題名と定価と「せっかく本屋に来たんだし…」で買ってしまった「終の住処」(磯崎憲一郎著:新潮文庫)。小説が生活と何の関係もないことを教えてもらった。いや、買った本でも最後まで読めば良いってもんではないことを心に刻んだ。中身も、文体もどうなのかな…。少し前の芥川賞作品らしい。茶川さん(映画「ALL WAYS 三丁目の夕日」)を気の毒に思った。340円で変な時間を買ってしまった。読書はそのすべてが自己責任だ。
加えて、「中央公論 10月号」(特集:親に生徒に文部科学省…振り まわされる現場で先生大変!)で更に滅入る。「今、一生懸命にやっている教師と医者ほど気の毒なものはない」「教師がもっと自由な人間じゃないと(恩師として慕われない)」(石原東京都知事「何が教師から個性を奪うのか」)は救われない。続くページで「東京では職員会議で挙手が禁止…ああ言いたい、こうしたいが採用される術はありません」(脚本家の小山内美江子氏×映画監督)と真逆の実情報告。他も、先生が直面している課題にも、その原因にも、正対して掘り下げているわけでもない。これだけ、教育現場そのものが社会問題化しているのに…。
ママヨさんに、「TVドラマ、嫌いだよね」と言われる。そうかもしれない。立男不在時、ドラマ満喫するとママヨさん。驚いた、我が家にはそんな知られざる世界がまだあったのか…(次回へ続く)