お礼などはハガキで出す。自作のイラスト載せた絵はがきを選び、差出人の住所と氏名のゴム印押し、万年筆で宛先を書く。ここを色鉛筆で区切り、文面部分を確保する。この線、冬は緑、秋は茶色、夏は空色、春は黄緑色。ここまで来たら一気に文面埋める。躊躇すると出したくなくなる。消費税のせいで以前の切手に1円、2円分貼り増し必要でこのベタベタ感が嫌だ。
手紙・ハガキは、還暦の少し前からだ。電話のお礼を失礼に思うようになり、メールは仕事上では便利だがプライベートではどうもなあ。ここらは、老境に入って確信となり、面倒だと思わない。波風家を巡る方々もそこらをわかってくれると勝手に理解している。波風氏と同じ世間との付き合い方なのか、時代がそうなのかは知らないが良い風潮だ。(このへんの心境を随分前にこのブログのどこかに書いた。今回、探せなかった)
お便りを郵便ポストに出しに行く。しめくくりの仕事だが、車で出しに行ったり、ママヨさんに頼んだら「負け」、歩いて出して「勝ち」。遠いところで出したら「大勝ち」(笑)。老人のお便り交換は健康と直結している。『人生フルーツ』の津端修一さんが毎日のようにハガキを自転車で出しに行くのを思い出す。
『人生フルーツ』のご夫妻もナレーターの樹木希林さんも鬼籍に入られた。詳しくは知らないが見事な方々 「頼まれてもそれは私にはできません」「大事なことから逃げないで立ち向かって下さい」と、若い人が恩人に勇気をふり絞って話をしたと言う。その話、波風氏も大いに考えさせられた画像は6年前のイラスト。当時、ハガキや封書の切手代はいくらだったのだろうか。もう思い出せない。