▲カウンターに並べられた極上素材たち。ヨダレが〜。
釧路は炉端焼き発祥の地と言われています。元祖はその名も「炉ばた」という店だというのが定説ですが、他にも数え切れない程の炉端焼き店があります。そんな中でも名店の一つに数えられるのが「万年青」(おもと)です。場所は「末広」と呼ばれる繁華街の一角。ラビスタ釧路川、パコ釧路などのシティホテルからも近い場所です。客席は囲炉裏を囲むように配されたコの字型のカウンターと、小さな小上がり。20人も入れば超満員かという感じ。しかも地元客を主にいつも賑わっています。
万年青のメニューは豊富。焼き物は魚の干物(炉端焼きはふつう生魚よりも干物がメイン)、野菜、肉等々。そして釧路市民が熱愛し年中食べるおでん、刺し身、さらにはお茶漬けやおにぎり、豚丼などのご飯物。全メニュー制覇しようと思うと1ヶ月位通わなくてはならないかもしれません(笑)
▲味付け豚、ニシン開き、アスパラ。どれも巨大。ニシンは40cm超。
そんな中でも僕達のお薦めをいくつか。まずは焼き物。魚貝では、ニシンの開き(一夜干し)。本州ではあまり見かけることがないだろうけれど、脂ノリノリながら嫌味がなく、淡白なホッケ以上に好きという声もちらほら。そしてシシャモ一夜干し。もちろん道東で水揚げされた本物のシシャモです。ぜひオスを食べてみてください、卵はなくとも身の味の良さにびっくりするから。秋限定ですが生サンマも外せません。地元でメンメと呼ばれるキンキ一夜干しは、値段は高いですがさすがの美味。食べ終わったアラで作ってくれる吸い物がまた絶品です。
▲焼き上がりの味付け豚。3〜4人以上で頼みたい。
焼き物で忘れてならないのが味付け豚。醤油だれに軽く漬け込んだ、400gはあろうかという分厚いロースを炭焼きし、一口大にカットして出されます。豚焼も釧路の居酒屋では超定番メニューなのですが、ここのはひとクラス上の味わいです。野菜ならばアスパラ。太くて瑞々しくて美味くて、夢に出てきそう。
刺し身は季節により異なりますが、ツブがあればぜひ。おでんは北海道らしくフキやワラビ、タケノコ(ネマガリタケ)はいかが。山菜のおでんって癖になりますよ。ご飯物では焼きサケとイクラたっぷりのサケ親子茶漬け。
▲噂の玉子焼き。あのフライパンはあと何年使えるのか?
そしてもうひとつ、メニューには載っていないのに一番人気だという玉子焼き。ごく普通の美味しい玉子焼きなんですが、年季の入りまくったフライパンで焼く姿に見惚れます。
お値段は釧路市民に言わせれば「高い!」らしいのですが、名古屋圏の相場からすれば一般的。っていうか味と量を考えればリーズナブルかも。またお品書きに価格が載っていませんが、店の方に聞けば教えてくれるし、腹一杯に飲んで食べて1人5000~7000円ってところです。せっかく訪れた道東、これくらいの贅沢はいいでしょ?
さらにこの店、夜は17時頃から朝は5時までというロングラン営業。食事をしに早めに行くも良し、シメとして深夜に軽くお茶漬けもよし。使い勝手が非常によろしいのです。店の雰囲気も素晴らしいし、きっと気に入ってもらえると思います。
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