【高原の花。我が奥さん撮影。ひとつひとつの花にも神が宿る。】
ヒメカミは、いのちの ひかりと いのちの ねつと
いのちの かぜを つたえます
イノチはヒカリとなり ヒカリはネツとなり
ネツはカゼとなり カゼはイノチの しるし
いのちは こころとなり ものとなり
ながれとなる しるし
光 熱 風
トウメイナ ヒカリはオト
宇宙は音 生命は音 響 千紫万紅
呼吸する響を顕す
これは、姫神の新しいアルバム、「天∴日高見乃國」 の
帯に書いてある、このアルバムのコンセプトなのである。
姫神(ひめかみ)は、日本のミュージシャンである。
1971年 星吉昭、ビクター電子音楽コンクールでグランプリを受賞、
シンセサイザー・ミュージックの先駆者としての歩みを始める。
1980年 「姫神せんせいしょん」結成。
1981年 アルバム「奥の細道」でデビュー。
シンセサイザーを用いて原・日本の風景を描いた。その後
ソロユニット「姫神」となる。岩手県花巻市を活動の拠点とし
一貫して東北の地から「北人霊歌」と呼ばれる音楽を発信し続け、
やがて世界的に注目されていった。
1994年 アルバム「東日流」(つがる)で、星吉昭の長男である
星吉紀が作曲した楽曲が加わる。この頃より、星吉紀が
シンセサイザー奏者として参加するようになった。
1997年 TBS系TVドキュメント番組「神々の詩」のテーマ曲を
担当し、大きな反響を呼んだ。この頃より、ヴォイスを
取り入れる曲が多くなった。「姫神ヴォイス」である。
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シンセサイザー。私 、まっちゃんは大好きである。
勿論、一番影響を受けたのはYMOである。
しかし「神々の詩」でまたもや驚くべきシンセ演奏に出会った。
でも彼は亡くなった。私もブログに↓に書いてる。
2004年10月2日の記事。「姫神(星吉昭氏)逝去。」
そして、息子さんの吉紀さんは父の遺志を継ぎ
新生姫神を誕生させ、記念すべき初アルバムを発表した。
吉紀さんの手によって、誇り高く温かい祖先の叡智を伝えて
くれるような、切なくもの悲しい姫神の世界が再出発した。
まつろわぬ蝦夷などと呼ばれながらも、縄文やヤポネシアからの
天地を最後まで守ろうとした原日本人たち。
姫神のインスト音楽は言葉にならない世界観を表現するというか、
あえて「言挙げしない」という日本の宗教観にも通じるのだ。
童心を失わなければ万物と心を通わせることができる、
純真無垢な白紙の心。姫神のそういう音楽は、
人間や人工物こそ至上のものという、科学文明の色眼鏡に
染まる前の、自然に溶け込んで赤子のように生きていた
時代に引き戻してくれるのである。すべてのものに霊や
意思があるという畏敬の念は宗教の大元のようで、
そんなアニミズムやディープエコロジーというのも、
先祖帰りをほどこすだけの未開的で幼稚な思想ではなくて、
現代にこそ必要なのだと思うのである。
自然や世界に対して思い遣り、祈る人間的で素直な姿は、
美しく尊いと思う。 音楽は、微力とはいえ人の心を
成長させて世界を変えるような不思議な力があるのである。
中央からだけでなく、地方からも文化を世界に
発信できる時代なのである。
お父上の遺志を継いだ、新生姫神の活躍を祈っているのです。
なお、名前の「姫神」は盛岡市にある、姫神山に由来している。
さて、音楽。新生「姫神」のアルバムは是非購入してくださいね。
シンセでこんな音楽が!と驚愕した曲です。下↓をクリックしてネ。
【生命は次の世代にバトンタッチする。当然?実は偉大なことだ。】
※↑の写真も我が奥さん撮影。高原の花に生命の崇高を感じる。