波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

いき、カッコいい、センス

2025年01月26日 | 日記・エッセイ・コラム

何となくわかっているようで、言葉では説明困難な感じ方がある。映画『PERFECT  DAYS』で感じた気持ちよさを説明しようとすると、段々としみじみした「気持ちよさ」から外れていく。
人間が発明した言葉は疑いようなく便利なもの(?)で、さて何をどう書こうかなと考えるのも、キーボードでモニターに表すのも言葉。だが、誰かに伝えたい事柄を正確な言葉、分かりやすい言葉でしているかどうかはいつも不安。意味が通じる文章が良い文章と信じている波風氏は。

 

言葉の意味を知る辞書の語数、家にある新明解国語辞典が7.9万字、広辞苑が23万字。これまでどれだけ辞書検索したかわからないがン%で(笑)大部分が真新しき。適当に開いた頁でも「こんな意味の言葉なのか」と驚くが、辞書は言葉のだいたいの意味と使い方を集めたものだから、自分が普段使いの言葉の意味を調べようとすると「だいたいこんなことですよ」の安心感は少し得られても、前より曖昧さが増すことも多い。

 

タイトルの3語は、どれも説明困難な言葉だが、ずうっと気になっている定義が確立していない感覚表現の言葉。前に読んだ『「いき」の構造』(九鬼周造著:岩波書店)、『「カッコいい」とは何か』(平野啓一郎著:講談社)、今読んでいる『センスの哲学』(千葉雅也著:文藝春秋)。どれも、言葉では説明できないことを説明しようとする努力に感嘆すると同時に、やはり無理があるなあと思うし、自分の語彙力では理解困難を知る。(ここまで、3語に感じたことを記事化する導入部。たぶん次回で本論に続くと思う)


画像は、坪内和夫さんの作品。カッコいい、センスあるより、いき(粋)な感じに映る。表現に対する肯定的な評価も、微妙に使い方が違う気がする。このイラストが何を表しているかでなく、感じる何かを表すのに  最新の高校生希望職種(AI調べ)で、男子2位女子3位に 「教師・教員・大学教授」、女子2位看護師。これ本当なのかな、本当なら嬉しいが。やりがい破壊の現状を思う。

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