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釣れた日には釣りのハナシでも(笑)

道東必食グルメ【2】鳥松のザンギ

2016年10月06日 08時35分29秒 | 北海道遠征ガイド

 北海道では鶏唐揚げを「ザンギ」と呼びます。道内でもザンギにことのほか熱いのが釧路エリア。釧路市民は自分達のザンギを「釧路ザンギ」と呼んで愛していますが、その発祥の店とされているのが「鳥松」です。
 鳥松はザンギ専門店と呼んで差し支えないでしょう。ザンギは鶏ぶつ切りを使い、骨付きと骨なしの2種。他には手羽先を揚げたものや、鶏肉の炒め物などの酒肴数種と、おにぎり等があるだけの極めてシンプルなメニュー構成です。実際のところザンギと酒しか頼まない客が多いですね。客席は大きめなコの字型カウンターがあるだけで、おそらく20人は無理かなという感じの小さな店ですが、いつも大賑わいです。地元民に言わせると「ザンギの美味い店は他にいくらでもあるけれど、ザンギ目当てに行くなら鳥松っしょ!」とのこと。

 釧路ザンギは濃い目の下味を付ける店が多いのですが、鳥松は違います。骨の有無に関わらず、塩コショウをベースにしたあっさり目。そこに粉をまとわせ、高温のラードで一気に揚げます。 ラード効果でしょうか、はじめはカラッとした食感が、徐々にしっとりとしていき、その変化が楽しい。味はそのままでも美味いのですが、カウンターに置かれたオリジナルのソース(ウスターソースベース)や、塩、コショウ、一味等を自分好みにブレンドして付けていただくのが鳥松の流儀。地元民にはソースに一味かコショウを振り入れるのが人気なようですが、これがまた不思議と良く合うんです。思わず1人前、2人前、3人前と箸が進んでしまいます。
 骨の有無に関しては個人の好みで。昨今は客の大半が骨なしを頼んでいるようですが、じっくり食べ比べれば骨付きの方が僅差ですが美味いと僕は感じます。ちなみに鳥松ではただ「ザンギ」と頼むと骨付きが出てきます。

 鳥松は酔客のお土産利用もとても多いのですが、その際のパッケージングが素晴らしい。写真のように何の変哲もないのですが、平成の世にはほとんど見かけることがなくなったザ・昭和なプレゼンテーションです。カウンターの端に吊るされた大きなボビンから、テープをするするっと引出して縛る手際がまた懐かしい。オヤジ世代には感涙ものですよ。
 仲間内でもひときわ鳥松LOVEな大野君&浦嶋君に言わせると、ご主人と従業員のオバちゃんとの掛け合いがまた絶妙の面白さなんだとか(分かる人には分かるよね〜笑)。そこはぜひ皆さんも実際に訪問してお確かめいただきたいところです。

 場所は「末広」と呼ばれる釧路の繁華街のど真ん中。ラビスタ釧路川やパコ釧路に泊まれば歩いてすぐの立地です。店から通りを挟んで向かいには、ろばた焼き発祥の店とされる「炉ばた」があり、発祥店のハシゴもできますよ。


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