ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

認知症対応型通所介護

2017年04月10日 | なごみ

  4月1日、ぽらんデイサービスを増床し、定員12名の(介護予防)認知症対応型通所介護事業所を開設いたしました。県指定の一般型通所介護事業所に市指定の地域密着型サービス事業所が併設する形です。
  設備基準・人員配置基準を遵守しながら、優れた利便性と高い質のサービスを提供してまいりますので、引き続き倍旧のご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

                                                          特定非営利活動法人なごみ


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私がデイサービスを開設する日⑥

2017年04月03日 | 珠玉

  やまねこデイサービスの正面玄関から入ってきたなごやか理事長はあきらかに普段と様子が違っていた。
いつもの温和な表情が消え、心なしか目尻がつり上がっていた。
私は新しい事業のことが露見したのか、と胸がつまったのだが、その後ろから現れたM事務長は笑顔だった。
どうしたんですか、と尋ねると、事務長はくすくす笑いながら、今日はそんな日なのよ、と小声で言った。
「元カレに会って不機嫌なの。」
元カレ、ですか?
意外な言葉だったので、思わず繰り返してしまった。
  K市には福祉施設等運営法人組合、略して福法組という組織があり、理事長も役員に名前を連ねているのだが、その中に、なごやかの旗艦事業所ともいうべきグループホーム虔十のY管理者が以前在籍していた社会福祉法人での、直接の元上司もメンバーになっていて、役員会のたび議事そっちのけでそのひとと揉めているという。
その光景たるや、まるで闘鶏かなにかのようで、同席しているほかの役員たちも困惑し通しなのだそうだ。
そして、今日がその役員会の日だった。
「現在はなごやかの方が事業所数でも、職員数でも上回っているし、Y管理者の件も、あちらの在籍が5年、こちらが7年、とこちらの方が長くなっているわけだから、もういいように思えるのだけれど、いまだお気が済まないらしいのよ。
男のひとって可笑しいわね。
私たち女性は、元カノのことなんて全然気にならないわよね?」
M事務長はまたひとなつっこい笑顔を見せた。
私は内心、強烈に妬ましく思った。
理事長は私の元上司に会った際も、そのように振る舞ってくれるだろうか。
そうだとしたら、今進めている事業の準備など放り出してもいい、そんなことを一瞬考えた。
                                                                               (つづく)

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