このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
日本映画と企業のタイアップで最古の事例は、市川崑監督の「私は二歳」(昭和37年)だと思う。ヒ素ミルク事件で企業イメージが地に堕ちていた森永乳業が、その回復を目指してのことだったようだ。
何度観てもぷっと笑ってしまう、ほほえましい演出になっている。
ウッディ・アレン監督の「アニー・ホール」(1977年)、「マンハッタン」とラルフ・ローレンのかかわりはファッション雑誌でも繰り返し取り上げられてきた。
ヒロイン役のダイアン・キートンが私服とラルフ・ローレンから借り受けた服をミックスして作り上げた独特なスタイルは大きな反響を呼び、「アニー・ホール・ルック」と呼ばれるようになった。
時代は下って、2005年にアレンがロンドンで撮った「マッチ・ポイント」にこんなシーンがある。
ラルフ・ローレンの路面店から出てきた主人公。反対側の歩道にいる義兄トムの彼女ノラを見かけて声を掛ける。
ノラ(スカーレット・ヨハンソン):ここでなにしてるの?
主人公:セーターを探しにね。トムが持っているような。あれはカシミアかな?
ノラ:ビキューナよ。
主人公:え?
ノラ:ビキューナ(カシミアより稀少で高価な素材)。
主人公:ああ、ビキューナね。
このシーン、セリフ、要る?
あからさま過ぎて、タイアップなのかな、と思った。
もう一つ、主人公が買い物の途中でかつてのプロテニスプレイヤー仲間に出くわす。
彼は主人公の車を矯めつ眇めつして「いい車に乗ってるな」とうらやましそうに言い放つ。
たまたま自分が乗っていた車なので、ありがとう、確かに美しい車だよ、と思わず礼を言うけれど、これもひょっとすると、ジャガーとのタイアップなのかもしれない。