距離
およそ2年前、引っ越しのドタバタの中、腹ペコは論文投稿という宿題を抱えていた。学会誌への論文投稿は、ほとんどの締切が「必着」。稚内からとなると、速達にしても2日はかかる。ということは、実質の締め切りが2日短くなるわけだ。段ボールに囲まれながら、寝る間を惜しんで執筆にいそしんだ。ただ、よくよく投稿要領を見ると、該当学会は「消印有効」という極めてまっとうな対応をしてくれていることが判明し、変な汗をかかずに済んだのだが。
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本州から離れて感じるのは、こうした「距離」の問題だ。締切問題をはじめ、いろいろな制度が「本州前提」(あるいは「都会前提」)になっていることに気づかされる。事実、学会や研究会には足が遠のくようになってしまった。金銭的な問題はもちろん、距離に伴う移動時間を捻出することの難しさ。教育研究の共同の広場をこの地が必要とした地理的要因を、こんな形で実感するとは思ってもみなかった。できることなら、なんらかの形でその輪に関わっていきたいと思う。
研究者の腹ペコさんの意気込み。 当地にこういう方がいて嬉しい 『2016カレンダー』を取りに来られた方の言葉。(波風さんの絵は)「敷居が低い」(ので好きだ)。