備をしてたところ、
たまたま音楽関係者が彼の声に関心を持ち、お兄さんは
ちょっとトシを食い過ぎてたので、弟でいこう、と彼に
お鉢が回ってきたらしい。冗談みたいなデビューだったのに、
それがさらにヒットにつながって。兄は地団駄を踏んでと言う。
翌年には「リンゴの花が咲いていた」。
そして、「君が好きだよ」が続いて大ヒット。
押しも押されもせぬ人気歌手として喝采を浴びた。
テレビ各局の歌番組を掛け持ち、一方で地方公演もある。
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最近しばらくは、1日2回公演なんてごぶさたらしいが、
当時は2回はおろか、3回公演が当たり前だったらしい。
ところが、 そんなに忙しい思いをしたのにもかかわらず、
稼いだおカネは、 ♪別れ別れの 西東 誰かあのカネを
あ~あ 知らないか~ らしい。芸能界は不可解だネ。
今彼は、東京のマンションに夫人と2人暮らし。62歳。
娘さん2人はすでに結婚し孫が3人いる、と言う。
今も大好きな歌を生業とし、彼は自分の人生を歩んでいる。
♪そこが初恋 有楽町 いつもあの娘と逢った町
ところが世間 ままならず 別れ別れの西東
どこであの娘は ああ 泣いてやら♪(Kさんの初恋と想像。)
Kさんは大学生に。私は歌謡曲が好きになり始めた小学生に
タイムスリップした。(私はただの歌好き少年に他ならない。)
でも62歳なんて今の時代。若いよね。
彼の今の全曲集が急に欲しくなってネットで購入しちゃいました。
今も高音が伸びやかだ。私もさわやかな気分になっちゃった。
人生色々。今は第一線でスポットライトを浴びることが無くても、
自分の決めた道を歩んでいる彼は最高の幸せ者だよね。
そして彼に再び励まされた、私もKさんも幸せ者だね。
歌っていいネ。人生の伴侶だね。
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それでは音楽。「あの娘たずねて」はネットでも聴くことが可能。
だからこの歌を選びました。下↓をクリックして聴いてくださいネ
リンゴの花が咲いていた
【初恋の彼女を探す旅をしたいけど、、、。私、初恋が成就?】
※何か複雑な気持ちで、この記事を書いちゃいました、、、。