波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

布団をたたむ老人

2024年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム

を洗い歯を磨き、布団を敷き、パジャマを着て寝る。トイレにも行き、時々風呂に入る。朝になったら、布団を畳み押し入れに片付け、パジャマを脱いでハンガーに掛け顔を洗い歯を磨く。トイレにも行く。これを人の助けを借りず自分でやる。4歳の頃に今のようではないがその基礎が出来たはず。4歳の時に父が長く入院して病死したから、母が波風氏の身辺自立の躾けを全てやってくれた、1歳にならない妹に乳を与えながら。その時、26歳だったお嬢さんの葛藤と悲しみの中の自立を思う。4歳ぐらいが身辺自立の時期だが、父の記憶がほとんど無いように躾けられた記憶も無い。

 

いを感じるようになり、一人でも生きていける力を考える。母がいてママヨさんがいてくれたから、『独身生活』がない。だから、普通なら身に着く健康な生活習慣や家事の技術がすっぽり抜け、その空白を生活習慣病が埋めた。色々と理由はつけられるが自分に甘いのだ。なのに、『自立』(身辺・身体・経済・精神)を育てる仕事に従事し、終いには自立の蘊蓄を学生に教えた。笑うしかない喜劇、家族にはとんでもない悲劇だ。寿命の残り時間、身辺的自立を意識し続けたい。できないことが増えるばかりだが、今までの他立の罪滅ぼし。これで運良く一人になっても生きられる心と技習得が可能になったら、家族にも縁ある人たちにも役に立てるかもしれない。親にも少し顔向けできる。
(次回に続く 下の始末 1人の逝きかた もの食って終わる 縁の続き などが浮かぶ)


画像は、坪内和夫氏のイラスト。彼がドイツにいた時の風景だろうか。質感と色調が面白い  茹で上がったタコを持って来てくれた知人、その時に集中して本を読んでいた。同じ本をネットで注文して送った。感想を話してみたいと思った念願の『うんこ座り』が出来るようになった。顛末を裏ブログに書いた好きな顔は多様だけで嫌いな顔はなぜか似ている。形や部分でなく自分が歪ませられる巧妙に騙されかねない直観。これも生きる力。

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