波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「ぼくは こう生きている 君はどうか」から探す

2017年01月17日 | 読書

どもが先生に、「先生は、私から何を学びましたか」と質問させたらいい。一人一人の子どものことを考えて来なかった教師には答えられない。駄目な教師ほど、何の疑問もなく子どもを上から見て、自分を真似させようとするなんて文章もあった。教える意味、教える資格、生徒と『教え子』の違い、人間と人間の距離なんか考える。鶴見俊輔さんの息詰まる提言。

摘の文章を、読み終えたばかりの「ぼくは こう生きている 君はどうか」(対談:重松清×鶴見俊輔、潮文庫)から探す。読み終えた「言い残しておくこと」から、読み始めた「教育再定義への試み」から探す。見つけられない。ママヨさんから、「私の人生の半分は、あなたの探し物の時間」と言われる波風氏。この5日間、朝から晩までこの3冊読み、時々除雪し、いつもよりご飯作る。

け持ちの子ども一人一人に、「先生は、私から何を学びましたか」と言ってもらう。前もって回答準備をしてはいけない。こんなこと考えたことも無かった。これでよく、教育とは、教師とは、を口にしてきたものだ。年度末、判押したように「学校生活で何を学んだ?」と聞きそれに疑問持たなかった波風氏。「オマエハ オレカラ ナニオ マナンダノヨ?」という台詞がピタリ似合う教え子の顔が次々と浮かぶ。そうか、この子たちを覚えている、いや忘れられないのはこういうことだったのか。
 当地の小中学校は、今日から3学期始業式。通算43年、そろそろ潮時の波風氏。残る授業はあと2回。さて、さて。


先ほど、公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」更新。お題は「天丼つくる」

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