視座
「複数の視点を持て」とか「視野を広げろ」とはよく聞くものの、視座についての指摘はあまり聞かない。けれど、どういう視座に立つかによって視点も視野もある程度固定されてしまうわけで、「視座」という考え方はとても大事だと近頃思うようになった。
自身のことで言えば、親になってからやたらと子どもや親子連れが目につくようになった。これは、「親」という視座を持つようになったからこそで、「本当に日本は少子化しているのだろうか」と感じるほど、本当によく気づくようになった。 これまでコミュニケーションは苦手だと思っていたが、視座という考え方が足りなかったように思う。どういう視座に立った発言や行動なのか、という考え方で相手を見れば、「なんて分からず屋なんだ!」とプリプリ怒っていたところから、「その立場ならそうせざるを得ないな」という理解へ繋げられる気がする。今年は、自分のやりたいことを大切にしつつも、「視座」を確かめながら、他者との理解と納得に努めたいと思う。