長い間、「ほめて欲しい」と願うのは間違ったことだと思っていた。今よりもっと見る目が無かった若い頃、偉い方だと尊敬していた人が、ことある度に「ほめられるために仕事をしているのではない」「人様の役に立ち喜んで貰えればそれ以上に何を求めよう」なんて言っていたからだ。自分を勘定に入れず周りを立てる口調に感心した。だが、こういう感じのことを口にする人の本心はだいたい真逆。商売人の常套句と知るのはだいぶ後。
この方が、「自分はほめて欲しいなどとは決して思わない高潔な人間」として評価して欲しい、そんな自己演出を厭わない俗人だと気づいたのは、私のモットーといった調子で「俺が俺がの『我』を捨てて、お陰お陰の『下』で生きる」という聞いたふうな言葉を、いかにも深遠な教えのように口にし始めた頃。(【下】に続く)
画像は、10年は使っている無印の布製バック。穴が空いたら自分で縫って買い物用に。クタクタ感とさりげなさが好き アイヌネギ貰う。今年は早いな。朝方と夕方以降は熊が出るそうだ。去年の根付きのを畑に植えておいたら芽が散歩、読書、食堂、調理。手つかずは絵と工作。